しごと大全 / 技術・技能の仕事
陶磁器技術者の仕事内容と年収|食器・タイル・衛生陶器を量産する技術
別名:陶磁器製造技術者、陶磁器開発技術者
陶磁器技術者は、食器やタイル、衛生陶器などを安定した品質で作るために、原料の配合、成形、釉薬、焼成の条件を決め、製品を開発する仕事です。有効求人倍率は1.06倍、求人賃金は月額25.9万円。平均年収の611.9万円はほかの技術者も含む広い区分の値なので、求人賃金を目安にするほうが実態に近いと考えられます。
- 平均年収611.9万円統計は職業分類に対応した広い区分の値です
- 有効求人倍率1.06倍
- 求人賃金(月額)25.9万円令和7年度
- 平均年齢43.9歳
- 就業者数7.9万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
陶磁器技術者は、土と火の条件を数字で決める仕事です
陶磁器づくりは、原料の粘土や長石、けい石を配合した坏土(はいど)をつくり、形にし、乾燥させ、釉薬をかけて焼くという流れです。技術者は、それぞれの工程で割れやゆがみ、色むらが出ないように条件を決め、記録します。
原料は産地や採掘の時期で性質が少しずつ変わります。焼成の温度や時間、窯の中の雰囲気が少し違うだけで、色や強度が変わることもあります。変化を見越して配合や条件を調整し続けることが、この仕事の中心です。
新しい形や色、軽さや割れにくさを求められたときに、試作を重ねて量産できる形に落とし込むのも技術者の役割です。デザイナーや営業と組み、売れる商品に仕上げていきます。
平均年収611.9万円より、求人賃金25.9万円を目安にしてください
job tag の平均年収611.9万円は、陶磁器以外の技術者も含む統計区分の値です。陶磁器の製造は中小規模の企業や窯元が多い業界なので、この数字をそのまま当てはめるのは避けたほうが安全です。
募集時の賃金を示す求人賃金は月額25.9万円です。年収を見積もるときは、この月額に賞与の実績を足して考えるほうが実態に近くなります。
有効求人倍率は1.06倍で、求人と求職者がほぼ釣り合っています。ただし、陶磁器の求人は産地に集まりやすく、住む地域によって見つけやすさが大きく変わります。
食器だけでなく、タイルや衛生陶器にも技術者がいます
陶磁器というと食器を思い浮かべがちですが、建物の壁や床に使うタイル、便器や洗面台などの衛生陶器、電線を支える碍子(がいし)も陶磁器の仲間です。こうした製品は大きな工場で量産され、寸法や強度の基準も厳しく決められています。
食器の産地では、岐阜県の美濃、愛知県の瀬戸、佐賀県の有田などが知られています。産地の自治体が運営する試験研究機関があり、原料や釉薬の研究、企業への技術相談を担っています。
働く場所によって、手仕事の比重は大きく変わります。窯元では職人の技と近い立場で働き、工場では設備の条件管理や品質管理の比重が大きくなります。
陶磁器製造技能士は取ったほうがいいですか
陶磁器製造技能士は、国家検定の技能検定のひとつで、1級と2級があります。成形や絵付けなどの作業ごとに試験が分かれており、技能の水準を客観的に示せます。
就職の条件として求められることは多くありませんが、職場で経験を積んだ後に取得すると、技能の証明として評価されやすくなります。
職業興味では「芸術的」がいちばん高く、「研究的」と「現実的」が続きます。見た目の美しさへのこだわりと、条件を変えて結果を確かめる実験的な姿勢の両方が生きる仕事です。
未経験から陶磁器技術者になれますか
なれます。製造の現場に入り、成形や施釉、焼成の作業を覚えながら技術者の仕事に近づいていく道が一般的です。窯業や化学、材料を学んだ人は、開発や品質管理の部署で採用されることもあります。
産地には、陶磁器の技術を学べる公的な研修機関や、窯業を扱う大学・専門課程があります。転職を考えるなら、働きたい産地の研修制度を調べておくと入り口が広がります。
窯の周りは夏場に暑くなりやすく、重い材料を扱う作業もあります。職場見学で、作業環境や機械化の程度を確かめておくと安心です。
関連する資格
- 1級陶磁器製造技能士
- 2級陶磁器製造技能士
陶磁器技術者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
陶磁器技術者に近い仕事
職業データの傾向が陶磁器技術者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
ファインセラミックス製造技術者同じ焼き物の技術を工業材料に使う
生産・品質管理技術者量産の工程と品質を管理する
分析化学技術者原料や釉薬の成分分析で重なる
高分子化学技術者材料開発の考え方が近い
歯科技工士セラミックの被せ物を作る技術職
機械設計技術者製造設備の側からものづくりに関わる
よくある質問
必須の資格はありません。国家検定の陶磁器製造技能士(1級・2級)は、職場で経験を積んだ後に技能の証明として取る人がいます。
job tag の平均年収611.9万円はほかの技術者も含む広い区分の値です。募集時の求人賃金は月額25.9万円で、こちらに賞与を足して見積もるほうが実態に近いと考えられます。
製造の現場から入り、作業を覚えながら技術を身につける道があります。産地には公的な研修機関もあり、窯業や化学を学んだ人は開発や品質管理で採用されることもあります。
窯の周りの暑さや重い材料の扱いなど、体力を使う場面があります。国内の食器の需要は伸びにくいとされる一方、タイルや衛生陶器、海外向けの商品、ほかの素材分野への技術の応用に取り組む企業もあります。
陶磁器技術者の転職を進めるときに読むもの
陶磁器技術者の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
自分で探すか、声がかかるのを待つか
陶磁器技術者の有効求人倍率は1.06倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。
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