薬剤師のイラスト

しごと大全 / 医療の仕事

薬剤師の仕事内容と年収|調剤薬局・病院・企業の違い

薬剤師は、処方箋にもとづく調剤と服薬指導、医薬品の管理を行う国家資格職です。平均年収566.8万円、求人賃金は月額36.2万円。有効求人倍率3.12倍ですが、都市部と地方で需給に大きな差があるのがこの職種の特徴です。

  • 平均年収566.8万円残業代・賞与を含む
  • 有効求人倍率3.12倍
  • 求人賃金(月額)36.2万円令和7年度
  • 平均年齢40.1歳
  • 就業者数24.4万人令和2年国勢調査
  • 月間労働時間157時間

薬剤師はどんな仕事ですか

調剤薬局では、処方箋の内容を確認し(処方監査)、薬を取り揃え、患者に服薬指導を行います。飲み合わせや重複投薬をチェックし、疑問があれば処方元の医師に問い合わせます(疑義照会)。お薬手帳の管理、在宅患者への訪問薬剤管理指導も業務に入ります。

病院では、入院患者への薬学的管理、注射薬の混合調製、医薬品情報の提供(DI業務)、チーム医療への参加があります。病棟に常駐して医師や看護師と直接やり取りする場面が多くなります。

このほか、ドラッグストア、製薬企業(MR、研究開発、学術)、行政(保健所、麻薬取締官)、治験関連(CRA、CRC)など、資格を活かせる場は広くあります。

薬剤師になるには、6年制の薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格して免許を受ける必要があります。免許を取ったあとも、薬や治療法は新しくなり続けるため、研修や学会で学び続けることが仕事の一部になります。

調剤薬局・病院・企業で何が違いますか

収入では、調剤薬局とドラッグストアが高く、病院は低い傾向があります。病院は給与水準が抑えられる一方、チーム医療や高度な薬物療法に関われるため、専門性を積みたい人が選びます。

働き方も違います。調剤薬局は営業時間が決まっており勤務時間が読めます。病院は当直がある場合があり、ドラッグストアはシフト制で土日勤務が入ります。

企業に移る場合、薬剤師免許は必須ではないポジションもありますが、学術やDI、安全性情報の業務では資格と知識が直接評価されます。

調剤薬局のなかでも、門前の医療機関の診療科によって扱う薬の種類と処方の傾向は大きく変わります。複数の医療機関の処方箋を受ける薬局では幅広い薬に触れ、特定の診療科の門前ではその領域の知識が深まります。応募前に、主な処方元の診療科を確かめておくと身につく経験が見えてきます。

広告

有効求人倍率3.12倍は地域差が大きい数字です

全国では3.12倍ですが、この平均には地域差が隠れています。薬学部の多い都市部では充足が進み、地方や郊外では不足が続いています。同じ資格でも、勤務地によって条件交渉の余地がまったく違います。

求人賃金は月額36.2万円で、前年度から1.3万円上がっています。医療系の職種のなかでは高い水準です。

地方や過疎地の求人では、住宅手当や赴任支援を含めた条件が提示されることがあります。勤務地を動かせるかどうかが、この職種で収入を左右する大きな要素の一つです。

条件を比べるときは、月額の高さだけでなく、薬剤師の人数と1日に受ける処方箋の枚数、一人で勤務する時間帯があるかを確かめてください。人員に余裕のない店舗では、同じ給与でも負担の大きさが変わります。

薬剤師の仕事はAIでどう変わりますか

調剤の機械化は進んでいます。全自動分包機や監査システムの導入で、取り揃えと確認の作業は効率化されています。電子処方箋の普及も、情報の照合を自動化する方向に働きます。

一方で、疑義照会、服薬指導、多剤併用(ポリファーマシー)の整理、在宅患者の状態を見ての提案といった、判断と対話が必要な部分は残ります。むしろ対人業務に重心を移す方向で制度も動いています。

調剤に閉じた経験より、在宅、かかりつけ薬剤師、病棟業務といった対人業務の経験を積んでおくほうが、長期的には選択肢を広げやすいと考えられます。

在宅の訪問や、医師への処方の提案を担う場面が増えると、患者の生活や体の状態を聞き取る力、医師や看護師、ケアマネジャーとやり取りする力がより重要になります。研修認定薬剤師などの認定制度は、学び続けていることを示す方法の一つです。

広告

薬剤師が職場を選ぶときに確かめたいこと

まず、勤務時間と休日の決まり方です。調剤薬局は処方元の医療機関の診療時間に合わせて開くため、夕方遅くまでの営業や土曜の勤務がある店舗があります。ドラッグストアは夜間の営業があり、病院は当直や夜勤の有無が働き方を左右します。

次に、教育の体制です。新卒や病院からの転職などで経験の少ない分野に移る場合は、入社後の研修の内容、先輩の薬剤師に相談できる体制、認定薬剤師の取得を支援する制度があるかを確かめておくと、早く仕事に慣れやすくなります。

最後に、異動の範囲です。複数の店舗を持つ薬局やドラッグストアでは、人員の事情で他の店舗に応援に行ったり、異動したりすることがあります。勤務地を限定できるか、異動がある場合の範囲はどこまでかを、面接の段階で確かめておくと安心です。

在宅の訪問を行っている薬局では、訪問の件数や移動の手段、緊急時の連絡を誰が受けるのかも確かめておきたい点です。対人業務の経験を積みたい人にとっては、こうした体制が整っているかどうかが、職場を選ぶ手がかりになります。

関連する資格

PR Amazonのアソシエイトとして、JOBLINKAは適格販売により収入を得ています。

薬剤師の仕事の傾向

  • 社会的4.09
  • 慣習的3.49
  • 研究的3.36
  • 現実的3.22
  • 企業的3.10
  • 芸術的2.25

職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。

薬剤師に近い仕事

職業データの傾向が薬剤師に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。

よくある質問

薬剤師の年収はどのくらいですか

平均年収566.8万円、求人賃金は月額36.2万円で前年度比1.3万円増です。調剤薬局とドラッグストアが高く、病院は低い傾向があります。勤務地による差も大きい職種です。

薬剤師は地方のほうが給料が高いのですか

高くなる傾向があります。薬学部の多い都市部では充足が進み、地方や郊外では不足が続いているためです。住宅手当や赴任支援を含めた条件が提示されることもあります。

調剤薬局と病院はどちらを選ぶべきですか

収入は調剤薬局が高く、病院は抑えられる傾向があります。病院はチーム医療や高度な薬物療法に関われるため専門性を積めます。勤務時間の読みやすさは調剤薬局、当直の有無は病院で確認してください。

薬剤師の仕事はAIでなくなりますか

調剤の機械化と電子処方箋により、取り揃えと照合は効率化されています。一方で疑義照会、服薬指導、多剤併用の整理など判断と対話が必要な業務は残り、制度も対人業務に重心を移す方向で動いています。

薬剤師の転職を進めるときに読むもの

薬剤師の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。

自分で探すか、声がかかるのを待つか

薬剤師の有効求人倍率は3.12倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。

薬剤師の経験と希望を置いておくだけで、合う職場から声が届く転職サービスを準備しています。

求人を探し続けなくても、条件に合う企業から「話しませんか?」が届きます。
名前や勤務先は、あなたが「話したい」と返すまで企業に見えません。

LINEで先行登録する 登録は無料です。広告やセールスは一切送りません。ブロックすればいつでも解除できます。

最終更新: