転職エージェントは複数使うべきか。使い分けの基準

採用担当者の視点 公開 2026-09-17 更新 2026-10-13

会議室に並ぶ人たち

エージェントは1社に絞るべきか、複数使うべきか。

目安は2〜3社です。1社だと求人の偏りが見えず、5社を超えると管理しきれません。

なぜ1社では足りないのか

エージェントが紹介できるのは、自社が契約している求人だけです。同じ職種でも、会社によって持っている求人が違います。

1社だけだと、次が起きます。

  • その会社が持っていない求人には出会えない
  • 提示された年収が相場かどうか分からない
  • 担当者が合わなくても比較対象がない

同じ職種の求人でも、エージェントごとに「年収の幅」「残業の目安」「選考で重視される点」の説明が少しずつ違うことがあります。2社以上から聞くと、どの情報が企業から出ているもので、どれが担当者の見立てなのかを分けて受け取れるようになります。

相場を知るためにも、複数から同じ話を聞く価値があります。

机の上の書類

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組み合わせ方

数を増やすより、種類を変えるほうが効果があります。

種類役割
総合型(大手)求人数が多い。相場を知る
特化型(職種・業界)その分野の深い求人。条件が良いことがある
スカウト型自分から動かずに市場の反応を見る

この3種類から1つずつ、計3社が使いやすい形です。総合型を3社登録しても、求人が重複するだけです。

スカウト型は、登録したあと自分から何もしなくても、企業や担当者から連絡が来る仕組みです。届いたスカウトの職種や提示年収を眺めるだけでも、いまの経歴がどんな求人に結びつくのかが見えてきます。総合型と特化型で面談を受けつつ、スカウト型は反応を確かめる場所として置いておく、という分け方がしやすい組み合わせです。

増やしすぎると起きること

  • 面談が5回続いて、それだけで疲れる
  • 同じ求人に別のエージェント経由で重複応募してしまう
  • 誰に何を話したか分からなくなる

重複応募は企業側で弾かれます。「先に応募が来ていた」という理由で、両方とも進まなくなることがあります。

もうひとつ起きやすいのが、希望条件の伝え方が会社ごとにずれることです。A社には「年収優先」、B社には「残業の少なさ優先」と話していると、紹介される求人がばらばらになり、比べにくくなります。面談の前に、希望条件と優先順位をメモ1枚にまとめ、どの会社にも同じ内容を伝えるようにしてください。

重複を防ぐ方法

紙かスプレッドシートで、次を管理してください。

企業名経由応募日状況
◯◯株式会社A社経由9/20書類選考中

応募する前に、必ずこの表を見る。これだけで防げます。

表には、提出した職務経歴書の版も書いておくと安心です。エージェントごとに書類を直していくと、どの企業にどの内容を出したか分からなくなり、面接で書類と違う話をしてしまうことがあります。ファイル名に日付を入れておくだけでも、取り違えを防げます。

また、エージェントに求人を提示されたときは、「この企業には他社経由で応募していません」と自分で確認してから承諾してください。

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担当者への伝え方

他社も使っていることは、隠さず伝えて構いません。

他社さんも2社使っています。重複応募は避けたいので、提示いただいた企業は自分で確認します。

隠すより、伝えたほうが丁寧に扱われます。エージェント側も、重複で無駄になるのは避けたいからです。

担当者と合わないと感じたときは、問い合わせ窓口から担当の変更を頼める会社もあります。黙って連絡を絶つより、「希望の伝わり方が合わない」と一言伝えて変えてもらうほうが、その会社の求人を見続けられます。

絞るタイミング

面接が進み始めたら、やり取りする相手を1〜2社に絞るほうが進みが良くなります。

判断の基準は次です。

  • 希望に沿った求人を出してくるか
  • 返信が早いか
  • 面接後のフィードバックを共有してくれるか

3つ目ができる担当者が最も役に立ちます。落ちた理由が分かれば、次の面接で直せます。

絞った後のエージェントにも、登録は残しておくのがおすすめです。内定が出てから条件を比べたくなったとき、相場を聞ける相手がいると判断しやすくなります。連絡を減らしたいときは、「しばらく新しい求人の紹介は止めてください」と伝えれば足ります。

1社に絞ってよい場合

次のどれかなら、無理に増やす必要はありません。

  • 特定の業界・職種に決めていて、そこに強い1社がある
  • 在職中で時間が取れず、面談を何度もできない
  • すでに条件の合う求人が複数出てきている

数を増やすこと自体が目的になると、活動が続かなくなります。

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今日やるとしたら

いま登録しているエージェントを書き出して、種類を分けてください。

総合型/特化型/スカウト型。同じ種類しかないなら、足りていない種類を1つだけ足す。それで十分です。

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