しごと大全 / 技術・技能の仕事
産業廃棄物処理技術者の仕事内容と年収|処理施設を安全に動かし、資源に戻す技術職
別名:廃棄物処理施設技術管理者
産業廃棄物処理技術者は、工場や建設現場などから出る廃棄物を、焼却・破砕・選別・埋立てなどの施設で適正に処理し、再資源化する仕事の技術面を担います。平均年収611.9万円、求人賃金は月額29.6万円、有効求人倍率は8.91倍。法令と設備の両方を扱う点に特徴があります。
- 平均年収611.9万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率8.91倍
- 求人賃金(月額)29.6万円令和7年度
- 平均年齢43.9歳
- 就業者数7.9万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
産業廃棄物処理技術者は現場で何をしていますか
中心になるのは処理施設の管理です。焼却炉や破砕機、選別ラインなどの運転条件を決めて監視し、点検や補修の計画を立てます。受け入れる廃棄物の種類や性状を確認し、施設で安全に処理できるかを判断するのも大切な役割です。
排ガスや排水、周辺の騒音・においが基準を超えていないかを測定し、記録を残します。異常があれば原因を調べて運転を見直し、行政への報告にも対応します。
企業によっては、排出事業者に処理方法を提案する技術営業や、新しい処理施設・リサイクル設備の計画づくりに関わることもあります。
廃棄物処理法を知らないと務まりませんか
この仕事は廃棄物処理法をはじめとする法令と切り離せません。処理業や処理施設には許可が必要で、処理の基準、保管の方法、処理の流れを管理するマニフェスト(産業廃棄物管理票)の運用などが細かく決められています。
一定の処理施設には、法律にもとづいて技術管理者を置くことが求められています。施設の維持管理が基準どおりに行われているかを見る立場で、この仕事の中核と言えます。
入社時点で法令に詳しい必要はありませんが、実務では条文や通知を読んで判断する場面が多くあります。設備の知識と法令の知識の両方を少しずつ身につけていく仕事です。
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有効求人倍率8.91倍は処理業界の人手不足を表していますか
8.91倍は、産業廃棄物処理技術者を含むさまざまな技術者をまとめた統計区分の値です。平均年収611.9万円や就業者数7.9万人も同じ区分の数字なので、処理業界だけの状況を示すものではありません。
そのうえで、処理施設では設備の管理ができる技術者や、法定の資格を持つ人の確保が課題になることが多いとされています。施設に技術管理者を置く必要がある以上、資格と経験を持つ人の価値は下がりにくいと考えられます。
年収は処理会社の規模や、自治体の施設を運転受託しているかどうかなどで差が出ます。求人を比べるときは、夜勤や交替制の有無、資格手当、取得支援の制度をあわせて確認してください。
どんな資格を取ると評価されますか
代表的なのは、廃棄物処理施設技術管理者になるための講習の修了です。講習を修了すると技術管理者の要件を満たしやすくなるため、処理施設の管理を担う人にとって基本となる資格です。
特別管理産業廃棄物管理責任者は、感染性廃棄物や有害な廃棄物が発生する事業場に置くことが求められる立場です。環境に関わる測定や管理では、公害防止管理者や環境計量士も評価されます。
いずれも入社後に会社の支援を受けて取る人が多い資格です。求人に「資格取得支援あり」とある場合は、講習費用の負担や受講中の扱いを確認しておくと安心です。
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未経験からでも入れますか。向いている人は?
施設の運転や点検の担当として未経験から入り、経験と資格を積んで技術者になる道があります。化学、機械、電気、土木などを学んだ人や、工場の設備保全・品質管理の経験がある人は、知識を生かしやすい分野です。
現場ではにおいや粉じん、騒音のある環境で作業することがあり、安全のための手順を守ることが強く求められます。職業興味の評価では「現実的」「慣習的」が高く、決められた基準を着実に守りながら設備を扱うことに抵抗がない人に向いています。
廃棄物を資源として循環させる取り組みが重視されるなか、処理とリサイクルの技術を持つ人の役割は今後も続くと考えられます。環境に関わる仕事をしたい人にとって、具体的に手を動かせる選択肢の一つです。
関連する資格
- 廃棄物処理施設技術管理者
- 特別管理産業廃棄物管理責任者
- 公害防止管理者
- 環境計量士
- 一般廃棄物処理施設技術管理士
産業廃棄物処理技術者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
産業廃棄物処理技術者に近い仕事
職業データの傾向が産業廃棄物処理技術者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
生産・品質管理技術者工場の設備と品質を管理。管理の考え方が近い
プラント設計技術者処理施設を含むプラントの設計を担う
分析化学技術者排ガス・排水などの測定と分析に接点がある
発電所運転管理大型設備を交替制で安全に運転する仕事
原子力技術者放射性廃棄物の管理など、安全管理が重なる
下水道管路施設の点検・調査環境インフラの維持管理を担う
よくある質問
入社時に必須とは限りませんが、一定の処理施設には技術管理者を置く必要があるため、講習の修了などで要件を満たすことが求められる立場があります。多くは入社後に会社の支援を受けて取得します。
なれます。施設の運転や点検から始め、経験を積みながら資格を取る流れが一般的です。理系の知識や、工場の設備保全の経験があると入りやすくなります。
job tag の統計では平均年収611.9万円ですが、ほかの技術者も含む区分の値です。実際には会社の規模、交替制勤務の手当、資格手当によって差が出るため、求人ごとに内訳を確認してください。
においや粉じん、騒音のある環境での作業や、交替制の勤務がある職場もあります。一方で、設備の管理や法令への対応など技術的な役割の比重が大きく、安全対策の整った施設も多くあります。職場見学で作業環境を確かめると判断しやすくなります。
産業廃棄物処理技術者を考えている方によく読まれています
産業廃棄物処理技術者の転職を進めるときに読むもの
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