有効求人倍率1.18倍は、自分の職種にも当てはまるのか。職業別の数字の調べ方と読み方
厚生労働省が2026年8月28日に公表した一般職業紹介状況によると、2026年7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.18倍、正社員の有効求人倍率は1.00倍でした。
ニュースで見るこの数字は、全職業・全国をならしたものです。自分の職種や地域では、これよりずっと高いことも低いこともあります。この記事では、倍率が何を表しているかと、自分の職種の数字を確かめる手順をまとめます。
有効求人倍率は、何を何で割った数字か
有効求人倍率は、有効求人数を有効求職者数で割った数字です。1倍を超えていれば、求職者1人に対して求人が1件以上あることになります。
「有効」は、前の月から繰り越された分と、その月に新しく受け付けた分を合わせたものを指します。
押さえておきたいのは、この統計がハローワークで扱った求人と求職者をもとにしている点です。民間の転職サイトやエージェント、スカウトで動いている求人は含まれません。市場全体をそのまま映したものではなく、一つの目安として見るのが適しています。
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1.18倍と1.00倍、どちらを見ればよいか?
| 指標(2026年7月・季節調整値) | 数値 | 何を表すか |
|---|---|---|
| 有効求人倍率 | 1.18倍 | パートも含めた全体 |
| 新規求人倍率 | 2.10倍 | その月に新しく出た求人と求職者 |
| 正社員有効求人倍率 | 1.00倍 | 正社員の求人に限った倍率 |
正社員として転職したいなら、1.00倍のほうが近い数字です。ただ、厚生労働省の注記では、正社員の倍率は求職者側に派遣や契約社員を希望する人も含めて計算しているため、厳密な正社員の倍率より低めに出るとされています。

自分の職種の倍率は、どこで調べられるか
次の順で探すと見つけやすくなります。
- job tag(職業情報提供サイト)で職業名を検索する。職業ごとに、有効求人倍率や求人賃金のデータが載っています
- 住んでいる都道府県の労働局のサイトで、職業別の求人・求職の資料を見る
- 見つけた数字を、全国の1.18倍と並べてメモする
職業の分け方は統計ごとに違うので、自分の仕事に近い分類を選びます。
倍率が高い職種なら、転職しやすいと言えるのか?
倍率が高いことは、求人が多いことを示しますが、それだけで転職しやすいとは言い切れません。
- 資格や経験年数が求められ、条件に合う人が少ないため倍率が高い職種もある
- 求人の多くがパートや夜勤ありなど、希望と違う形のこともある
- 地域によって、同じ職種でも倍率が大きく違う
逆に、倍率が低い職種でも、経験のある人を探している求人はあります。数字は「競争の激しさの目安」として使い、求人の中身と合わせて見るのが確実です。
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数字を自分の判断に使うときの3つの見方
- 同じ職種で、地域を比べる:通える範囲のなかで倍率の高い地域があれば、探す範囲を広げる意味がある
- 1年前と比べる:上がっているか下がっているかで、急ぐかどうかの目安になる
- 求人賃金と合わせて見る:倍率が高くても賃金が低い職種は、条件の交渉が難しいこともある
数字から自分の立ち位置を確かめる手順は、自分の市場価値がわからない人のための、簡単な確認手順にもまとめています。年収の数字の読み方は、「平均年収」がサイトごとに違うのはなぜかを参考にしてください。
今日やるとしたら
job tagで自分の職業名を検索して、有効求人倍率と求人賃金の2つだけをメモしてください。
全国の1.18倍と比べるだけでも、自分の職種が今どんな状況かの見当がつきます。
よくある質問
- 有効求人倍率が1倍を超えていれば、転職しやすいのですか?
- 求職者1人あたりの求人が1件以上あるという意味ですが、職種や地域、雇用形態によって大きく違います。全体の倍率が高くても、自分の職種では低いこともあるので、職業別・地域別の数字を確かめるのが確実です。
- 転職サイトの求人も、有効求人倍率に入っていますか?
- 入っていません。厚生労働省の一般職業紹介状況は、ハローワークで扱った求人と求職者をもとにした数字です。民間の転職サイトやエージェントの求人は含まれないので、市場全体の一つの目安として使うのが適しています。
- 自分の職種の倍率は、どこで調べられますか?
- 厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、職業ごとに有効求人倍率や求人賃金のデータを見られます。都道府県労働局も、地域の職業別の数字を公表しています。
しごと大全で見る職業
仕事内容・平均年収・求人倍率は、それぞれの職業ページにまとめています。