転職サイトの登録は会社にバレるのか。ブロック設定の考え方
転職サイトに登録したら、自分の会社の人事に見られるのではないか。在職中の人が最初に心配するところです。
多くのサービスには、特定の企業から自分を見えなくする設定があります。ただし、初期設定では有効になっていません。
どういう仕組みで見えるのか
企業側は、条件を入れて候補者を検索します。そこに出てくるのは、公開設定になっているプロフィールです。
このとき表示される情報は、サービスによって違いますが、おおむね次のようなものです。
- 年代、居住エリア
- 希望職種、希望条件
- 経験年数、在籍企業名(公開設定による)
- 自己紹介文
氏名や連絡先は、この段階では出ません。問題になるのは、勤務先名・部署・担当業務が具体的に書かれている場合です。書き方しだいで、人数の少ない部署なら特定できてしまいます。

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登録したら、どの設定を確認すればいいのか
登録したら、次の3つを最初に見てください。名前はサービスによって違いますが、だいたいこの3種類です。
| 設定 | 何ができるか |
|---|---|
| 企業ブロック(閲覧制限) | 指定した会社から自分が見えなくなる |
| 公開範囲 | 経歴を公開するか、スカウトのみに限定するか |
| 社名の表示 | 「大手建設会社」のように、業種だけの表示にできる |
ブロックには、いまの会社だけでなく、グループ会社と取引先も入れてください。人事が見ていなくても、取引先の担当者が見ている可能性はあります。
設定は、登録した直後に一度見れば終わりではありません。異動や担当替えで取引先が変わったとき、プロフィールを書き換えたときは、ブロックと公開範囲をもう一度見直してください。複数のサービスに登録しているなら、設定はサービスごとに必要です。
書き方で防げること
設定に頼りきらず、書き方でも特定されにくくできます。
- 部署名は書かず、職種で書く(「◯◯部」→「営業事務」)
- 案件名や製品名を書かない
- 人数や売上など、社内でしか使わない数字を書かない
- 資格の取得年月は書いても、社内研修の名称は書かない
「月200件の請求処理を一人で担当」は伝わりますが、特定にはつながりません。規模は書いて、固有名詞は書かないのが基準です。
自己紹介文では、社内の表彰の名前やプロジェクトの呼び名も手がかりになります。「〇〇賞を受賞」は「社内表彰を受賞」に、「〇〇プロジェクトのリーダー」は「新システム導入のリーダー」のように、中身は残して名前を外します。
会社のパソコンやWi-Fiで登録すると、何がまずいのか
社用PCや社内回線は、閲覧履歴などを会社側から見られる場合があります。設定より先に、ここを避けるのが基本です。
- 社用PCでは登録も閲覧もしない
- 社内Wi-Fiを使わない
- 会社のメールアドレスを登録に使わない
- 社用スマホに転職サイトのアプリを入れない
社用PCは、閲覧履歴やインストール履歴を管理側から見られる場合があります。設定をどれだけ厳しくしても、ここを外すと意味がありません。
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ブロックを入れても防げないことは何か?
