男女の賃金差はどれくらいあるのか。数字の中身を分けて見る

市場価値 公開 2026-09-18

机の上のノートとペン

求人票の給与を見て、自分の額と比べる。そのとき「これは低いのか、こんなものなのか」が分からない。

先に結論を書きます。全体としては差がありますが、その差の多くは職種と勤続年数の違いから生まれています。自分の位置を知るには、同じ条件で比べる必要があります。

全体ではどれくらい違うのか

令和7年の賃金構造基本統計調査(一般労働者・月額・所定内給与)では、次のようになっています。

賃金前年比
男女計34万600円+3.1%
男性37万3400円+2.8%
女性28万5900円+3.9%

男性を100としたときの女性の水準は76.6です。金額の差は月8万7500円になります。

机の上のノートとペン

差は縮まっているのか

縮まっています。この20年あまりの推移を抜き出すと、次のとおりです。

男=100としたときの女性
平成13年(2001)65.3
平成22年(2010)69.3
平成30年(2018)73.3
令和4年(2022)75.7
令和7年(2025)76.6

令和7年は前年から0.8ポイント改善しました。女性の賃金の伸び(+3.9%)が男性(+2.8%)を上回っていることが要因です。

この数字をそのまま自分に当てはめないほうがいい

統計の差は、全国・全職種・全年齢を混ぜた平均どうしの比較です。そこには次の違いが含まれています。

  • 職種の構成が違う(賃金水準の高い職種に男性が多い)
  • 勤続年数が違う(出産・育児での離職が平均勤続年数を下げる)
  • 役職者の比率が違う
  • 短時間勤務の比率が違う

つまり「同じ仕事で8万円違う」という話ではありません。同じ職種・同じ勤続年数で比べると、差はもっと小さくなります。

自分の位置を確かめる方法

比べる相手を、統計の平均ではなく求人票にします。

  1. 自分の職種と経験年数で求人を10件開く
  2. 月給の下限を書き写す(上限は経験者向けの数字です)
  3. 10件の中央値を出す
  4. 自分の所定内給与(残業代と通勤手当を除いた額)と比べる

求人票の下限が自分の額を上回っているなら、市場のほうが高いということです。これは統計より直接的な情報になります。

差を埋めるために動かせるもの

統計の差をそのまま個人で埋めることはできませんが、次は自分で動かせます。

  • 職種を変えずに業界を変える(同じ仕事でも業界で水準が違います)
  • 勤続年数を切らさない(転職しても通算の経験年数は評価されます)
  • 資格手当のつく資格を取る

いずれも「頑張る」ではなく、条件の置き換えの話です。

今日やるとしたら

自分の職種で求人を10件開いて、月給の下限だけを書き出してください。

中央値と自分の額の差が、いま動かせる金額の目安になります。

よくある質問

男女の賃金差はどれくらいですか?
令和7年の調査では、男性を100としたとき女性は76.6です。金額では男性37万3400円、女性28万5900円となっています。
この差は縮まっていますか?
縮まっています。平成13年は65.3でしたが、令和7年は76.6まで改善しています。
自分の給与が低いのは性別のせいですか?
個別の理由は統計からは分かりません。職種・勤続年数・勤務地が同じ条件の求人と比べるのが、確かめる方法になります。

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