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しごと大全 / 事務の仕事

一般事務の仕事内容と年収|未経験から転職できるか

別名:一般事務員、庶務

一般事務は、特定の分野に特化せず、書類の作成、データ入力、伝票や台帳の管理、電話や来客の対応まで、社内で発生する定型的な事務をまとめて引き受ける仕事です。転職市場では希望者がもっとも多い職種のひとつで、実際に転職するときに問題になるのは「入りやすさ」ではなく「競争の激しさ」のほうです。

  • 平均年収541.4万円残業代・賞与を含む
  • 有効求人倍率0.29倍1人あたり0.29件
  • 平均年齢44.6歳
  • 就業者数263.9万人令和2年国勢調査
  • 月間労働時間157時間

一般事務はどんな仕事ですか

仕事の中身は勤務先によってかなり違いますが、共通しているのは「社内の決められた手順にそって処理する」という性格です。文書を作る、数字を集計する、書類を点検して管理する。この3つが柱になります。

具体的には、報告書や申請書の作成、受発注伝票の起票、売上や生産量のデータ入力、各種台帳の更新、社内の届出書類の管理などです。あわせて、郵便物の仕分け、備品の補充、電話の取次ぎ、来客対応といった細かい業務も受け持ちます。

似た職種に総務事務があります。一般事務が各部署の定型業務を担当するのに対し、総務事務は設備・備品・社内行事など会社全体に関わる業務を扱う、という分かれ方をすることが多いです。ただし会社によって線引きは違うので、求人票では職種名より業務内容の記載を見てください。

平均年収541万円を、そのまま受け取らないでください

この541.4万円は賃金構造基本統計調査(令和7年)の数字で、事務職の統計区分をまとめた平均です。ここには管理職や勤続年数の長い正社員が含まれています。一方で一般事務は契約社員・パート・派遣の比率が高い職種です。

つまり、未経験でこれから一般事務に就く人が最初に受け取る金額とは、かなり離れています。求人賃金(実際に募集されている求人の提示額)の月額平均は21.6万円です。年収の平均値ではなく、こちらを目安にしてください。

統計の平均年収を鵜呑みにして「思ったより低い」と感じる原因は、多くの場合この区分の違いにあります。

有効求人倍率0.29倍が意味すること

0.29倍は、求職者1人に対して求人が0.29件しかないという意味です。ざっくり言えば、一般事務を希望する人が10人いても、求人は3件しかありません。全職業の平均が1倍を超える年でも、事務職はこの水準が続いています。

この数字は、事務職の転職がうまくいかないときの原因の多くが、本人の経歴ではなく需給にあることを示しています。書類が通らないのは能力の問題とは限りません。

対策は2つです。ひとつは、一般事務にこだわらず、下の「近い仕事」に挙げた職種まで対象を広げること。もうひとつは、自分から探すのをやめて、企業側から声がかかる形に切り替えることです。倍率が低い職種ほど、探し続ける方式は消耗が大きくなります。

未経験から転職できますか

入職にあたって必要な学歴や資格は、基本的にありません。補助的な業務から始めて経験を積む形が一般的です。この点では未経験でも入れる職種です。

ただし前項の倍率があるため、実務経験者と同じ求人に応募すれば不利になります。未経験から狙うなら、派遣からの入職、繁忙期の増員募集、事務と他業務の兼任ポジションなど、競争が緩い入口を選ぶほうが現実的です。

また、定型業務の機械化とアウトソーシングが進んでいる職種でもあります。長く続けることを考えるなら、入職後に経理・人事・貿易など専門分野の事務へ移れる会社かどうかを、求人の段階で確認しておくと後が楽になります。

取っておくと役に立つ資格はありますか

必須の資格はありませんが、応募時に経験の代わりになる資格はあります。実務でそのまま効くのはMOS(Microsoft Office Specialist)のExcelとWordです。とくにExcelは、求人票に「Excelでの集計業務」と書かれることが多く、説明しやすい材料になります。

