求人票の「月給」に何が含まれているのか。手取りとの差
月給25万円の求人に決めたら、振り込まれたのは20万円だった。驚く人は多いところです。
短く言うとこうです。求人票の「月給」は額面で、そこから2割前後が引かれます。さらに、その月給の中に残業代が含まれていることがあります。
額面から何が引かれるのか
引かれるものは決まっています。
| 引かれるもの | 目安 |
|---|---|
| 健康保険料 | 額面の5%前後(労使折半後) |
| 厚生年金保険料 | 額面の9%程度(労使折半後) |
| 雇用保険料 | 額面の0.5%前後 |
| 所得税 | 扶養の状況で変わる |
| 住民税 | 前年の所得で決まる(入社1年目は引かれないことが多い) |
合計すると額面のおおむね2割です。25万円なら手取りは20万円前後になります。
入社1年目は住民税が引かれないため手取りが多く、2年目に減ったように感じることがあります。給与が下がったわけではありません。

月給の中身を分解する
求人票の月給には、次が混ざっていることがあります。
- 基本給
- 固定残業代(みなし残業代)
- 職務手当・資格手当
- 地域手当
- 通勤手当(含む会社と別の会社があります)
いちばん注意が必要なのは固定残業代です。「月給25万円(固定残業代40時間分・6万円を含む)」と書かれていれば、基本給は19万円ということになります。
固定残業代の見方
書かれていなければならない項目が決まっています。
- 固定残業代の金額
- それが何時間分か
- 超えた場合に別途支払う旨
この3つが揃っていない求人は、記載として不十分です。「みなし残業含む」とだけ書かれている場合は、面接で時間数を確認してください。
また、40時間分の固定残業代がついているということは、それに近い残業が想定されているということでもあります。金額だけでなく働き方の情報として読んでください。
賞与の見方
「賞与年2回」だけでは金額が分かりません。確認するのは次です。
- 前年の支給実績(「年◯か月」ではなく実際の額)
- 賞与の算定基礎(基本給ベースか、月給ベースか)
- 入社1年目の扱い(満額出ないことが多い)
固定残業代を含む月給が高い会社は、賞与の算定基礎になる基本給が低いことがあります。年収で見ると逆転する場合があるのはこのためです。
求人を比べるときの手順
- 月給から固定残業代を引く → 基本給を出す
- 基本給 × 12 + 賞与の前年実績 → 年収の目安
- 通勤手当・住宅手当など、固定的に出る手当を足す
- 通勤時間を確認する(時間も費用です)
この4ステップを踏まないと、月給の大きい求人が本当に有利かは分かりません。
今日やるとしたら
気になる求人を2件並べて、固定残業代を引いた基本給だけ書き出してください。
月給の順位と、基本給の順位が入れ替わることがあります。そこが判断の分かれ目になります。
よくある質問
- 月給25万円だと手取りはいくらですか?
- 扶養や地域で変わりますが、社会保険料と税金が引かれるため、おおむね20万円前後になります。
- 固定残業代とは何ですか?
- あらかじめ一定時間分の残業代を月給に含めておく仕組みです。その時間を超えた分は別途支払われる必要があります。
- 求人票のどこを見て比べればいいですか?
- 固定残業代を除いた基本給と、賞与の前年実績です。この2つを揃えないと、月給の数字だけでは比較になりません。