検査件数・装置・当直の回数を、どの順で書くか。臨床検査技師・診療放射線技師の職務経歴書を、手元の記録から1枚にまとめる5つの手順
この記事は、臨床検査技師・診療放射線技師の職務経歴書を、手元の記録を見ながら5つの手順で埋めていくための作業メモです。用意するのは、勤務表や当直表の控え、部署の月報や年報、研修の修了証、認定資格の認定証。記憶だけで書くと件数や年数がぼやけるので、数字の出どころを先に机に並べてから始めます。
職務経歴書には決まった様式がなく、何をどこまで書くかは自分で決められます。そのぶん「検査業務全般」「一般撮影・CT担当」の一行で済ませてしまいがちです。採用する側が知りたいのは、入職した翌月からどの検査や装置を任せられるか、当直に入れるか、という点です。その関心に合わせて、手順ごとに書く中身を決めていきます。面接で聞かれやすいことは面接でよくある4つの思い込みにまとめています。
手順1:勤務先ごとの「器」を書く
最初に、勤務先ごとに施設の種類(急性期病院、健診センター、クリニック、検査センターなど)、病床数、部署の人数を書きます。同じ「生化学担当」でも、200床の病院で技師5人の部署と、大量の検体を受ける検査センターとでは、一人が受け持つ範囲がまったく違うからです。
雇用形態と在籍期間に加えて、途中で担当が変わったならその時期も区切ります。ローテーションで回った部門は、回った順と期間を並べると、どこを長く担当したかが読み手に伝わります。
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手順2:何をどれだけ担当したか、数字はどこから拾う?
次に、担当した検査や撮影を、件数か頻度とあわせて書きます。数字の出どころは、部門システムの集計、月報、年報などです。正確な件数が分からなければ「1日あたり約〇件」「週2回担当」のように、自分で確かめられる単位に直せば足ります。
| 職種 | 書く項目 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 臨床検査技師 | 担当部門 | 生化学・免疫、血液、輸血、微生物、病理、生理 |
| 臨床検査技師 | 生理検査 | 腹部・心臓の超音波を1日約8件、心電図・肺機能も担当 |
| 診療放射線技師 | モダリティ | 一般撮影、CT、MRI、血管撮影、核医学、放射線治療 |
| 診療放射線技師 | 装置と件数 | 80列CTで1日約40件、造影検査の準備を含む |
| 両方 | 当直・オンコール | 当直を月4回、緊急の検査・撮影に単独で対応 |
装置のメーカー名や機種名まで書くかは迷うところです。応募先が同じメーカーの装置を使っていれば話が早いので、分かる範囲で書いておく方法があります。機種名から今の勤務先が特定されるのが気になるなら、「80列CT」「3T MRI」のように性能だけ書く形でも伝わります。
手順3:告示研修や認定資格は、どこに書く?
法改正によって、臨床検査技師・診療放射線技師が行える業務が広がり、静脈路の確保や造影剤注入装置の操作などが加わりました。追加された業務を行うには、厚生労働大臣が指定する研修(告示研修)の受講が求められる人がいます。臨床検査技師では、令和6年4月1日より前に免許を受けた人などが対象とされ、診療放射線技師では、2021年の改正の時点で免許を持っていた人が対象とされました。
修了しているなら、免許欄とは別に「告示研修 修了(〇年〇月)」と書き、実際にその業務を担当したかどうかは職務の欄で書き分けます。まだ修了していない場合も、受講の予定があれば時期を書いておくと、面接で聞かれたときに話がつながります。
超音波検査士、細胞検査士、検診マンモグラフィ撮影の認定、放射線取扱主任者などは、取得年月と一緒に並べます。更新が必要な認定は、有効期限も添えておくと読み手の確認の手間が省けます。

手順4:当直や委員会の役割を、仕事として書く
当直やオンコールは、面接では負担の話として出ることが多い項目ですが、職務経歴書では「一人で何に対応できるか」の根拠になります。単独での当直の経験があるか、緊急の輸血検査や頭部CTを一人で担当したか、月に何回入っていたかを書きます。
精度管理の担当、装置の始業点検や保守の記録、被ばく線量の管理、感染対策などの委員会、新人や実習生の指導といった役割も、担当した期間と一緒に書きます。部署の仕組みを任されていた経験は、件数とは別の角度から読み手に届きます。
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手順5:1枚に収めるとき、何を削る?
ここまで書き出すと、たいてい2枚を超えます。応募先の求人票を横に置き、その職場で使わない部門や装置は一行にまとめ、使う部門は件数と役割まで残します。健診センターに応募するなら超音波や一般撮影の件数を前に、急性期病院なら当直と緊急対応を前に出す、という具合です。
冒頭の職務要約(3〜4行)は最後に書きます。経験年数、主な担当部門やモダリティ、当直の経験、持っている認定の4つを入れると、続きを読まなくても全体がつかめます。ブランクのある人は、ブランクから戻るまでの5ステップで扱った学び直しの内容を、ここに一行加えることもできます。
今日やるとしたら
部署の月報か年報を一つ開き、自分が担当した検査か撮影の件数を一つだけ書き写してください。手順2の表の最初の一行が、それで埋まります。
よくある質問
- 検査や撮影の件数が正確に分からないときは、書かないほうがいいですか?
- 「1日あたり約〇件」「週2回担当」のように、自分で確かめられる単位に直して書けば十分です。面接で聞かれたときに、どこから出した数字かを説明できるようにしておくと安心です。
- 装置のメーカー名や機種名は書いたほうがいいですか?
- 応募先が同じメーカーの装置を使っていれば伝わりやすくなりますが、必ず書くものではありません。今の勤務先が特定されるのが気になる場合は「80列CT」「3T MRI」のように性能だけ書く方法もあります。
- 告示研修をまだ修了していない場合は、どう書けばいいですか?
- 修了していないことを隠す必要はありません。受講の予定があれば、その時期を書いておくと面接で話がつながります。対象になるかどうかは免許を受けた時期などで変わるので、職能団体の案内で確かめてください。
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