しごと大全 / 医療の仕事
獣医師の仕事内容と年収|動物病院だけではない働き先と求人倍率2.93倍
別名:動物病院獣医師、小動物臨床獣医師、家畜診療所獣医師
獣医師は、動物の診療のほか、家畜の衛生管理、食品の安全の確認、研究開発などを担う国家資格の職業です。平均年収は680.5万円、有効求人倍率は2.93倍、求人賃金は月額34.6万円。平均年齢は38.7歳で、資格職のなかでは若い層が多い職業です。
- 平均年収680.5万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率2.93倍
- 求人賃金(月額)34.6万円令和7年度
- 平均年齢38.7歳
- 就業者数2.5万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間165時間
獣医師の働き先にはどんな種類がありますか
最もよく知られているのは、犬や猫を診る動物病院です。診察、検査、手術、入院中の管理に加えて、飼い主への説明と生活の指導が仕事の大きな部分を占めます。予防接種や健康診断など、病気になる前の相談も日常の仕事です。
牛や豚、馬を診る産業動物の分野では、農場を回って治療や繁殖の管理、衛生の指導を行います。家畜の病気が広がるのを防ぐ役割は、食料の供給に直結する仕事です。飼育の環境や餌の管理について、農家に助言する役割も担います。
公務員として、家畜保健衛生所や食肉衛生検査所、動物検疫所、保健所で働く道もあります。製薬や食品の企業での研究開発、大学での教育と研究も獣医師の進路に入ります。同じ免許でも、日々の仕事の中身はまったく違うものになります。
獣医師になるにはどうすればいいですか
大学の獣医学の課程は6年制で、これを修了したうえで獣医師国家試験に合格し、農林水産省に免許の登録をします。国家試験は年に1回実施され、免許そのものに更新の制度はないため、取得した後は長く使える資格です。
入学の難易度が高く、学べる大学の数が限られていることが、この資格の希少さにつながっています。社会人から目指す場合は大学に入り直す必要があり、時間と費用の負担は小さくありません。
免許を取った後の進路は、卒業のときに決めたところで固定されるわけではありません。臨床から公務員へ、企業から臨床へと、同じ免許のまま働く場を変える人がいます。働き方を見直したい時期に、進路を組み替えられる余地がある職業です。
平均年収680.5万円と求人倍率2.93倍をどう見ますか
680.5万円は残業代と賞与を含む平均です。動物病院の勤務医、開業、産業動物、公務員、企業では収入の決まり方が異なるため、平均からの幅は大きくなります。開業した場合は、診療の収入から設備や人件費を賄う形になります。
ハローワークの求人賃金は月額34.6万円です。公務員として働く獣医師の確保は多くの自治体で課題とされており、手当を設けて募集している例もあります。産業動物の分野でも、地域によっては人材の確保が課題になっています。
有効求人倍率2.93倍は、求職者1人あたり3件近い求人がある状態です。就業者数が2.5万人と少ない職業のため、資格を持つ人の側に選ぶ余地があります。ただしハローワークの求人が母数で、動物病院の募集がすべて出ているわけではありません。
獣医師の仕事はきついですか
月間労働時間は165時間で、全職業のなかでは長めです。小動物の臨床では夜間や休日の急患への対応があり、拘束される時間が長くなりやすい環境です。救急を受ける病院かどうかで、生活の時間帯は大きく変わります。
飼い主との関係が治療の進め方を左右する点や、動物の死に向き合う場面が続く点も負担として挙げられます。産業動物では、移動の距離と体力の負担が別の形で加わります。天候や時間帯にかかわらず現場へ向かう場面があるためです。
働き方を変えたいときに、公務員、企業、専門を絞った病院など、同じ免許のまま移れる先があるのはこの職業の強みです。勤務の形と地域の希望を出しておけば、声がかかった先を落ち着いて比べられます。
関連する資格
- 獣医師
- 家畜人工授精師
- 食品衛生管理者
- 食品衛生監視員
獣医師の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
獣医師に近い仕事
職業データの傾向が獣医師に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
歯科医師同じ6年制課程からの国家資格職
内科医人を診る医師。養成の課程が異なる
臨床検査技師人の検体や生体の検査を専門に行う
診療放射線技師人の画像検査を担当する国家資格職
薬剤師薬の専門職。6年制の課程が必要
- 愛玩動物看護師動物病院で診療の補助を担う国家資格
よくある質問
大学の獣医学の課程は6年制です。卒業した後に獣医師国家試験に合格し、免許の登録をして働き始めます。国家試験は年に1回の実施です。
働けます。家畜保健衛生所や食肉衛生検査所などの公務員、製薬や食品の企業での研究開発、競走馬や動物園に関わる分野など、臨床以外の進路が用意されています。
平均年収は680.5万円で、残業代と賞与を含む額です。ハローワークの求人賃金は月額34.6万円で、勤務医か開業か、公務員かによって収入の決まり方が変わります。
ペットの医療は高度になり、分野を分けた診療が広がっています。家畜の衛生や食品の安全を担う人材の不足も指摘されており、需要は続くと考えられます。
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獣医師の転職を進めるときに読むもの
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