スカウトを受け取る側の設定手順。年収帯ごとに何を書くか
スカウト型のサービスに登録した。けれど何も来ない。
スカウトは、企業やヘッドハンターの検索条件に引っかかるかどうかで決まります。登録しただけでは、検索結果に出ていません。
届くまでの流れ
- 企業・ヘッドハンターが条件で候補者を検索する
- 一覧に出た人のうち、数人のレジュメを開く
- 開いた中から声をかける
1に入らなければ、2も3もありません。レジュメの文章を直す前に、検索条件に該当する状態を作るのが先です。
2の段階で見られるのは、一覧に表示される現在の職種・年収・経験年数・自己紹介の冒頭などです。ここで興味を持たれて初めて、職務経歴の詳しい中身が読まれます。つまり、1は設定の空欄をなくすこと、2は冒頭の書き方、3は職務経歴の中身と、段階ごとに直す場所が違います。閲覧された数が見られるサービスなら、閲覧がないときは1を、閲覧はあるのに声がかからないときは2と3を見直す、と分けて考えると手を入れる場所を絞れます。

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検索に出るための設定
| 設定 | やること | 所要 |
|---|---|---|
| 現年収 | 空欄にしない。年収で絞る検索が多い | 30秒 |
| 職種 | 上限まで選ぶ。「なんでも」は検索から外れる | 1分 |
| 勤務地 | 市区町村ではなく範囲で指定 | 1分 |
| 経験社数・年数 | 入れる。年数で絞られる | 1分 |
| 公開設定 | 「公開」または「スカウトのみ公開」にする | 30秒 |
| 更新日 | ログインするだけで新しくなる場合がある | 10秒 |
更新日は順位に効きます。更新の新しい人から一覧に並べるサービスが多くあります。何も直さなくても、ログインするだけで見え方が変わります。
職種を選ぶときは、今の職種だけでなく、経験を活かせる近い職種も入れておきます。営業事務なら一般事務や受発注事務、購買なら調達や資材管理のように、企業側が検索に使いそうな呼び方を加えると、検索に出る範囲が広がります。反対に、経験も興味もない職種まで選ぶと、関係のないスカウトが増える原因になります。
年収帯で書き方が変わる
スカウト型のサービスには、年収の下限が設定されているものがあります。ハイクラス向けは「直近年収600万円以上」が目安になっていることが多く、ここを満たさないと声がかかりません。
年収600万円以上の場合
- 職務要約に予算規模・人数規模・売上規模を数字で入れる
- 役職とマネジメント人数を明記する
- 業界名を具体的に書く(ヘッドハンターは業界で検索します)
製造業(機械部品)で購買を8年。年間予算12億円、サプライヤー40社を担当。課内5名のマネジメントを兼務。
年収600万円未満の場合
ハイクラス型ではなく、一般的なスカウト型サービスや、職種特化のサービスのほうが声はかかります。書き方も変わります。
- 職種名を冒頭に置く(一般事務、営業事務、介護職など)
- 経験年数と、担当していた件数・人数を書く
- 資格を持っているなら、登録欄にも入れる
建設会社で営業事務を3年。請求書発行と受発注の入力を一人で担当。月200件ほどを処理していました。
どちらの場合も、冒頭に事実を置く点は同じです。意気込みは読み飛ばされます。
自己紹介の冒頭2行
一覧に表示されるのは、多くの場合ここだけです。
- 書かない:「よろしくお願いいたします。精一杯努めます」
- 書く:「◯◯業界で◯◯を◯年。△△を担当していました」
何をしてきたかを先に書く。これだけでも、開かれやすさが変わります。
2行目には、これからやりたいことを一つだけ書くと、声をかける側が手元の求人と結びつけやすくなります。「受発注の経験を活かして、購買の仕事に移りたい」のように、経験と希望がつながる書き方です。希望が複数あるときは、いちばん優先したいものを冒頭に置き、ほかは希望条件の欄に回します。
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職務経歴の欄は、どこまで書けばいいか
