年収482万円と556.5万円、その差の中身は? 臨床検査技師・診療放射線技師の給与を、当直とオンコールまで分けて計算する

資格職の転職 公開 2026-09-30

電卓のキーのアップ

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)によると、令和7年賃金構造基本統計調査をもとにした年収は、臨床検査技師が482万円、診療放射線技師が556.5万円です。

ただ、これは働く場所も年齢も違う人たちの平均です。自分が応募しようとしている求人が高いのか低いのかは、給与を中身ごとに分けて年額にすると見えてきます。この記事は、電卓とメモを手元に置いて読み進めてください。

統計の年収は、どこまで自分に当てはまるのか?

平均の年収には、当直やオンコールが多い職場も、日勤だけの健診センターも含まれています。年齢や役職も人によって違います。

そのため、統計の数字は相場の目安として使い、実際の比較は求人ごとの内訳で行うほうが確かです。求人票の見方は臨床検査技師・診療放射線技師の求人は、どこを見れば当直の重さが分かるかにまとめています。

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給与を5つに分けて、年額にする

項目年額の出し方求人票や面接で確かめること
基本給月額×12経験年数でいくらになるか
固定の手当月額×12資格手当・住宅手当などの有無
賞与基本給×年間の月数前年度の実績か、見込みか
当直1回の手当×月の回数×12平均の回数と、何年目から入るか
オンコール待機の手当+呼び出し時の時間外月の待機日数と、呼び出しの頻度

上の3つは毎月ほぼ決まっている部分、下の2つは勤務の組み方で変わる部分です。下の2つを除いた額で職場を比べると、当直が多いから高く見えているだけなのかが分かります。

机の上の電卓とメモ帳

当直手当は、年額にするといくらになるのか?

例として、1回の手当が仮に1万円、月に4回入るとすると、1万円×4回×12か月で年48万円です。回数が月2回なら年24万円になります。

数字は職場によって大きく違うので、1回の額と、平均の回数の両方を聞くことが大切です。入職して何年目から当直に入るのか、当直明けは休みになるのかも、働き方に関わります。

オンコールは、待機と呼び出しを分けて考える

オンコールは、自宅などで待機して、呼ばれたら病院に向かう勤務です。待機そのものに手当を出すかどうかは職場の決まりによります。

呼び出されて働いた時間は労働時間なので、所定の時間を超えれば時間外の割増賃金(通常の賃金の2割5分以上)、深夜ならさらに深夜の割増が加わります。月の待機日数と、呼び出されるおおよその回数を聞いておくと、年額の見当がつきます。

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宿日直の許可がある職場で、当直中に検査や撮影が続いたらどうなるのか?

病院の当直には、労働基準監督署の宿日直の許可を受けているものがあります。許可の基準では、当直中の業務は軽い業務や短時間の対応に限られ、手当は1日平均額の3分の1以上とされています。

許可を受けた当直中に通常の業務をした場合は、時間外労働として割増賃金を払う必要があるとされています。救急の検査や撮影が多い病院では、当直中の業務がどう扱われているかを面接で聞いておきましょう。

今日やるとしたら

気になっている求人を1つ選び、表の5項目のうち基本給・固定の手当・賞与の3つだけで年額を出してください。

その額と、当直・オンコールを足した額の2つを並べておくと、次の求人と比べるときの基準になります。

よくある質問

当直のある職場とない職場では、年収はどれくらい違いますか?
当直手当の額と回数は職場ごとに大きく違うため、一律には言えません。1回あたりの手当に月の回数と12か月を掛けると年額が出るので、求人票か面接で手当の額と平均の回数を聞いて計算してみてください。
オンコールの待機だけでも手当は出ますか?
待機に手当を出すかどうか、いくら出すかは職場の決まりによります。呼び出されて働いた時間は労働時間になるため、時間外の割増賃金の対象になります。待機手当と呼び出し時の扱いを分けて聞くと、比べやすくなります。
宿日直の許可がある病院の当直は、残業代が出ないのですか?
許可を受けた宿日直は、軽い業務や短時間の対応に限られるものです。当直中に通常の業務をした場合は、時間外労働として割増賃金を払う必要があるとされています。救急の検査や撮影がどのくらいあるかも合わせて聞いてみてください。

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