ITエンジニアの職務経歴書、未経験者はどこに何を書くか
実務経験がないのに職務経歴書を書く。何を書けばいいのか分からなくなるところです。
未経験の職務経歴書は「前職の実績」と「作ったもの」の2本立てです。学習履歴だけでは、読む側が判断する材料が足りません。
構成の順番
上から読まれるので、読ませたいものを上に置きます。
- 職務要約(3〜4行)
- 制作物・ポートフォリオ
- 技術スキル(使える言語・ツール)
- 職務経歴(前職。新しい順)
- 学習内容と期間
- 資格
未経験の場合、2を1ページ目の上半分に置くのが要点です。実務経験の欄から始めると、最初の数行で「未経験」とだけ判断されます。

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職務要約の書き方
意気込みではなく、事実を先に書きます。
読まれにくい例
未経験ですが、エンジニアを目指して日々努力しております。
読まれやすい例
建設会社で施工管理を4年。工程表の作成と協力会社との調整を担当しました。現在はJavaScriptを学習し、業務で使っていた工程管理の簡易版をWebアプリとして制作しています。
前職 → いま学んでいること → 作ったものの順に3行。これで足ります。
制作物の書き方
「作りました」だけでは評価できません。次の項目を揃えてください。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 何を | アプリの名前と、何ができるか(2行) |
| なぜ | 作った理由。前職の課題だと強い |
| 使った技術 | 言語、フレームワーク、DB、ホスティング |
| 期間 | 制作にかかった日数 |
| 工夫した点 | 詰まったところと、どう解決したか |
| URL | 動くもの、またはGitHub |
「工夫した点」は、特によく読まれる項目です。うまくいった話より、詰まってどう調べて解決したかのほうが、実務での動き方が伝わります。
表の項目を埋めると、たとえば次のような書き方になります(内容は書き方の例です)。
工程表の共有アプリ(制作期間:約6週間)
前職で、工程表の変更を協力会社に電話で伝えていた手間を減らすために制作。工程の追加・変更と、変更点の一覧表示ができます。JavaScriptとHTML/CSSで作成し、データはブラウザに保存しています。日付の計算で表示がずれる不具合があり、原因を一つずつ切り分けて直した経緯をGitHubのREADMEにまとめています。
制作物が複数ある場合は、応募先の仕事に近いものを1つ目に置きます。
技術スキルの書き方
できることを盛らないでください。面接で確認されることが多いです。
段階を分けて書くと正確に伝わります。
- 実務で使用:(未経験なら空欄で構いません)
- 制作物で使用:JavaScript、HTML/CSS、Git
- 学習中:SQL、React
「学習中」と「使える」を分けているだけで、書き方そのものが信頼されやすくなります。
それぞれの技術には、何をしたかを一言添えると具体的になります。「Git:制作物の変更をブランチに分けて管理」「SQL:練習用のデータで集計の問い合わせを作成」のように書くと、どこまでできるかが読む側に伝わります。
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前職の経験をどうつなげるか
未経験でも、次の経験は評価されます。
- 数字を扱った経験(集計、原価、在庫)
- 手順を整理した経験(マニュアル作成、業務改善)
- 調整の経験(他部署・取引先とのやり取り)
- Excelでの自動化(関数、マクロ)
これらは開発の現場でも求められることです。「未経験」と書く欄を減らし、「前職でやっていたこと」を増やすと、読む側の印象が変わります。
前職の欄は、仕事の名前だけでなく工夫したことと結果を一行ずつ書きます。「月次の集計をExcelの関数で自動化し、毎月の作業時間を短くした」のように、何をどう変えたかが分かる書き方にすると、開発の仕事とのつながりが読み取りやすくなります。
長さと形式
- A4で1〜2枚。3枚を超えると読み飛ばされやすくなります
- 応募先ごとに、制作物の説明を入れ替える
- PDFで提出する(レイアウト崩れを防ぐため)
提出の前に、書いたURLがログインなしで開けるかを、別のブラウザやスマートフォンで確かめておきます。GitHubのリポジトリには、何ができるか・動かし方・使った技術を書いたREADMEを置いておくと、職務経歴書の説明と合わせて読んでもらえます。
書けないときの質問
手が止まったら、次に答えてください。答えの中に書くことがあります。
- 前職で、自分がいないと止まった仕事は何か
- 手作業でやっていて、面倒だと思っていたことは何か
- 新しく入った人に、最初に教えることは何か
3つ目の答えは、そのまま「手順を整理できる人」という証明になります。
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今日やるとしたら
制作物が1つもないなら、前職で面倒だった作業を1つ選んで、それを自動化する小さなものを作るところから始めてください。
職務経歴書の中身は、そこから自然に出てきます。
しごと大全で見る職業
仕事内容・平均年収・求人倍率は、それぞれの職業ページにまとめています。