求人票の「月給」に何が含まれているのか。手取りとの差

採用担当者の視点 公開 2026-09-18

電卓と明細

月給25万円の求人に決めたら、振り込まれたのは20万円だった。驚く人は多いところです。

短く言うとこうです。求人票の「月給」は額面で、そこから2割前後が引かれます。さらに、その月給の中に残業代が含まれていることがあります。

額面から何が引かれるのか

引かれるものは決まっています。

引かれるもの目安
健康保険料額面の5%前後(労使折半後)
厚生年金保険料額面の9%程度(労使折半後)
雇用保険料額面の0.5%前後
所得税扶養の状況で変わる
住民税前年の所得で決まる(入社1年目は引かれないことが多い)

合計すると額面のおおむね2割です。25万円なら手取りは20万円前後になります。

入社1年目は住民税が引かれないため手取りが多く、2年目に減ったように感じることがあります。給与が下がったわけではありません。

電卓と明細

月給の中身を分解する

求人票の月給には、次が混ざっていることがあります。

  • 基本給
  • 固定残業代(みなし残業代)
  • 職務手当・資格手当
  • 地域手当
  • 通勤手当(含む会社と別の会社があります)

いちばん注意が必要なのは固定残業代です。「月給25万円(固定残業代40時間分・6万円を含む)」と書かれていれば、基本給は19万円ということになります。

固定残業代の見方

書かれていなければならない項目が決まっています。

  1. 固定残業代の金額
  2. それが何時間分
  3. 超えた場合に別途支払う

この3つが揃っていない求人は、記載として不十分です。「みなし残業含む」とだけ書かれている場合は、面接で時間数を確認してください。

また、40時間分の固定残業代がついているということは、それに近い残業が想定されているということでもあります。金額だけでなく働き方の情報として読んでください。

賞与の見方

「賞与年2回」だけでは金額が分かりません。確認するのは次です。

  • 前年の支給実績(「年◯か月」ではなく実際の額)
  • 賞与の算定基礎(基本給ベースか、月給ベースか)
  • 入社1年目の扱い(満額出ないことが多い)

固定残業代を含む月給が高い会社は、賞与の算定基礎になる基本給が低いことがあります。年収で見ると逆転する場合があるのはこのためです。

求人を比べるときの手順

  1. 月給から固定残業代を引く → 基本給を出す
  2. 基本給 × 12 + 賞与の前年実績 → 年収の目安
  3. 通勤手当・住宅手当など、固定的に出る手当を足す
  4. 通勤時間を確認する(時間も費用です)

この4ステップを踏まないと、月給の大きい求人が本当に有利かは分かりません。

今日やるとしたら

気になる求人を2件並べて、固定残業代を引いた基本給だけ書き出してください。

月給の順位と、基本給の順位が入れ替わることがあります。そこが判断の分かれ目になります。

よくある質問

月給25万円だと手取りはいくらですか?
扶養や地域で変わりますが、社会保険料と税金が引かれるため、おおむね20万円前後になります。
固定残業代とは何ですか?
あらかじめ一定時間分の残業代を月給に含めておく仕組みです。その時間を超えた分は別途支払われる必要があります。
求人票のどこを見て比べればいいですか?
固定残業代を除いた基本給と、賞与の前年実績です。この2つを揃えないと、月給の数字だけでは比較になりません。

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