自分の年収は平均より上か下か。5分で確かめる手順
「平均年収」を調べても、自分の額とどう比べればいいのか分からない。単純に並べても、含まれているものが違うので比較になりません。
先に結論を書きます。比べる前に、そろえるものが3つあります。そろえてしまえば5分で終わります。
なぜそのまま比べられないのか
比べたい数字には、次のような違いが混ざっています。
| 数字 | 残業代 | 賞与 | 通勤手当 |
|---|---|---|---|
| 国の統計の「賃金」 | 含まない | 含まない | 含まない |
| 給与明細の支給額 | 含む | — | 含む |
| 源泉徴収票の支払金額 | 含む | 含む | 原則含まない |
| 求人票の「月給」 | 会社による | 含まない | 会社による |
同じ「年収」という言葉でも、中身が4通りあるということです。

手順1:所定内給与を出す(2分)
直近の給与明細を1枚出して、支給額から次を引きます。
- 残業手当(時間外手当)
- 深夜手当・休日出勤手当
- 通勤手当
残った額が、統計と比べられる所定内給与です。繁忙期の明細だと残業が多いので、ふつうの月を選んでください。
手順2:統計と比べる(1分)
令和7年の賃金構造基本統計調査では、一般労働者の賃金(月額・男女計)は34万600円、医療・福祉は31万5700円です。
ここで出た差は、次の理由で生まれます。
- 年齢(統計は全年齢の平均。20代なら下回って当然です)
- 地域(都市部とそれ以外で差があります)
- 事業所の規模
差の理由が説明できるなら、それは問題のある差ではありません。
手順3:求人票と比べる(2分)
こちらのほうが判断には役立ちます。
- 自分の職種と勤務地で求人を10件開く
- 月給の下限を書き写す
- 並べて中央値を出す
- 手順1の所定内給与と比べる
求人票の月給には固定残業代が含まれていることがあるので、「月給◯万円(固定残業代◯時間分を含む)」の記載を必ず確認してください。含まれている場合は、その分を引いてから比べます。
年収で比べたいときは
転職先と比べるなら、年収で揃えるほうが実態に近くなります。次を足してください。
- 所定内給与 × 12
- 賞与の前年実績(見込みではなく実績)
- 固定的な手当(住宅手当、資格手当など)
賞与は「年◯か月」ではなく、実際に振り込まれた額で計算してください。
今日やるとしたら
給与明細を1枚出して、残業代と通勤手当を引いた額をメモしてください。
この1つの数字が、求人票を見るときの基準になります。持っていないと、どの求人が上なのか下なのか判断できません。
よくある質問
- 年収を比べるとき、賞与は含めますか?
- 国の統計の賃金には賞与が含まれていないため、統計と比べるときは除いてください。求人票と比べるときは賞与込みの年収で揃えます。
- 通勤手当は年収に入りますか?
- 源泉徴収票の支払金額には原則含まれませんが、給与明細の支給額には含まれます。比べるときは除いてください。
- 平均より低かったらどうすればいいですか?
- 地域・年齢・事業所の規模で説明がつくことが多いので、まず同じ条件の求人票と比べ直してください。