しごと大全 / 医療の仕事
看護師の仕事内容と年収|転職先の選択肢がいちばん広い職種
別名:ナース、正看護師
看護師は、医師の診療の補助と患者の療養上の世話を行う国家資格職です。平均年収524.7万円、有効求人倍率2.38倍。資格職のなかでも働く場所の選択肢が広く、同じ資格のまま働き方を変えられることが最大の強みです。
- 平均年収524.7万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率2.38倍
- 求人賃金(月額)26.6万円令和7年度
- 平均年齢42.1歳
- 就業者数138.6万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間156時間
看護師はどんな仕事ですか
業務は保健師助産師看護師法で定められた2つの柱で構成されます。診療の補助は、注射、採血、点滴、投薬管理、検査や処置の介助など。療養上の世話は、食事・排せつ・清潔の援助、体位変換、患者と家族への説明と精神的な支援です。
配属先によって仕事の中身は大きく変わります。急性期病棟は処置と記録の密度が高く、回復期はリハビリと退院支援が中心、外来は短時間で多数の患者に対応し、手術室やICUは専門性が高い。同じ看護師でも別の職業と言えるほど違います。
病院以外にも、クリニック、訪問看護ステーション、介護施設、健診センター、企業の産業保健、保育園、コールセンター、治験関連(CRC)など、資格が通用する場が広くあります。
どの職場でも共通するのは、患者の状態の変化に気づき、医師や他の職種に伝える役割です。看護記録は、交代する看護師や医師が判断に使う情報になるため、観察したことを正確に書き残すことも大切な仕事です。
病棟で働く看護師の日勤の流れ
日勤は、夜勤の看護師からの申し送りや記録の確認から始まります。受け持つ患者の状態と、その日の検査や手術、処置の予定を把握し、優先順位を決めてから病室を回ります。
午前中は、体温や血圧などの観察、点滴や内服の管理、清拭や入浴の介助、検査や手術への送り出しなどが重なります。医師の回診に合わせて指示を受け、変更があれば計画を立て直します。
午後は、入院や退院の対応、家族への説明、退院後の生活に向けた指導などを行い、合間に記録を進めます。夕方に夜勤の看護師へ申し送りをして、1日の勤務が終わります。
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平均年収524.7万円は夜勤込みの数字です
524.7万円には夜勤手当が含まれています。看護師の収入で最も大きな変数は夜勤の回数です。二交替か三交替か、月何回入るかで、年収は大きく変わります。
夜勤のない働き方に移ると収入は下がります。クリニック、健診センター、産業保健、日勤のみの外来などは、生活リズムが安定するかわりに年収が下がる方向に働きます。どちらを取るかの判断が、看護師の転職の核心です。
ハローワークの求人賃金は月額26.6万円ですが、これは募集時点の賃金で、入職後の夜勤の回数に応じた手当までは表れていない場合があります。実際の年収は手当の構成で決まるため、求人票では基本給・夜勤手当の単価・回数を分けて確認してください。
有効求人倍率2.38倍をどう活かせばいいですか
求職者1人に対して求人が2.38件ある状態です。資格を持っていれば、職場を選びやすい立場にあります。
この職種で重要なのは、転職先を探す手間ではなく、比較の質です。急いで決めると、夜勤の回数や配属先が入職後に変わって条件が崩れることがあります。配属先の確約、夜勤回数の上限、有給の取得実績、看護配置(7対1など)を書面で確認してください。
需給が有利なこの職種こそ、自分から探し回るより、希望条件を出しておいて複数の打診を並べて比べるほうが合理的です。
比べるときは、教育の体制も見ておきたい点です。中途で入る人向けの研修があるか、配属先の看護師の経験年数の構成、プリセプターなど指導役が付く期間があるかによって、新しい職場に慣れるまでの負担が変わります。
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夜勤がつらくなったらどうすればいいですか
看護師には、夜勤から降りる選択肢が実際に用意されています。日勤常勤(夜勤免除)、外来異動、クリニック、訪問看護、健診センター、企業の産業保健。同じ資格のまま移れる先が多い職種です。
訪問看護は近年とくに需要が伸びている領域で、オンコール対応の有無で負担が大きく変わります。オンコールなしのステーションもあるので、条件として確認する価値があります。
収入は下がる方向になりますが、平均年齢42.1歳という数字は、多くの人がどこかの段階で働き方を切り替えながら続けていることを示しています。
夜勤を減らす前に、いまの勤務先で夜勤の回数を減らす相談や、日勤の多い部署への異動ができるかを確かめる方法もあります。同じ職場に残れば、人間関係や仕事の手順を変えずに負担を軽くできる場合があります。
看護師の専門性を上げる資格は何ですか
認定看護師は特定の看護分野で熟練した技術を持つことを示す資格で、感染管理、皮膚・排泄ケア、緩和ケアなど分野が分かれています。専門看護師は大学院修士課程が要件で、より高度な実践・相談・調整を担います。
特定行為研修を修了すると、手順書に基づいて一定の医療行為を実施できます。訪問看護や在宅領域で評価されやすい資格です。
資格を取る前に、勤務先の支援制度(学費補助、勤務調整)を確認してください。働きながら取得することを前提にした制度を持つ病院もあります。
どの資格を目指すかは、どの領域で長く働きたいかで決まります。急性期で専門性を深めたいのか、在宅や地域での看護に進みたいのかを先に考えると、研修や学校を選ぶ基準がはっきりします。
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看護師の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
看護師に近い仕事
職業データの傾向が看護師に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
保健師予防と健康管理。自治体・企業で働く
助産師分娩介助と母子のケア。国家資格が別途必要
看護助手資格不要。診療の補助はできない
薬剤師薬の専門職。6年制課程が必要
歯科衛生士歯科領域の予防処置と診療補助
視能訓練士眼科検査とリハビリ。専門性が高い
よくある質問
クリニック、外来、健診センター、企業の産業保健、保育園、コールセンター、日勤のみの訪問看護などがあります。収入は夜勤手当のぶん下がりますが、同じ資格のまま移れます。
夜勤の回数を増やす、夜勤手当の単価が高い施設を選ぶ、認定看護師や特定行為研修などで専門性を示す、管理職に進む、の4つです。基本給より手当の構成で差がつく職種です。
できます。看護師免許に更新はありません。都道府県のナースセンターが復職研修を実施しており、外来やクリニック、健診センターなど、医療処置の密度が低い職場から戻る方法もあります。
なれます。准看護師として一定の実務経験を積んだうえで、看護師養成所の2年課程(全日制・定時制・通信制)を経て国家試験を受験する道があります。通信制は実務経験年数の要件があります。
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