人事事務のイラスト

しごと大全 / 事務の仕事

人事事務の仕事内容と年収|採用・労務どちらから入るか

別名:人事管理事務員、給与係事務員、採用担当

人事事務は、採用、労務管理、給与計算、社会保険手続き、教育研修など、人に関わる実務を担当する仕事です。事務職のなかでは専門性が積み上がりやすく、経験がそのまま転職市場で評価されます。

  • 平均年収525.2万円残業代・賞与を含む
  • 有効求人倍率0.97倍
  • 求人賃金(月額)26.1万円令和7年度
  • 平均年齢44.9歳
  • 就業者数105.7万人令和2年国勢調査
  • 月間労働時間159時間

人事事務はどんな仕事ですか

大きく4つの領域があります。採用は、求人票の作成、応募者対応、面接の日程調整、内定後のフォロー。労務は、入退社の手続き、社会保険と雇用保険の届出、勤怠管理、就業規則の運用。給与は、月次の給与計算、賞与、年末調整。教育研修は、研修の企画と運営です。

会社の規模で担当範囲が変わります。中小企業では総務と兼務で全部を担当し、大企業では採用担当、労務担当、給与担当と分業されます。転職では、どの領域を何年やったかが評価の軸になります。

近年は労働法制の改正が続いており、割増賃金、有期雇用、育児介護休業、ハラスメント対応など、法令知識の比重が上がっています。

人事事務の1年はどんな仕事の波がありますか

毎月の仕事の中心は、勤怠の締めと給与計算です。月末に勤務の記録を集めて残業や休暇の数字を確定させ、支給日に間に合うように給与を計算し、明細の配布や振込の手配まで進めます。入社や退社、扶養する家族の変更があれば、そのつど社会保険の手続きも行います。

春は新入社員の受け入れが重なり、入社の手続きや研修の準備で忙しくなります。6月から7月にかけては、社会保険料の基準となる報酬を届け出る算定基礎届と、労働保険の年度更新の手続きが続きます。

年末には年末調整があり、社員から集めた申告書を確かめて、1年分の所得税の過不足を精算します。賞与の支給月には、賞与の計算と届出も加わります。採用の担当は、新卒採用の説明会や選考の時期に合わせて忙しさが変わります。

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採用と労務、どちらから入るべきですか

未経験から入りやすいのは採用です。応募者対応や日程調整は前職の事務・接客経験が活かせ、専門知識の要求が相対的に低いためです。人材紹介会社や派遣会社の営業・コーディネーター経験も評価されます。

一方、長く効くのは労務です。社会保険手続きと給与計算は会社が変わっても同じ仕組みで動くため、経験が移植できます。採用は景気と会社の成長段階に左右され、採用を止めた会社ではポジション自体がなくなります。

どちらに進むにせよ、給与計算を一度通しで担当した経験があると、転職時の評価が安定します。

未経験から入る場合は、前の仕事で締め切りのある数字の集計や、個人情報を含む書類の管理をしてきた経験を具体的に書くと、人事事務の仕事との共通点が伝わりやすくなります。

有効求人倍率0.97倍はどう見ればいいですか

求職者1人に対して求人が0.97件。ほぼ1対1で、一般事務の0.29倍と比べると大きく違います。事務職を希望していて求人が見つからない人にとって、現実的な選択肢のひとつです。

求人賃金は月額26.1万円で、一般事務の21.6万円、営業事務の23.8万円より高い水準にあります。専門性が価格に反映されている職種です。

ただし人事は、社内の情報を扱う立場上、採用側が慎重になります。書類の正確さ、守秘に対する姿勢が見られる職種だと考えてください。

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人事事務の求人で確かめておきたいことは何ですか

まず、担当する領域と範囲です。給与計算を社内で行っているのか、外部の会社や社会保険労務士に委託していて確認と連絡が中心なのかで、身につく経験が変わります。採用担当の場合は、新卒と中途のどちらが中心かも確かめてください。

次に、使っている勤怠管理や給与計算のシステムです。広く使われているシステムの操作経験は、次の転職でも説明しやすい材料になります。手作業の表計算が中心の職場では、Excelの関数を使った集計が求められることもあります。

人事部門の人数と、相談できる上司がいるかも大事な点です。一人で人事を担う職場では、判断に迷ったときに社外の社会保険労務士に相談できる体制があるかどうかで、仕事の進めやすさが変わります。

向いているのは、数字や期日を正確に扱い、社員の個人的な事情を含む情報を口外せずに管理できる人です。社員からの問い合わせに、規程を確かめたうえで分かりやすく答える場面も多くあります。

どんな資格が効きますか

第一種・第二種衛生管理者は、一定規模以上の事業場で選任が義務づけられている国家資格です。会社側に選任義務があるため、持っている人材には実務上の需要があります。取得のハードルも比較的低く、費用対効果が高い資格です。

社会保険労務士は人事労務の最上位資格ですが、合格率は数パーセント台で長期戦になります。実務と並行して目指す位置づけです。

給与計算実務能力検定、メンタルヘルス・マネジメント検定、キャリアコンサルタントも、担当する領域によっては評価されます。ただし資格より、担当した業務の範囲を具体的に書けるかのほうが効きます。応募書類では、担当した人数規模や使っていた勤怠・給与システムの名前も書いておくと伝わりやすくなります。

関連する資格

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人事事務の仕事の傾向

  • 慣習的3.39
  • 社会的3.27
  • 企業的3.24
  • 現実的3.02
  • 研究的3.00
  • 芸術的2.49

職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。

人事事務に近い仕事

職業データの傾向が人事事務に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。

よくある質問

未経験から人事に転職できますか

採用領域が入口として現実的です。応募者対応や日程調整は事務・接客経験が活かせます。人材紹介会社や派遣会社での経験も評価されます。労務・給与は専門知識が必要なため、経験者が優先されやすい傾向があります。

人事事務に有利な資格は何ですか

第一種・第二種衛生管理者が費用対効果の高い資格です。一定規模以上の事業場で選任が義務づけられているため、実務上の需要があります。社会保険労務士は上位資格ですが合格率は数パーセント台です。

人事事務と総務事務は何が違いますか

人事は採用・労務・給与・教育など人に関わる業務、総務は設備・備品・契約・社内行事など会社全体の運営に関わる業務です。中小企業では兼務することが多く、線引きは会社によって異なります。

人事事務の年収はどのくらいですか

求人賃金は月額26.1万円で、一般事務21.6万円、営業事務23.8万円より高い水準です。統計上の平均年収525.2万円は管理職を含む広い区分の値なので、入職時の目安には求人賃金を使ってください。

人事事務の転職を進めるときに読むもの

人事事務の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「市場価値」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。

自分で探すか、声がかかるのを待つか

人事事務の有効求人倍率は0.97倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。

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