接遇や文書のルールを扱う秘書検定、事務処理能力を測るコンピュータサービス技能評価試験(CS試験)、分野別の知識を問うビジネス・キャリア検定もあります。専門分野の事務に移りたい場合は、簿記のほうが優先度は高くなります。

どんな人が向いていますか

job tagの職業データでは、一般事務は「慣習的」(決まった手順やルールにそって正確に進める)の傾向がもっとも強く、次いで「社会的」(人と関わり支える)が高く出ています。決められたやり方を守って正確に処理することと、周囲のサポートに回ることの両方が求められる仕事です。

逆に、自分で企画して進めたい人や、成果が数字で跳ね返る仕事をしたい人には物足りなくなりやすい職種です。その場合は営業事務や、事務から企画部門に移れる会社を選ぶほうが合います。

一般事務はAIでなくなる仕事ですか

なくなるというより、範囲が狭くなる職種です。定型的な入力や集計はRPAやクラウド会計に置き換えが進み、伝票起票や請求書処理をまとめて外部に委託する企業も増えています。job tagの労働条件の記載でも、機械化・自動化とアウトソーシング化が進んでいる点が明記されています。

一方で、例外処理の判断、社内からの問い合わせ対応、部署をまたぐ調整など、手順書に落としきれない部分は残ります。残るのはこちら側です。

したがって、一般事務として長く働くつもりなら、入力の速さではなく「人がやらないと回らない部分」を持てるかが分かれ目になります。経理・人事・貿易など、判断や法令知識が絡む事務へ移れる会社を選ぶのが、もっとも堅い進み方です。

一般事務はきついと言われるのはなぜですか

仕事の内容そのものは、残業が少なく土日祝が休みになりやすい職種です。きついと言われる理由は、労働時間ではなく別のところにあります。

ひとつは、成果が見えにくいことです。ミスがなくて当たり前とされ、うまくやっても評価につながりにくい構造があります。もうひとつは、契約社員・派遣・パートの比率が高く、昇給の幅が小さいことです。平均年齢が44.6歳と高めなのも、長く同じポジションにとどまる人が多いことを示しています。

逆に言えば、生活のリズムを崩さずに働きたい人にとっては条件のよい職種です。何を優先するかで評価が大きく変わる仕事だと考えてください。

関連する資格

  • MOS Excel(スペシャリスト/エキスパート)
  • MOS Word(スペシャリスト/エキスパート)
  • 秘書検定
  • コンピュータサービス技能評価試験
  • ビジネス・キャリア検定
  • 日商簿記

一般事務の仕事の傾向

  • 慣習的3.25
  • 社会的3.18
  • 現実的3.13
  • 企業的2.89
  • 研究的2.79
  • 芸術的2.62

職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。

一般事務に近い仕事

職業データの傾向が一般事務に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。

よくある質問

一般事務に資格は必要ですか

必須の資格はありません。ただし応募者が多い職種なので、MOSのExcelやWordがあると経験の代わりとして説明しやすくなります。専門分野の事務に進みたい場合は日商簿記が優先です。

一般事務は何歳まで未経験で転職できますか

年齢の上限は決まっていません。平均年齢は44.6歳で、若年層限定の職種ではありません。ただし有効求人倍率0.29倍と競争が激しいため、年齢が上がるほど、派遣からの入職や他業務との兼任ポジションなど、競争の緩い入口を選ぶことが重要になります。

一般事務と総務事務は何が違いますか

一般事務は各部署の定型業務を担当し、総務事務は設備・備品・社内行事など会社全体に関わる業務を扱うのが一般的です。ただし企業によって線引きが違うため、求人票では職種名ではなく業務内容の記載で判断してください。

一般事務の求人が見つからないときはどうすればいいですか

有効求人倍率が0.29倍と低いため、一般事務だけに絞ると選択肢がほとんど残りません。貿易事務・介護事務・調剤薬局事務・営業事務など、職業データの傾向が近い職種まで対象を広げると候補が増えます。

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最終更新:2026-09-18