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転職理由は正直に言っていいのか。面接で損をしない伝え方

採用担当者の視点 公開 2026-09-16

面接で話す女性

「前の職場の人間関係が原因でした」と正直に言っていいのか。迷う人は多いと思います。

先に結論を書きます。嘘はつかない。ただし、そのままは言わない。事実を変えるのではなく、どこを話すかを選ぶ、ということです。

採用担当者が転職理由から読み取ろうとしていること

面接官が見ているのは、理由そのものの良し悪しではありません。知りたいのは次の3点です。

  • 同じ理由で、うちでもまた辞めないか
  • その不満は、うちなら解消できるものか
  • うまくいかないことを人のせいにする人ではないか

つまり「その理由が本当かどうか」ではなく「うちで続くかどうか」を測っています。ここがずれていると、正直に話しているのに評価が下がります。

面談用の小さな会議室

損をするのは、主語が相手になっているとき

同じ出来事でも、主語をどちらに置くかで受け取られ方が変わります。

言い方受け取られ方
上司と合いませんでした合わない人がいたら、また辞めそうだ
評価の基準が示されず、何を直せばいいのか分からない状態が続きました基準が明確な会社なら力を出せそうだ
残業が多すぎました忙しい時期があると不満を持ちそうだ
繁忙期の業務が特定の人に集中する状態が変わらず、改善の提案も通りませんでした仕組みを見て動ける人かもしれない

下の言い方は、事実を一つも変えていません。自分が何を見て、何をしたかを足しただけです。これで「環境の話」になります。

3行に整える

面接の前に、次の3行をメモしておけば十分です。

  1. 事実 — 何が起きていたか(評価の話、業務量の話、事業の方向の話)
  2. 自分がやったこと — 相談した、提案した、やり方を変えた
  3. 次に求めること — だから何がある会社で働きたいか

例を挙げます。

前職では担当の範囲が年々広がる一方で、判断の基準が共有されていませんでした。手順書を作って共有したのですが、運用は個人任せのままでした。基準が決まっている環境のほうが、自分は力を出せると考えています。

「人間関係が理由」という一言が、この形に収まります。嘘は一つもありません。

給与が理由の場合

言って問題ありません。ただし言い方は分かれます。

  • 避けたい:いまの給与に不満がある/もっと欲しい
  • 通りやすい:成果と給与の結びつきが分かる仕組みの会社で働きたい

前者は要求、後者は基準の話です。採用側にとって答えやすいのは後者です。

言わなくていいこと

聞かれていないことを自分から足す必要はありません。省略は嘘ではありません。

ただし、聞かれたら答える。ここでごまかすと、その一回で信用を落とします。答えたくない領域があるなら、答えられる形に言い換えを用意しておくほうが安全です。

今日やるとしたら

面接の予定がなくても、さきほどの3行だけ書いてみてください。書けない項目があれば、そこが自分でも整理できていない部分です。

転職理由は、思い出しながら話すとどうしても愚痴に寄ります。先に3行にしておくと、それだけで別の話に聞こえます。

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