未経験からITエンジニアになる。順番と費用の現実的な組み立て方

資格職の転職 公開 2026-09-17 更新 2026-10-13

ノートパソコンと机

未経験からITエンジニアへ。情報が多すぎて、何から手をつければいいのか分からなくなります。

順番は「職種を決める → 最低限を学ぶ → 小さく作る → 応募する」。学習を完璧にしてから応募しようとすると、たいてい途中で止まります。

1. 未経験なら、どの職種から狙うのが現実的か

「エンジニア」とひとくくりにすると学ぶ範囲が無限になります。未経験から入りやすいのは次です。

職種入りやすさ最初に学ぶもの
インフラ・運用監視高いLinux、ネットワーク基礎
テスト・QA高い仕様の読み方、テスト設計
Web開発(バックエンド)中HTML/CSS、SQL、言語1つ
Web開発(フロントエンド)中HTML/CSS、JavaScript
社内SE中業務知識+基礎全般

インフラ・運用監視は未経験の入口として枠が多い一方、夜勤シフトがある職場が少なくありません。働き方の条件を先に決めておいてください。

ノートパソコンと机

入口の職種では、最初の仕事は次のような内容になることが多いです。

  • 運用監視:監視画面のアラートを確認し、手順書に沿って一次対応し、担当者へ報告する
  • テスト・QA:テスト仕様書に沿って操作し、想定と違う動きを不具合として報告する

職種と同じくらい大事なのが、働き方の形です。自社のサービスを作る会社、他社から開発を請け負う会社、エンジニアを客先に常駐させる会社(SESなど)では、勤務場所も身につく経験も変わります。求人票の「勤務地」に「客先」「プロジェクト先」とあれば常駐の可能性があるので、面接で配属先の決まり方と、案件が変わる頻度を聞いてください。

広告

2. 最低限を学ぶ

範囲を広げないことが重要です。Web開発を狙うなら、次で足ります。

  1. HTML / CSS(1〜2週間)
  2. プログラミング言語を1つ(2〜3か月)
  3. SQLの基本(2週間)
  4. Git(1週間)

言語は1つに絞ってください。複数を並行すると、どれも中途半端になりがちです。求人で見かけることが多い JavaScript、Java、PHP などから、狙う職種の求人に多く書かれているものを選びます。

3. 未経験からエンジニアになるのに、いくらかかるのか

独学なら1〜3万円、公的職業訓練は原則無料、有料スクールは30〜80万円が目安です。

方法費用向いている人
独学(書籍・オンライン教材)1〜3万円自分で進められる人
公的職業訓練ほぼ無料(条件あり)離職中の人
有料スクール30〜80万円強制力が必要な人

公的職業訓練は、離職中であれば受講料が原則無料です。ハローワークで相談できます。有料スクールを検討する前に、まずここを確認する価値があります。

スクールを選ぶ場合は、「転職保証」の条件(年齢制限、紹介先の職種、返金条件)を契約前に読んでおいてください。

在職中に学ぶ場合は、厚生労働大臣が指定した講座なら、教育訓練給付金の対象になることがあります。対象講座かどうかと条件は、申し込みの前に確かめてください。調べ方は教育訓練給付金で受講料はどれくらい戻るのかに、職業訓練の申し込み順は公的職業訓練は誰が受けられるのかにまとめています。

4. 小さく作って公開する

学習の証明になるのは、資格より動くものです。規模は小さくて構いません。

  • 自分が使う道具(家計簿、メモ、予約表)
  • 既存サービスの簡易版
  • 前職の業務を効率化する仕組み

前職の業務に関係するものを作ると、面接で話が通ります。「事務職時代に手作業だった集計を自動化した」は、未経験でも具体的な話になります。

作ったものは GitHub などで公開し、README に次の4つを書いておくと、面接官が短い時間で中身をつかめます。

  1. 何のために作ったか(誰のどんな手間を減らすか)
  2. 使った言語・技術
  3. 工夫したところ
  4. つまずいたところと、どう解決したか

4つ目は面接で聞かれやすいところです。調べ方や、行き詰まったときの進め方が伝わるので、うまくいかなかった経験も消さずに残しておきます。

広告

30代からでもITエンジニアになれるのか

20代のほうが枠が多いのは事実です。ただし、30代以降は前職の業務知識が評価される入り方があります。

  • 経理経験 → 会計システムの導入・運用
  • 医療事務 → 医療系システムのサポート
  • 製造 → 生産管理システム

未経験の「ゼロから」ではなく、「業務は分かる、技術を足す」という見せ方にすると、書類や面接での伝わり方が変わります。

面接では「なぜ今ITなのか」と「入社後も学び続けられるか」がよく聞かれます。学習の記録(何をいつ学んだか)や、公開した成果物の更新の履歴は、続けてきたことを示す材料になります。

やらないほうがいいこと

  • 資格を先に取りきろうとする(基本情報は有用ですが、必須ではありません)
  • 学習期間を半年以上取る(手を動かさない期間が長いほど続きません)
  • 高額スクールを比較検討だけで1か月使う

今日やるとしたら

職種を1つだけ選んでください。インフラか、Webか、テストか。

選んだら、その職種の求人を10件開いて、応募要件に書かれている技術を数える。出現回数の多い順が、学ぶ順番です。教材を選ぶのはそのあとで構いません。

よくある質問

未経験からITエンジニアになるには、何から学べばいいですか?
先に職種を決めてください。Web開発ならHTML/CSS、プログラミング言語を1つ、SQL、Gitの順で足ります。言語を複数並行せず1つに絞るほうが早く進みます。
スクールに通わないと転職できませんか?
必須ではありません。離職中であれば公的職業訓練が原則無料で受けられます。有料スクールを検討する前に、ハローワークで相談する価値があります。
30代未経験でもITエンジニアに転職できますか?
枠は20代のほうが多いですが、30代以降は前職の業務知識が評価されます。経理なら会計システム、医療事務なら医療系システムのように、業務が分かる強みに技術を足す見せ方にすると通る確率が変わります。

しごと大全で見る職業

仕事内容・平均年収・求人倍率は、それぞれの職業ページにまとめています。

資格と経験を置いておくだけで、合う職場から声が届く転職サービスを準備しています。

勤務形態や休みの希望を先に登録しておけば、条件に合う職場だけが声をかけます。
名前や勤務先は、企業に見えません。

LINEで先行登録する 登録は無料です。広告やセールスは一切送りません。ブロックすればいつでも解除できます。

資格職の転職の記事一覧へ