一覧で興味を持たれたあとに読まれるのが、職務経歴の欄です。全部を細かく書く必要はありません。
- 直近の職歴から厚く書く:いまの会社の経験を5〜8行、それより前は2〜3行にまとめる
- 1つの仕事に1つの数字を入れる:件数、人数、金額、期間のどれか
- 使えるツールや資格は名前で書く:「Excel(関数・ピボット)」「日商簿記2級」など、検索に使われる言葉にする
- 社名や顧客名は書かない:在職中なら、業種と規模で書く
法人向けに事務用品のルート営業を4年。既存顧客約60社を担当し、年間の売上目標を3年続けて達成。新人2名の同行指導も担当しました。
誰が読んでも同じ仕事を思い浮かべられる書き方にすると、企業は手元の求人と結びつけやすくなります。
希望条件の欄は、どう書けば合う連絡が増えるか
希望条件をすべて「こだわらない」にすると、合わない連絡が増えます。反対に、すべてを細かく指定すると、検索に出なくなります。
| 書き方 | 起きやすいこと |
|---|---|
| すべて「こだわらない」 | 連絡は多いが、希望と違う仕事が混ざる |
| 譲れない条件を1〜2つだけ指定 | 連絡の数を保ちながら、合わない話が減る |
| すべての条件を細かく指定 | 検索に出にくくなり、連絡がほとんど来ない |
譲れない条件は1〜2つに絞り、ほかは「相談可」にするのが扱いやすい形です。たとえば「土日休み」と「通勤45分以内」だけを指定し、年収や業界は幅を持たせておく、といった書き方です。
転職の時期の欄は、本当の気持ちに近いものを選んでください。「すぐに」を選ぶと、早く入社できる人を探している企業からの連絡が増えます。急いでいないなら「良い会社があれば」で十分です。
設定したあと、1か月でどう見直すか
設定は一度で終わりではありません。1か月たったら、届いた連絡を見て一つずつ調整します。
- 届いた数を数える(0通なら、検索に出るための設定に戻る)
- 自分の経歴に触れた連絡と、一斉送信の連絡に分ける
- 自分の経歴に触れた連絡が少なければ、職務経歴の欄に数字や言葉を足す
直すのは毎回1か所だけにすると、何が効いたのかが分かります。
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写真や学歴の欄は、埋めないといけないのか
多くのサービスでは、写真は任意です。在職中で知られたくない人は、写真は登録しないほうが安全です。顔写真があると、匿名の設定でも知っている人には分かってしまいます。
学歴は、検索の条件に使う企業もあるので、差し支えなければ最終学歴だけ入れておきます。空欄が多いと検索に出にくくなりますが、写真のように身元に直接つながる項目は、空けておいても連絡の数への影響は小さいと考えて構いません。
届きすぎたときは
条件が広すぎると、関係のないスカウトが大量に届きます。その場合は次の順で絞ります。
- 希望年収の下限を入れる
- 勤務地の範囲を狭める
- 職種を減らす
下限年収を入れるだけで、かなり減ります。
在職中の場合
現職や関連会社に見られたくない場合は、企業ブロック(閲覧制限)を設定してください。多くのサービスにありますが、初期設定では有効になっていません。
グループ会社と主要取引先も入れておくと安心です。
企業ブロックは、多くの場合、会社名を検索して登録します。表記(「株式会社」の位置、略称、英語表記)によっては候補に出てこないことがあるため、いくつかの書き方で検索して、該当するものをすべて選んでください。合併などで社名が変わった会社は、旧社名も試しておきます。ブロックの考え方は転職サイトの登録は会社にバレるのかにまとめています。
今日やるとしたら
登録済みのサービスを1つ開いて、次の2つだけ確認してください。
- 現年収が入っているか
- 希望職種が「未設定」になっていないか
この2つが空欄だと、検索結果にほぼ出ません。埋めるのに2分もかかりません。
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