しごと大全 / 技術・技能の仕事
林業技術者の仕事内容と年収|森林の施業計画を立て、伐採と植林をつなぐ仕事
別名:山林用種苗技術者、森林病害虫防除技術者、普及指導員(林業)
林業技術者は、森林の状態を調べ、どこをいつ間伐・伐採し、どう植え直すかの計画を立てて、現場の作業につなげる仕事です。平均年収611.9万円、有効求人倍率1.17倍、求人賃金は月額22.9万円。森林組合、林業会社、都道府県や国の森林管理の部署などで働きます。
- 平均年収611.9万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率1.17倍
- 求人賃金(月額)22.9万円令和7年度
- 平均年齢43.9歳
- 就業者数5.1万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
林業技術者は森林で何を決めていますか
最初の仕事は、森林の今の姿を知ることです。木の種類、太さ、本数、育ち具合を測り、地形や道の状況と合わせて、どの区域から手を入れるべきかを判断します。航空レーザー測量やドローンの画像を使う場面も増えています。
その結果をもとに、間伐や主伐、植林、下刈りの時期と方法をまとめた施業の計画をつくります。森林の持ち主に計画と見積もりを示して合意を得るのも大事な仕事で、この役割を担う人は森林施業プランナーと呼ばれることがあります。
計画が決まれば、作業道の設計、作業班の手配、伐った木の売り先の調整まで関わります。机の上の計画と山の現場をつなぐ位置にいる職種です。
森林経営管理制度と森林環境税で、仕事はどう変わりましたか
2019年度から、手入れが行き届かない私有林を市町村が仲介して管理につなげる森林経営管理制度が始まりました。持ち主の意向の確認や、管理を任せる先の選定に、林業の知識を持つ人が必要になっています。
同じ2019年度から市町村などに森林環境譲与税が配られるようになり、2024年度からはその財源として森林環境税(1人年額1,000円)の徴収も始まりました。間伐や人材育成に使えるお金が自治体に入る一方で、林業の専門職員を置いていない市町村も多いと指摘されています。
こうした流れのなかで、自治体の林務担当、森林組合、民間のコンサルタントなど、計画を立てられる人材が求められる場面は広がっています。
有効求人倍率1.17倍、求人賃金22.9万円をどう見ればいいですか
求職者1人に対して求人は1.17件で、需給はほぼ釣り合っています。勤務地が山間部に偏るため、地域によって募集の有無に差が出やすい職種です。
求人賃金は月額22.9万円です。平均年収611.9万円は農業・水産・食品の技術者を合わせた区分の値で、公務員や大手企業の技術職も含みます。森林組合や地域の林業会社の給与水準はこれより低い場合があると考えておくのが無難です。
住まいを移す前提の求人も少なくありません。自治体によっては移住者向けの支援制度があるので、勤務地とあわせて調べておくと判断材料が増えます。
林業技士や技術士(森林部門)は取るべきですか
林業技士は一般社団法人日本森林技術協会が認定する資格で、森林の計画や作業道の設計などの部門ごとに登録されます。国や自治体の事業で、技術者の要件として扱われることがあります。
技術士(森林部門)は国家資格で、コンサルタント会社で調査や計画を請け負う立場では評価の高い資格です。都道府県の林業普及指導員は、国家資格の試験に合格して任用される仕組みです。
測量士や林業技能士も関連の深い資格です。作業道の設計や境界の確認に測量の知識は欠かせないため、入ってから取る人も多くいます。
未経験から入れますか。きつさはどうですか
林業の現場作業から入り、経験を積んで計画を担う立場に移る人は少なくありません。国の「緑の雇用」事業のように、新しく林業に就く人の研修を支援する仕組みもあります。
きつさとしては、急な斜面を歩いて調査すること、夏の暑さや冬の寒さ、虫やハチへの対応が挙げられます。林業は労働災害の発生率が他の産業より高いことでも知られ、安全の管理は技術者の重要な責任です。
職業興味では「現実的」が最も高く、「企業的」「社会的」が続きます。山を歩く体力に加えて、森林の持ち主や作業班と話をまとめる力が求められる仕事です。
関連する資格
- 林業技士
- 林業普及指導員
- 技術士(森林部門)
- 測量士
- 1級林業技能士
- 2級林業技能士
- 3級林業技能士
林業技術者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
林業技術者に近い仕事
職業データの傾向が林業技術者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
農業技術者作物の品種と栽培の技術
水産技術者魚介類の資源を育てて守る
土木施工管理技術者道路や治山の工事を現場で管理
土地家屋調査士境界の測量と登記の専門家
土木設計技術者道路や構造物の設計を担当
太陽光発電の企画・調査土地の調査から発電事業を企画
よくある質問
就くために必須の資格はない場合が多いです。林業技士、技術士(森林部門)、測量士、林業技能士などが仕事の幅を広げ、都道府県の林業普及指導員には国家資格の試験合格が必要です。
なれます。森林組合や林業会社で現場作業から入り、森林の調査や計画づくりを覚えていく道があります。新しく林業に就く人の研修を国が支援する仕組みもあります。
job tag の平均年収は611.9万円ですが、農業・水産・食品の技術者を含む区分の値です。求人賃金は月額22.9万円で、公的機関か森林組合かなど勤め先によって差が出ます。
急斜面での調査や暑さ寒さ、虫への対応など、体力を使う場面が多い仕事です。林業は労働災害が多い産業でもあり、安全管理の知識が欠かせません。
林業技術者の転職を進めるときに読むもの
林業技術者の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
自分で探すか、声がかかるのを待つか
林業技術者の有効求人倍率は1.17倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。
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