食数・担当人数・指導件数。管理栄養士・栄養士の職務経歴書に書く数字は、病院・介護・保育・委託・保健指導で変わる
この記事は、職務経歴書の下書きを横に置いて読むことを想定しています。自分の職場の種類の行を表で見つけ、そこにある数字を一つずつ書き足していけば、経歴の中身が伝わる形に近づきます。
管理栄養士・栄養士の職務経歴書は、「献立作成・発注・栄養管理」のように業務名だけが並びがちです。ただ、同じ業務名でも、50床の病院と500床の病院、定員60名の保育園と委託会社の大型厨房では、仕事の重さがまったく違います。読む側が知りたいのは、どのくらいの規模で、自分がどこまで担当していたかです。
職務経歴書の「業務内容」が、どこも同じに見えるのはなぜ?
給食や栄養管理の仕事は、どの職場でも業務の名前が似ています。献立、発注、衛生管理、栄養指導。これを並べただけでは、採用担当者は前の職場の規模も、自分が責任者だったのか補助だったのかも分かりません。
差をつけるのは、業務名のあとに付ける数字と立場です。たとえば「献立作成」を「1日約450食(3食)の献立を、管理栄養士2名で月替わりに作成」と書くと、規模・分担・頻度が一度に伝わります。
数字は全部の業務に付けなくてかまいません。次の表から、自分の職場に合うものを2〜3個選ぶところから始めてください。
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職場の種類ごとに、書きやすい数字を並べると
| 職場 | 規模を示す数字 | 担当範囲を示す数字 | 添えると伝わること |
|---|---|---|---|
| 病院 | 病床数、1日の食数 | 栄養指導の件数(月)、担当病棟数 | 治療食の種類、NSTなどチームへの参加 |
| 介護施設 | 入所定員、1日の食数 | 栄養ケア計画の担当人数 | 形態食の段階、ミールラウンドの頻度 |
| 保育園・学校 | 園児・児童数、食数 | アレルギー対応の人数 | 除去食・代替食の運用、保護者面談 |
| 給食委託会社 | 契約先の数、各契約先の食数 | 担当した契約先と期間、部下の人数 | 立場(責任者・副責任者など)、立ち上げ経験 |
| 保健指導・クリニック | 対象者の数 | 指導件数(月・年)、継続支援の人数 | 対象疾患、個別か集団か |
表は目安です。実際の書き方は、応募先が知りたいことに合わせて選びます。

食数は「1日○食」と「1回○食」のどちらで書く?
決まりはありません。健康増進法施行規則では、特定給食施設を「継続的に1回100食以上又は1日250食以上の食事を供給する施設」としています。給食の規模は、1回と1日のどちらでも語られるということです。
大切なのは、どちらで数えたかを書いておくことです。
- 1日約450食(朝・昼・夕の3食)
- 昼食のみ1回約180食
- 1日約120食(常食6割・治療食4割)
治療食や形態食の割合が分かると、病院や介護施設の採用担当者は、どれくらい個別対応をしていたかを想像しやすくなります。割合が分からなければ、「治療食あり(糖尿病食・腎臓病食など)」と種類だけでも十分です。
委託会社にいた人は、契約先をどうまとめる?
給食委託会社では、数年で契約先が変わることがよくあります。全部を同じ重さで書くと長くなるので、契約先ごとに区切り、同じ項目をそろえて書くと読みやすくなります。
- 期間:2021年4月〜2024年3月
- 契約先:特別養護老人ホーム(入所定員80名)
- 食数:1日約240食(3食、形態食3段階)
- 立場:副責任者(栄養士2名・調理員6名)
- 主な業務:献立作成、発注、衛生管理、施設側との打ち合わせ
施設名を出すかどうかは、会社の規程に合わせてください。直営の職場に移りたい場合は、施設側との打ち合わせや、栄養ケア計画にどこまで関わったかを書いておくと、直営の仕事とのつながりが見えやすくなります。面接でどう話すかは、管理栄養士・栄養士の面接は、数字を一つ入れると話しやすいで文例を紹介しています。
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正確な数字が手元にないときは、どう見積もる?
退職したあとや、記録を持ち出せない職場では、正確な数字が分からないこともあります。その場合は、覚えている範囲から見積もり、「約」をつけて書けば問題ありません。
見積もりの手がかりになるのは、次のようなものです。
- 食数:1日の配膳の回数と、1回あたりのトレーの数
- 指導件数:1週間に何件くらい入っていたか × 4
- 担当人数:自分が書いていた計画書やカルテのおおよその束
面接で数字の根拠を聞かれたら、「1週間に5件ほどだったので、月20件前後です」と数え方をそのまま話せば十分です。大きく見せようとして数字を盛ると、細かく聞かれたときに困るので、控えめな数字を選んでおくほうが安心です。
今日やるとしたら
職務経歴書の下書きの「業務内容」の欄を開き、いちばん上の業務に、数字を一つだけ足してください。
「献立作成」なら食数、「栄養指導」なら月の件数です。一つ入ると、ほかの業務にもどんな数字を足せばいいかが見えてきます。
よくある質問
- 職務経歴書に、勤めていた施設の名前は書いてもいいですか?
- 病院名や施設名を書くのは一般的です。委託会社の契約先については、契約上の配慮が必要な場合もあるので、「市内の特別養護老人ホーム(定員80名)」のように、施設の種類と規模で書く方法もあります。迷うときは、会社の規程や上司に確かめてください。
- 食数は1日の合計と1回あたり、どちらで書けばいいですか?
- どちらか一方に決まりはありません。健康増進法施行規則では、特定給食施設を「継続的に1回100食以上又は1日250食以上」の施設としているため、給食の規模は1回と1日の両方で語られることが多いです。「1日約450食(朝・昼・夕)」のように、どちらで数えたかが分かる書き方にすると誤解されにくくなります。
- 栄養指導の件数が少ないと、不利になりますか?
- 件数だけで判断されるとは限りません。少ない場合は、対象(糖尿病・腎臓病など)や、継続して担当した人数、指導の形式(個別・集団)を添えると、経験の中身が伝わりやすくなります。
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