企業ブロックは、指定した会社の採用アカウントから自分が見えなくなる仕組みです。そのため、次のような場面までは防げません。
- 会社がサービスに別の表記で登録している(旧社名、英語表記、略称、持株会社の名前など)
- 知人が転職して、別の会社の採用担当者としてプロフィールを見ている
- 人材紹介会社の担当者が、企業に紹介する前にプロフィールを見る
1つ目は、ブロックの入力欄で社名を検索したときに候補が複数出てきたら、すべて登録することで減らせます。グループ会社の社名は、自社のサイトの会社概要やグループ会社の一覧で確かめられます。
2つ目と3つ目は設定では防げないので、「書き方で防げること」で挙げた方法で、特定されにくいプロフィールにしておくのが現実的です。
そもそも公開しない選択もある
匿名で希望条件だけ置いておき、企業から連絡が来たときに初めて自分が判断する形なら、経歴を公開せずに済みます。
「探すために公開する」のではなく「合う話が来たときだけ動く」形にすると、心配する対象そのものが減ります。
この形でも、企業から連絡が来たあとに経歴を伝える場面は来ます。そのときは相手の会社名を見てから、どこまで話すかを決められます。
サービスの種類によって、誰に見られるかはどう違うのか
転職サービスは、プロフィールを誰が見るかで大きく3つに分かれます。ブロック設定が効く相手も、種類によって違います。
| 種類 | プロフィールを見る人 | ブロック設定の効き方 |
|---|---|---|
| スカウト型 | 登録している企業の採用担当者、提携する紹介会社 | 企業単位でブロックできることが多い |
| 転職エージェント | 担当のキャリアアドバイザー。企業には、本人の了承を得てから推薦される | 推薦先は本人が選ぶので、勝手に自社へ出ることは通常ない |
| 求人検索型 | 自分が応募した企業だけ | 応募しなければ見られない |
いちばん注意が要るのはスカウト型です。企業が自分から探しにくる仕組みなので、ブロックと公開範囲の設定がそのまま身を守る手段になります。
エージェントでは、担当者に「いまの会社と、その取引先には出さないでほしい」と最初に伝えておくと確実です。
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どこまで書けば、特定されずに声がかかるのか
情報を減らしすぎると、企業からの連絡も減ります。目安は、仕事の中身と規模は残し、会社と人を特定できる言葉だけ外すことです。
| 特定されやすい書き方 | 言い換えの例 |
|---|---|
| ◯◯株式会社 大阪支店 営業二課 | 機械部品メーカー(従業員300名規模)の法人営業 |
| 「△△」の導入プロジェクトでリーダー | 販売管理システムの導入で、5名のチームをまとめた |
| 2023年度 社長賞 受賞 | 年間の営業成績で社内表彰を受けた |
| 担当顧客:□□商事、◇◇工業 | 担当顧客:製造業の中堅企業 約40社 |
右側の書き方でも、企業が知りたい「どんな仕事を、どのくらいの規模でやってきたか」は伝わります。会社名や顧客名は、面談が決まって相手が分かってから話せば足ります。
使わなくなったサービスは、どう片づけるのか
転職が決まったり、活動を休んだりしたときは、登録したままにしないことです。
- プロフィールを非公開にする:退会しなくても、公開をやめれば企業の検索に出なくなります
- 退会する:もう使わないなら退会します。退会の前に、応募中の企業やエージェントとのやり取りが残っていないか確認してください
- エージェントには連絡する:担当者に「活動を終えました」と伝えておくと、推薦が止まります
転職したあとに古いプロフィールが公開されたままだと、前の勤務先として書いた会社名が、新しい職場の人の目に触れることもあります。終わったら閉じる、までを一連の手順にしてください。
登録の通知やメールから、周りに気づかれることはあるのか
設定とは別に、生活の中で気づかれる経路もあります。
- 通知の表示:スマホのロック画面に「新着スカウトがあります」と出ることがあります。通知の内容を表示しない設定にしておくと安心です
- メールの件名:私用のアドレスでも、家族と共用のパソコンで開くと目に入ります。転職用に新しいアドレスを作るのも一つの方法です
- アプリのアイコン:職場でスマホを机に置くことが多いなら、アプリはホーム画面の奥のフォルダに入れておきます
画面に出るものは、設定画面のブロックでは防げません。登録した日に、通知とメールの見え方も一緒に整えておいてください。
今日やるとしたら
登録済みのサービスがあるなら、設定画面を開いて次の2つだけ確認してください。
- 公開範囲が「公開」になっていないか
- 自社とグループ会社がブロックに入っているか
どちらも1分で終わります。入れてから安心するのではなく、入れる前に確認する順番にしてください。
よくある質問
- 転職サイトに登録すると、今の会社に必ずバレますか?
- 必ずではありません。企業ブロックで自社とグループ会社を外し、公開範囲と社名の表示を確認すれば、見られる可能性は大きく下げられます。
- 企業ブロックは登録すれば自動で有効になりますか?
- 多くのサービスでは初期設定で有効になっていません。登録したら最初に設定画面を開き、自社・グループ会社・主要取引先を入れてください。
- プロフィールで特定されないために、何を書かないほうがいいですか?
- 部署名、案件名や製品名、社内でしか使わない人数や売上の数字です。部署名ではなく職種で書くと特定されにくくなります。
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