理学療法士(PT)のイラスト

しごと大全 / 医療の仕事

理学療法士の仕事内容と年収|有資格者の増加をどう考えるか

別名:PT、フィジカルセラピスト

理学療法士は、病気やけがで身体機能が低下した人に対して、運動療法や物理療法によって基本動作能力の回復を図る国家資格職です。平均年齢36.2歳と若く、有効求人倍率は4.67倍。一方で有資格者が増え続けており、働く場所の選び方が重要になっています。

  • 平均年収443.6万円残業代・賞与を含む
  • 有効求人倍率4.67倍
  • 求人賃金(月額)27.6万円令和7年度
  • 平均年齢36.2歳
  • 就業者数20.3万人令和2年国勢調査
  • 月間労働時間157時間

理学療法士はどんな仕事ですか

対象は、寝返る、起き上がる、立つ、歩くといった基本動作です。関節可動域や筋力、バランスを評価し、運動療法を組み立てて機能の回復を図ります。温熱、電気刺激、牽引などの物理療法も用います。

働く場所は、急性期病院、回復期リハビリテーション病棟、整形外科クリニック、介護老人保健施設、訪問リハビリ、デイケア、スポーツ現場、行政の介護予防事業まで広がっています。

急性期は早期離床が目的で在院日数が短く、回復期は数か月かけて生活動作を取り戻します。生活期・訪問は自宅での生活を支えます。同じ資格でも、関わる期間と目標がまったく違います。

作業療法士・言語聴覚士とどう違いますか

理学療法士は基本動作(座る・立つ・歩く)の回復が中心です。作業療法士(OT)は、食事、着替え、家事、仕事といった応用的な生活動作と、精神面へのアプローチを担当します。言語聴覚士(ST)は、話す、聞く、飲み込むという機能を扱います。

職業データ上、理学療法士に最も近いのは言語聴覚士です。いずれも「社会的」と「研究的」が高く、評価にもとづいて計画を立て、継続的に関わる仕事という共通点があります。

現場ではこの3職種がチームを組みます。どれを選ぶかは、動作を扱いたいのか、生活や心を扱いたいのか、コミュニケーションと嚥下を扱いたいのかで決まります。

有資格者が増えていることをどう考えるべきですか

有効求人倍率は4.67倍と高い水準にありますが、養成校の増加により有資格者は増え続けています。求人があることと、条件の良い求人があることは別です。

実際、求人賃金は月額27.6万円。看護師26.6万円とほぼ同水準ですが、平均年収は443.6万円と看護師の524.7万円より低くなっています。夜勤手当がないぶんの差です。

この状況で差がつくのは、専門領域です。認定・専門理学療法士、心臓リハビリテーション指導士、呼吸療法認定士といった領域資格は、担当できる業務を広げます。訪問リハビリや介護予防の領域は、今後も需要が伸びる方向です。

どんな人に向いていますか

職業データでは「社会的」が4.373と非常に高く、次いで「研究的」が3.693。人と関わる仕事でありながら、評価・分析・仮説検証の要素が強いのがこの職種の特徴です。

数か月にわたって同じ患者に関わるため、すぐに結果が出ない状況で粘り強く続けられるかが問われます。回復の見通しを説明し、本人と家族の納得を得ることも重要な仕事です。

体力も必要です。移乗や歩行介助では自分の身体を使うため、腰への負担があります。

関連する資格

  • 理学療法士
  • 認定理学療法士
  • 専門理学療法士
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 心臓リハビリテーション指導士

理学療法士(PT)の仕事の傾向

  • 社会的4.37
  • 研究的3.69
  • 現実的3.40
  • 企業的3.03
  • 慣習的2.92
  • 芸術的2.64

職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。

理学療法士(PT)に近い仕事

職業データの傾向が理学療法士(PT)に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。

よくある質問

理学療法士と作業療法士の違いは何ですか

理学療法士は座る・立つ・歩くといった基本動作の回復が中心、作業療法士は食事・着替え・家事など応用的な生活動作と精神面へのアプローチを担当します。現場では両者がチームを組みます。

理学療法士は飽和していますか

有効求人倍率は4.67倍と求人は多い状態ですが、養成校の増加で有資格者は増え続けています。求人があることと条件の良い求人があることは別で、認定資格や訪問リハビリなど領域を絞る動きが差になっています。

理学療法士の年収はどのくらいですか

平均年収443.6万円、求人賃金は月額27.6万円です。求人賃金は看護師とほぼ同水準ですが、夜勤手当がないぶん年収では看護師524.7万円より低くなります。

理学療法士の働く場所にはどんな選択肢がありますか

急性期病院、回復期リハビリテーション病棟、整形外科クリニック、介護老人保健施設、訪問リハビリ、デイケア、スポーツ現場、行政の介護予防事業などがあります。関わる期間と目標が場所ごとに大きく違います。

理学療法士(PT)の転職を進めるときに読むもの

理学療法士(PT)の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。

資格職の転職の記事を見る

自分で探すか、声がかかるのを待つか

理学療法士(PT)の有効求人倍率は4.67倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。

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最終更新:2026-09-18