保育士が「持ち帰り仕事なし」の園を見分ける5つの質問
求人票に「持ち帰り仕事なし」と書いてある。でも、入ってみたら違った。
よくある話です。この項目には決まった定義がなく、園が自己申告しているだけだからです。
「持ち帰りがあるか」を聞いても実態は出ません。「事務作業をいつやっているか」を聞くと出ます。
なぜ持ち帰りが生まれるのか
保育士の持ち帰り仕事は、ほぼ次の3つです。
- 連絡帳・日誌・週案・月案などの書きもの
- 行事の準備(制作物、衣装、看板)
- 個人記録・要録
これらをやる時間がシフトの中に確保されているかが分かれ目です。確保されていなければ、家でやるしかありません。
もうひとつの分かれ目は、書類の持ち出しをどう決めているかです。個人記録や要録には子どもや家庭の情報が書かれているため、園の外に持ち出すことを禁じている園もあります。その場合は園内で書く時間が組まれているはずなので、あわせて聞くと、ルールと実態が合っているかを確かめられます。

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見分けるための5つの質問
見学や面接で、そのまま聞いて構いません。
1. 書きものの時間は、シフトのどこに入っていますか
「ノンコンタクトタイム」「事務時間」が組まれている園は、時間で答えられます。答えが曖昧な園は、組まれていません。
時間で答える園では、「午睡の時間に交代で30分」「週に1回、2時間の事務の時間」のように、いつ・どのくらいかが出てきます。誰が抜けている間に、誰がクラスに入るのかまで答えられる園は、仕組みとして回っていると考えられます。
2. 連絡帳は全員分を毎日書きますか。何歳児クラスまでですか
0〜2歳児で全員分毎日、かつ事務時間がないなら、持ち帰りは避けられません。
3. 週案・月案は手書きですか、パソコンですか
ICT化されている園は作業時間が短くなります。手書き指定の園は、それだけで負担が違います。
連絡帳をアプリで書く園でも、書く量が減るとは限りません。「一人あたり何行くらい書きますか」と聞くと、作業の重さが分かります。
4. 行事の制作物は、勤務時間内で作りますか
「みんなで残って作ります」という答えなら、残業か持ち帰りです。「既製品を使う」「時間を取る」と答える園は負担が軽い。
5. 昨年度、行事はいくつありましたか
数で分かります。行事が多い園は、準備の総量が多いというだけの話です。年間の数を聞けば比較できます。
数とあわせて、行事の中身も聞いておきます。発表会の衣装や大道具を職員が手作りしているのか、保護者や業者に頼んでいるのか、毎年同じものを使い回しているのか。同じ発表会でも、準備にかかる時間は大きく変わります。
見学で目に入るもの
質問しなくても分かる部分があります。
| 見るところ | 分かること |
|---|---|
| 職員室に個人のパソコンがあるか | ICT化の有無 |
| 壁面装飾の作り込み | 制作にかかる時間の量 |
| 掲示物の更新頻度 | 事務作業の総量 |
| 職員の退勤時刻(見学が夕方なら) | 残業の実態 |
見学の時間を選べるなら、午睡の時間帯を含めてお願いしてみてください。子どもが眠っているあいだに保育士がどう動いているか(交代で休憩しているか、全員が書類を書いているか、制作をしているか)は、質問の答え以上に、毎日の時間の使い方をよく表します。
求人票で確認しておく欄
- ICTシステム導入の記載(コドモン、キッズリーなど名前が出ていれば実際に使っている)
- 「書類は勤務時間内」と具体的に書かれているか
- 配置人数(基準ぎりぎりか、加配があるか)
配置に余裕がある園は、事務時間を取れます。ここが根本です。
求人票の「残業 月◯時間」の欄も見ておきます。持ち帰りの仕事は残業として数えられていないことがあるため、残業が少なく書かれていても、それだけで安心はできません。5つの質問の答えと合わせて読むのが確かです。
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聞きにくい場合
面接で聞きづらければ、見学のときに現場の保育士へ聞くほうが実態が出ます。
書類はいつ書かれていますか。
この一言で足ります。「休憩中に」「家で」と返ってきたら、それが答えです。
転職エージェントを使っているなら、担当者から園に確かめてもらう方法もあります。「書類を書く時間がシフトにあるか」「行事の準備は勤務時間内か」のように、確かめてほしい点を具体的に伝えると、答えが返ってきやすくなります。
今日やるとしたら
いまの園について、同じ5つの質問に自分で答えてみてください。
書き出すと、自分が何時間ぶんを家に持ち帰っているかが数字になります。その数字がないと、次の園と比べることができません。
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