化粧品製造のイラスト

しごと大全 / 技術・技能の仕事

化粧品製造の仕事内容と年収|求人倍率4.26倍、調合・充填・包装の工程と、品目の切り替えが多い工場の1日

別名:化粧品製造設備オペレーター、口紅製造工、クリーム製造工(化粧品製造)、香水製造工

化粧品製造は、化粧品の工場で設備を動かし、クリームや乳液、口紅、ファンデーションなどをつくる仕事です。原料を量って混ぜる調合、容器に詰める充填、箱に入れる包装の工程に分かれます。有効求人倍率は4.26倍、ハローワークの求人賃金は月額23.3万円です(いずれも化学製品の生産設備オペレーターを含む区分の値)。

  • 平均年収550万円統計は職業分類に対応した広い区分の値です
  • 有効求人倍率4.26倍
  • 求人賃金(月額)23.3万円令和7年度
  • 平均年齢41.7歳
  • 就業者数22万人令和2年国勢調査
  • 月間労働時間156時間

調合・充填・包装、工程ごとに何をしますか

化粧品の工場の仕事は、原料を量って混ぜ、製品の中身をつくる調合の工程、その中身を容器に詰める充填の工程、キャップを締めて箱に入れる包装の工程に分かれます。工場では、容器に詰める前の中身を「バルク」と呼ぶことが多くあります。

クリームや乳液の調合では、油の成分と水の成分を別々に温め、乳化釜の中で高速で混ぜ合わせてから冷やします。温度や混ぜる時間がずれると、分離したり手触りが変わったりするため、画面の数値を見ながら決められた条件で進めます。

口紅は溶かした原料を型に流して冷やし固め、ファンデーションやアイシャドウは色の粉を混ぜて皿に押し固めます。同じ化粧品工場でも、液体、固形、粉のどれを扱う工場かで、使う設備も覚えることも変わります。

品目の切り替えが多い1日は、どう進みますか

出勤すると作業着と帽子、マスクに着替え、手を洗ってから製造区域に入ります。朝の打ち合わせで、その日につくる品目と量、使う設備を確かめてから作業を始めます。

化粧品は色や香り、容量の違いで品目の数が多く、1回につくる量が少ない品目もあります。そのため1日のうちに何度も品目を切り替え、そのたびに釜や充填機のノズルを分解して洗い、前の品目が残っていないかを確かめます。この洗浄と段取りの時間が、作業のかなりの部分を占める工場もあります。

充填や包装のラインでは、容器の向きをそろえる、詰めた量をはかりで確かめる、キャップの締まりや印字のずれを見るといった作業を、交代しながら続けます。

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自社ブランドの工場と、OEMの工場で何が違いますか

化粧品は、販売する会社が自社の工場でつくるものだけでなく、ほかの会社から製造を請け負うOEMの工場でつくられるものも多くあります。

OEMの工場では、いくつものブランドの製品を同じ設備で順番につくるため、品目の切り替えがさらに多くなり、少量の注文にも対応します。一方、自社ブランドの大きな工場では、同じ製品を長く流すラインが中心になり、設備の自動化も進んでいることが多いです。

化粧品をつくる工場は、医薬品医療機器等法にもとづく化粧品製造業の許可を受けています。薬用化粧品のような医薬部外品もつくる工場では、別に医薬部外品の許可が必要で、記録や検査の手順も増えます。

平均年収550万円より、求人賃金を目安にしたほうがいいのはなぜですか

job tag の数値は、化粧品製造だけでなく、化学製品の生産設備オペレーターを含む広い区分の統計です。平均年収は550万円ですが、化学プラントの交替勤務の人なども含まれるため、化粧品工場の給与の目安としては、ハローワークの求人賃金の月額23.3万円のほうが近いと考えられます。

有効求人倍率は4.26倍で、ハローワークでは工場のオペレーターの求人に対して応募する人が少ない状態です。化粧品工場では、派遣やパートで充填・包装の人を集める募集も多く、雇用の形によって時給や月給の幅が大きく違います。

平均年齢は41.7歳、月の労働時間は156時間です。新製品の発売前や、贈り物の需要が増える年末に向けて生産が増え、残業が多くなる時期があるかも確かめておきます。

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求人票で確かめたい項目と、向いている人

まず、担当する工程です。調合は重い原料袋や釜の洗浄があり、充填・包装は立ち仕事でラインの速さに合わせる作業が続きます。次に勤務の形で、日勤のみか交替制か、繁忙期の残業の目安を見ます。派遣から始まる募集では、直接雇用への切り替えの実績も聞いておきます。

向いているのは、決められた手順を毎回同じように守れる人、色の小さな違いや容器の傷、においの変化に気づける人です。洗浄や確認のくり返しを手を抜かずに続けられることも大切です。

香料や原料のにおいが強い工程もあるため、においに敏感な人は、工場見学で作業場の空気を確かめておくと安心です。

面接では、1日に切り替える品目の数や、1回につくる量を聞いておくと、洗浄と段取りが仕事のどれくらいを占めるのか、見当がつきやすくなります。

未経験から入って、どんな道に進めますか

入るときに資格や学歴を求められることは少なく、多くの工場では入社後に手順書と先輩の指導で仕事を覚えます。最初は充填や包装から始まり、慣れてから調合を任されるといった順で進むこともあります。

経験を積むと、ラインのリーダーとして人員を割り振る立場や、製品の試験を行う品質管理、設備の保全へ移る道があります。化粧品製造業の責任技術者は、薬剤師や、薬学・化学の課程を修めた人などが務めるため、化学を学んだ人はその方向も目指せます。

処方を考える研究開発の部署へ移る例もありますが、多くは化学系の学歴が求められます。工場で覚えた乳化や充填の知識は、別の化粧品会社や、医薬品・食品の工場へ移るときにも生かせます。

化粧品製造の仕事の傾向

  • 現実的3.47
  • 慣習的3.31
  • 研究的3.00
  • 社会的2.64
  • 企業的2.56
  • 芸術的2.33

職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。

化粧品製造に近い仕事

職業データの傾向が化粧品製造に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。

よくある質問

化粧品製造の仕事に資格は必要ですか

入るときに資格を求められることは少なく、入社後に手順書と研修で覚えていきます。工場の責任技術者になるには、薬剤師や、薬学・化学の課程を修めたことなどの条件があります。

未経験でも化粧品工場で働けますか

働けます。充填や包装の工程から始めることが多く、派遣やパートの募集もあります。正社員を目指すなら、直接雇用への切り替えの実績を確かめてください。

化粧品製造の年収はどれくらいですか

job tag の平均年収は550万円ですが、化学製品の生産設備オペレーターを含む広い区分の値です。化粧品工場の目安としては、ハローワークの求人賃金の月額23.3万円のほうが近いと考えられます。

化粧品工場の仕事はきついですか

品目の切り替えのたびに設備を分解して洗うため、立ち仕事と細かい作業が続きます。調合の工程では重い原料を扱うこともあり、年末などの繁忙期には残業が増える工場もあります。

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自分で探すか、声がかかるのを待つか

化粧品製造の有効求人倍率は4.26倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。

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