看護師の転職時期はいつがいいか。賞与と退職金で損しない月
辞める月をいつにするか。それによって、受け取れる賞与や退職金の額が大きく変わることがあります。
見るのは3つ。賞与の支給日、退職金の勤続年数の区切り、求人が増える時期。優先順位もこの順です。
1. 賞与を受け取ってから辞めるには、いつまで在籍すればいいのか
賞与の規定には「支給日に在籍している者に支給する」という定めがよく見られます。この定めがある職場では、支給日より後に辞めればその回の賞与の対象になり、前日に辞めると受け取れません。
確認する点は2つです。
- 支給日(夏6〜7月、冬12月が一般的)
- 「退職予定者は減額」の規定があるか
減額規定がある病院は珍しくありません。ある場合は、支給日まで在籍しても満額にならないので、無理に待つ意味が薄くなります。就業規則で先に確認してください。
減額規定があるかどうかに加えて、賞与の査定期間も見ておきます。冬の賞与なら上半期の勤務、夏の賞与なら下半期の勤務をもとに決める、といった形で期間が決まっている職場があります。減額の条件が「支給日に退職の申出をしている者」となっている場合は、退職を伝える日を支給日のあとにするだけで扱いが変わることもあるので、規定の文言をそのまま読んで確かめてください。

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2. 退職金は、勤続何年の区切りで増えるのか
退職金の計算式は「基本給 × 支給率」が基本で、支給率が勤続3年・5年・10年などの区切りで段階的に上がる設計の職場もあります。
あと1〜2か月で区切りを越えるなら、そこまで在籍したほうが得です。逆に、区切りを越えた直後なら、待つ理由はありません。
勤続年数の数え方は「入職日から退職日まで」です。有給消化の期間も在籍に含まれるのが通常なので、最終出社日ではなく退職日で数えてください。
退職金の規程では、勤続年数が一定に満たないと支給されない定めや、自己都合退職のときに支給率を下げる定めが置かれていることもあります。就業規則の本体とは別に「退職金規程」として分かれていることが多いので、事務部門に閲覧したいと伝えて、自分の勤続年数を当てはめて計算しておきます。
3. 看護師の求人が増えるのは何月か
よく言われる目安は、1〜3月と9〜10月です。看護職の求人が動く時期として、よく言われる目安は次のとおりです。地域や施設の種類によって違うので、実際の求人の数で確かめてください。
| 時期 | 動き |
|---|---|
| 1〜3月 | 年度末退職に備えた募集。増えやすい |
| 4〜5月 | 欠員が出た分の追加募集 |
| 9〜10月 | 下半期の増員。増えやすい |
| 7〜8月、12月 | 少なめになりやすい |
求人が多い時期は、比べられる候補も増えます。条件を落としたくないなら、この時期に活動を合わせるのが一つの方法です。
3つを組み合わせるとこうなる
よくある形は次の2つです。
冬の賞与を受け取って、年明けに動く 12月に賞与 → 1〜3月の求人増加期に活動 → 年度末で退職。区切りとしても自然で、引き止められにくい。
夏の賞与を受け取って、秋に動く 6〜7月に賞与 → 9〜10月の求人増加期に活動 → 年内に退職。年度途中になるが、求人は十分にある。
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年度途中は避けるべきか
「年度末まで」と言われがちですが、法律上の制約ではありません。病院側の都合です。
9〜10月にも求人は出ます。年度末は退職者が多い分、求人も応募も集まりやすくなります。
引き止めが気になる場合は、退職日だけ固定して伝え、理由の説明を長くしないのが現実的です。
逆算の手順
退職日を決めたら、そこから逆算します。
- 退職日
- 退職日 −(有給残日数)= 最終出社日
- 最終出社日 −(就業規則の申出期限)= 意思表示の期限
- 意思表示の期限 −(1〜2か月)= 転職活動を始める時期
3か月前申出の病院なら、半年前から動き始める計算になります。思っているより早く始める必要があります。
退職日は、月末にするか月の途中にするかでも違いが出ます。健康保険と厚生年金は、退職日の翌日に資格を失い、保険料はその前月分までかかります。月末に退職すると、その月の分は前の職場で加入している扱いになります。月末の前日などに退職し、次の職場への入職が翌月になる場合は、その月の分は国民健康保険と国民年金に加入して自分で納めることになります。入職日が決まっているなら、退職日とのつながりも合わせて決めておくと手続きが減ります。
今日やるとしたら
給与明細と就業規則で、次の3つを書き出してください。
- 賞与の支給日と、退職予定者の減額規定の有無
- 自分の勤続年数と、次の区切りまでの月数
- 退職の申出期限
この3つが並ぶと、辞める月の候補が絞れます。
よくある質問
- 賞与をもらってすぐ辞めても受け取れますか?
- 「支給日に在籍している者に支給する」と定めている職場なら、支給日より後に辞めれば対象になります。ただし退職予定者の減額規定がある病院もあるので、就業規則で先に確認してください。
- 看護師が転職しやすい時期はいつですか?
- 求人が増えやすいのは1〜3月と9〜10月です。冬の賞与を受け取って年明けに動く形と、夏の賞与を受け取って秋に動く形がよくあります。
- 転職活動はいつから始めればいいですか?
- 退職日から有給の日数と申出期限を引いて逆算します。3か月前申出の病院なら、半年前から動き始める計算です。
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