しごと大全 / 技術・技能の仕事
産業用ロボットの保守・メンテナンスの仕事内容と年収|求人倍率5.63倍、メーカーのサービス部門と工場の保全の違い
別名:機械保全工、工場設備保全員、産業用ロボット修理工、産業用ロボット保守・メンテナンス工
産業用ロボットの保守・メンテナンスは、工場で動くロボットを定期的に点検し、止まったときには原因を突き止めて生産ラインを再開させる仕事です。有効求人倍率は5.63倍、求人賃金は月額26.0万円ですが、いずれも機械の整備・修理に携わる職業を広く含む区分の値です。
- 平均年収571.2万円統計は職業分類に対応した広い区分の値です
- 有効求人倍率5.63倍
- 求人賃金(月額)26.0万円令和7年度
- 平均年齢42.7歳
- 就業者数40.1万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間160時間
産業用ロボットの保守・メンテナンスは、1日に何をしていますか
仕事は大きく、決まった周期で行う予防保全と、止まったロボットを動かす故障対応に分かれます。予防保全では、関節の減速機へのグリス補給、ケーブルやホースの摩耗の確認、モータのブレーキの効き、位置情報を保持するバックアップ電池の交換などを、点検表に沿って進めます。
故障対応は、操作盤に出たアラームの番号と履歴を読むところから始まります。ケーブルの断線なのか、センサの汚れなのか、教えた動作の位置がずれたのかを切り分け、部品を交換したり、動作の位置を補正したりして、生産ラインを再開させます。
作業のあとは、何を交換し、どの値を調整したかを記録に残します。同じ箇所の不具合が繰り返されていないかを記録から読み取り、点検の周期や交換部品の在庫を見直すことも、この仕事の大事な部分です。
最近は、モータの電流値や稼働時間のデータを集め、壊れる前に部品を替える取り組みを進める工場も増えています。こうした職場では、工具を使う作業に加えて、パソコンで稼働の記録を読む時間も長くなります。
働く場所によって、仕事はどう変わりますか
ロボットメーカーやその保守会社のサービス部門では、顧客の工場を回るフィールドエンジニアとして働きます。担当地域の工場へ出向いて点検や修理を行うため、移動と出張が多く、扱う機種は自社製品に絞られます。
自動車や電子部品などの工場の設備保全部門では、自社のラインにあるロボットと周辺の装置をまとめて受け持ちます。メーカーの違うロボットや、コンベヤ、溶接機、検査装置まで面倒を見ることが多く、ロボットだけに詳しければよいわけではありません。
工場の保全では、ラインを止められる休日や長期休暇にまとめて点検することがあり、そのぶん平日に休みを取る勤務になる場合があります。交替勤務の工場では、夜間の故障に備えて保全担当が各直に配置されていることもあります。
このほか、設備の保守を請け負う会社から工場に常駐する働き方もあります。請負の契約であれば、作業の指示は雇い主の保守会社から受けるのが原則です。工場の担当者との役割の分け方と、困ったときの相談先を入社前に確かめておくと安心です。
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有効求人倍率5.63倍は、この職業だけの数字ですか
有効求人倍率5.63倍、平均年収571.2万円、就業者数40.1万人は、機械の整備や修理に携わる職業を広く含む区分の値です。産業用ロボットの保守だけを取り出した需給や給与ではないため、目安として見てください。
ハローワークの求人賃金は月額26.0万円で、平均年齢は42.7歳、月間の労働時間は160時間です。実際の給与は、メーカーのサービス部門か工場の保全部門か、夜勤や呼び出しの手当があるかで変わります。
倍率が高い区分であることから、機械や電気の保守ができる人を探している職場は多いと考えられます。ただ、求人ごとに扱う設備と勤務の形が大きく違うので、倍率よりも仕事内容の欄を読み比べるほうが役に立ちます。
求人票で確かめたい5つの項目
一つ目は、保守する設備が自社の工場のものか、顧客先のものかです。顧客先なら、担当地域の広さと、泊まりがけの出張がどのくらいあるかを確かめます。
二つ目と三つ目は、勤務の形と呼び出しの有無です。交替勤務なのか日勤なのか、休日や夜間に故障の連絡が来たときに出勤する決まりがあるのか、その場合の手当はどうなっているかを見ておきます。
四つ目は扱うメーカーと機種、五つ目は入社後の教育です。安全のための特別教育を会社の費用で受けられるか、メーカーの研修に参加できるかは、未経験から入る人にとって大きな違いになります。
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安全のために、どんな教育や資格が求められますか
産業用ロボットの動作を教える作業や、動いている範囲での検査・修理・調整には、労働安全衛生法にもとづく特別教育を受けることが定められています。この仕事に就くと、多くの場合まずこの教育を受けることになります。
作業の前には、電源を切って鍵をかけ、他の人が誤って動かさないようにする手順を守ります。柵の中に入るときの決まりは職場ごとに細かく定められており、慣れてきても省かないことが求められます。
必須の資格はありませんが、国家検定の機械保全技能士は、機械系・電気系などの作業ごとに知識と技能を示す手段になります。電気の配線を扱う職場では、電気工事士の資格が評価されることもあります。
向いている人と、その先の進み方
止まった原因を一つずつ消していく作業が苦にならない人に向いています。急ぎの故障でも、思いつきで部品を替えず、アラームの記録と実物の状態を確かめてから手を動かせることが、結果として早い復旧につながります。
入り口としては、自動車整備や電気工事、工場の製造オペレーターなど、機械や電気に触れてきた経験が生きやすい職業です。設備の担当者として現場を知っていることは、選考で具体的に説明しやすい強みになります。
経験を積むと、保全チームのリーダーとして点検計画や予算を受け持つ道、ラインの改善を担う生産技術へ移る道、システムインテグレータで新しい設備の立ち上げを担当する道があります。壊れ方を知っていることは、設計する側に回ったときにも生かせます。
関連する資格
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- 産業用ロボットの教示等・検査等の特別教育Amazonで本を見る
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産業用ロボットの保守・メンテナンスに近い仕事
職業データの傾向が産業用ロボットの保守・メンテナンスに近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
産業用ロボット開発技術者ロボットそのものを設計する側の職
生産・品質管理技術者ラインの工程と品質を管理する
自動車整備士点検と故障診断の経験が近い
電気工事士配線と電気設備の工事を担う
自動車組立ロボットと並んでラインで働く
機械設計技術者装置の構造を図面にする職
よくある質問
就くために必須の資格はありません。ロボットの動作を教える作業や、動く範囲での検査・修理には、労働安全衛生法にもとづく特別教育が必要です。機械保全技能士は知識と技能を示す手段になります。
入社後に特別教育やメーカーの研修を受けられる職場であれば、未経験から始める道があります。自動車整備、電気工事、工場の製造オペレーターなど、機械や電気に触れた経験は説明しやすい強みになります。
job tag の平均年収は571.2万円ですが、機械の整備・修理に携わる職業を広く含む区分の値です。ハローワークの求人賃金は月額26.0万円で、夜勤や呼び出しの手当の有無でも差が出ます。
故障したラインを早く再開させる必要があり、急ぎの対応や休日・夜間の作業が入る職場もあります。区分の有効求人倍率は5.63倍で、工場の自動化が進むほど保守を担う人は必要になると考えられますが、勤務の形は求人ごとに確かめてください。
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産業用ロボットの保守・メンテナンスの転職を進めるときに読むもの
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自分で探すか、声がかかるのを待つか
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