しごと大全 / 技術・技能の仕事
農業技術者の仕事内容と年収|品種や栽培の技術をつくり、産地に広める仕事
別名:農業技術指導員、普及指導員(農業)
農業技術者は、作物の品種や栽培方法、病害虫の防ぎ方などを研究・開発し、その成果を生産者に届ける仕事です。平均年収611.9万円、有効求人倍率1.17倍、求人賃金は月額22.9万円。勤め先は公的な試験研究機関、都道府県の普及組織、農協、種苗や農薬・肥料のメーカーなどに分かれます。
- 平均年収611.9万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率1.17倍
- 求人賃金(月額)22.9万円令和7年度
- 平均年齢43.9歳
- 就業者数5.1万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
農業技術者はどこで何をしていますか
仕事は大きく、技術をつくる側と広める側に分かれます。つくる側は農業試験場や研究機関、企業の研究所で、病気に強い品種の育成、収量を上げる栽培方法、作業を減らす技術などを試験します。
広める側の代表が、都道府県に置かれる普及指導員です。産地を回って生産者の相談に乗り、新しい技術の導入を手伝います。農協の営農指導員も、組合員の栽培計画や出荷の相談を受ける点で近い役割を担います。
民間では、種苗、農薬、肥料、農業機械のメーカーで、製品の試験や生産者への技術支援を担当する職種があります。センサーやドローンのデータを使うスマート農業の広がりで、扱う技術の幅も広がっています。
平均年収611.9万円は4つの職業をまとめた値です
job tag の平均年収611.9万円は、農業・水産・林業・食品の技術者をまとめた統計区分の値です。農業技術者だけの数字ではない点に注意してください。
ハローワークの求人賃金は月額22.9万円です。公務員として働く普及指導員や試験場の研究職は自治体の給与表に沿って決まり、年齢とともに上がる形が一般的です。民間では会社の規模や職種で幅があります。
区分全体の就業者数は約5.1万人と大きくありません。募集の数が限られるぶん、公務員試験の日程や企業の採用時期を早めにつかんでおくことが大切です。
有効求人倍率1.17倍、採用の入口はどこですか
求職者1人に対して求人は1.17件で、ほぼ釣り合った状態です。極端に売り手が有利な職種ではありません。
公的機関に入るには、都道府県の農業系の職員採用試験を受けるのが基本で、大学で農学を学んだ人が多く受験します。普及指導員は、実務経験を積んだうえで国家資格の試験に合格して任用される仕組みです。
民間の研究開発職は農学系の大学院卒を求める募集が多い一方、技術営業や生産支援の職種は学部卒や社会人経験者にも開かれています。農業法人で栽培管理の経験を積んでから移る道もあります。
畑と生産者の両方に向き合える人が向いています
職業興味の傾向では「現実的」が最も高く、「研究的」が続きます。畑や温室で手を動かしながら、データで結果を確かめることが苦にならない人に合う仕事です。
「社会的」「企業的」の値も3を超えています。正しい技術でも、生産者に納得してもらえなければ産地には広まりません。相手の経営事情を聞いたうえで提案する力が求められます。
屋外の仕事は天候と作物の生育に合わせて動くため、時期によっては休日が不規則になります。研究職でも、試験ほ場の管理で週末に出ることがある点は知っておきたいところです。
関連する資格
- 営農指導員
- 普及指導員
農業技術者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
農業技術者に近い仕事
職業データの傾向が農業技術者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
水産技術者魚介類を育てて増やす技術
林業技術者森林の育成と管理の計画
食品技術者農産物を加工する側の技術
バイオテクノロジー技術者生物の機能を製品に活かす技術
獣医師家畜の診療と防疫。国家資格が必要
バイオテクノロジー研究者基礎研究の比重が大きい
よくある質問
研究職や民間の技術職では、必須の資格がない場合が多いです。都道府県の普及指導員になるには国家資格の試験に合格する必要があり、農協の営農指導員には農協団体が認定する資格があります。
研究職は農学系の学歴を求められることが多く、未経験からの転職は簡単ではありません。技術営業や生産支援の職種、農業法人での栽培管理から経験を積んで近づく道はあります。
job tag の平均年収は611.9万円ですが、水産・林業・食品の技術者を含む区分の値です。求人賃金は月額22.9万円で、公務員は自治体の給与表、民間は会社の規模で差が出ます。
生産者の高齢化と減少が進むなかで、少ない人数で生産を続けるための省力化技術やスマート農業への期待は高まっています。ただし募集の数は多くないため、採用の時期をよく調べておく必要があります。
農業技術者の転職を進めるときに読むもの
農業技術者の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
自分で探すか、声がかかるのを待つか
農業技術者の有効求人倍率は1.17倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。
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