保育士が「持ち帰り仕事なし」の園を見分ける5つの質問
求人票に「持ち帰り仕事なし」と書いてある。でも、入ってみたら違った。
よくある話です。この項目には決まった定義がなく、園が自己申告しているだけだからです。
先に結論を書きます。「持ち帰りがあるか」を聞いても実態は出ません。「事務作業をいつやっているか」を聞くと出ます。
なぜ持ち帰りが生まれるのか
保育士の持ち帰り仕事は、ほぼ次の3つです。
- 連絡帳・日誌・週案・月案などの書きもの
- 行事の準備(制作物、衣装、看板)
- 個人記録・要録
これらをやる時間がシフトの中に確保されているかが分かれ目です。確保されていなければ、家でやるしかありません。

見分けるための5つの質問
見学や面接で、そのまま聞いて構いません。
1. 書きものの時間は、シフトのどこに入っていますか
「ノンコンタクトタイム」「事務時間」が組まれている園は、時間で答えられます。答えが曖昧な園は、組まれていません。
2. 連絡帳は全員分を毎日書きますか。何歳児クラスまでですか
0〜2歳児で全員分毎日、かつ事務時間がないなら、持ち帰りは避けられません。
3. 週案・月案は手書きですか、パソコンですか
ICT化されている園は作業時間が短くなります。手書き指定の園は、それだけで負担が違います。
4. 行事の制作物は、勤務時間内で作りますか
「みんなで残って作ります」という答えなら、残業か持ち帰りです。「既製品を使う」「時間を取る」と答える園は負担が軽い。
5. 昨年度、行事はいくつありましたか
数で分かります。行事が多い園は、準備の総量が多いというだけの話です。年間の数を聞けば比較できます。
見学で目に入るもの
質問しなくても分かる部分があります。
| 見るところ | 分かること |
|---|---|
| 職員室に個人のパソコンがあるか | ICT化の有無 |
| 壁面装飾の作り込み | 制作にかかる時間の量 |
| 掲示物の更新頻度 | 事務作業の総量 |
| 職員の退勤時刻(見学が夕方なら) | 残業の実態 |
求人票で確認しておく欄
- ICTシステム導入の記載(コドモン、キッズリーなど名前が出ていれば実際に使っている)
- 「書類は勤務時間内」と具体的に書かれているか
- 配置人数(基準ぎりぎりか、加配があるか)
配置に余裕がある園は、事務時間を取れます。ここが根本です。
聞きにくい場合
面接で聞きづらければ、見学のときに現場の保育士へ聞くほうが実態が出ます。
書類はいつ書かれていますか。
この一言で足ります。「休憩中に」「家で」と返ってきたら、それが答えです。
今日やるとしたら
いまの園について、同じ5つの質問に自分で答えてみてください。
書き出すと、自分が何時間ぶんを家に持ち帰っているかが数字になります。その数字がないと、次の園と比べることができません。