しごと大全 / 医療の仕事
救急救命士の仕事内容と年収|消防だけではない、病院での新しい働き方
別名:救急隊員
救急救命士の給料は、消防で働くなら自治体の条例で決まる公務員の給与、病院や民間で働くならハローワークの求人賃金(月額22.2万円)が目安です。救急救命士は、救急現場や搬送中に、医師の指示のもとで気道の確保や静脈路の確保などの救急救命処置を行う国家資格職です。主な職場は消防の救急隊ですが、病院で働く救急救命士も増えています。有効求人倍率は2.30倍です。
- 平均年収335.3万円統計は職業分類に対応した広い区分の値です
- 有効求人倍率2.3倍
- 求人賃金(月額)22.2万円令和7年度
- 平均年齢56.6歳
- 就業者数14.9万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間161時間
救急救命士はどんな仕事ですか
心肺停止や重いけが、急病の人に対して、現場と救急車内で処置を行い、適切な医療機関に搬送します。特定の処置は、医師の具体的な指示を受けて行います。
医療機関と連絡を取りながら、患者の状態を正確に伝え、搬送先を決めるまでの判断も重要な仕事です。
消防の救急隊では、救急出動だけでなく、消防職員としての訓練や業務も担当します。
医師の具体的な指示を受けて行う処置には、器具を使った気道の確保、静脈路の確保と輸液、薬剤の投与などがあります。どの処置を行えるかは、資格を取ったあとに追加の講習や実習を受けて認定されているかどうかでも変わります。
消防で働くには採用試験が必要です
消防の救急隊員として働くには、自治体の消防職員の採用試験に合格する必要があります。救急救命士の資格を持っていても、それだけで消防に入れるわけではありません。
消防職員は地方公務員のため、給与は自治体の条例で決まります。ハローワークの求人統計や賃金統計には表れにくい点に注意が必要です。
消防職員として採用されたあと、経験を積んでから救急救命士の資格を取る人も多くいます。
採用試験は自治体の消防本部ごとに行われ、受験できる年齢や、救急救命士の資格を持つ人を対象にした区分を設けるかどうかも本部によって違います。受けたい地域の募集要項を、年度ごとに確かめておく必要があります。
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病院で働く救急救命士
2021年の法改正で、医療機関に勤める救急救命士が、救急外来などで救急救命処置を行えるようになりました。病院の救急部門で救急救命士を採用する動きが出ています。
ほかに民間の患者搬送事業者、イベントやスポーツ大会の救護、企業の安全管理部門などの職場があります。
ハローワークの求人賃金は月額22.2万円、有効求人倍率は2.30倍です。統計上の平均年収は広い職業区分の値のため、救急救命士の実態を見るには求人賃金を目安にしてください。
病院で働く場合は、救急外来での処置のほか、救急患者の受け入れの電話対応、転院搬送への同乗、院内研修の運営などを担当することがあります。どこまでの業務を任せるかは病院が定める院内の体制によるため、面接で具体的な業務の範囲を聞いておくと安心です。
救急救命士になるにはどうすればいいですか
救急救命士の養成課程がある大学や専門学校(2年制以上)で学び、国家試験に合格するルートがあります。
消防職員として救急業務の経験を一定期間積んだあと、養成所で研修を受けて受験するルートもあります。
体力と、短い時間で判断を積み重ねる力が求められる仕事です。夜間の出動を含む交替制勤務が一般的です。
資格を取ったあとも、医師による活動の事後検証や定期的な再教育を通じて、処置の質を保つ仕組みがあります。資格を取って終わりではなく、学び続けることが前提の仕事です。
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消防の救急隊員の1日はどう流れますか
多くの消防本部では、24時間の当番勤務と、その翌日の非番を繰り返す勤務の形が取られています。当番の日は、朝の交替で前の隊から引き継ぎを受け、救急車の資器材や薬剤の点検から始めます。
出動の指令が入るとすぐに出発し、現場で傷病者の状態を確かめて処置と搬送を行います。病院に引き継いだあとは、使った資器材を補充し、車内を消毒して次の出動に備えます。
出動の合間には、活動記録の作成、訓練、地域での応急手当の講習の指導などが入ります。出動の件数は地域や時間帯によって大きく違い、夜間に続けて出動することもあります。
出動先は受け持つ署の管轄内が基本ですが、近くの救急車がすべて出動している場合は、隣の署の区域まで向かうこともあります。搬送先の病院がすぐに決まらず、現場で複数の病院に問い合わせを続ける場面もあります。
救急救命士に向いている人と、続けるうえでの負担
現場では、限られた情報から傷病者の状態を見立て、家族や周りの人に落ち着いて説明しながら処置を進めます。緊迫した場面でも声を荒らげず、相手に合わせて話せることが求められます。
重い症状の人や、亡くなる人に立ち会うこともある仕事です。つらい出来事を一人で抱え込まず、隊の仲間や職場の相談の仕組みを使えるかどうかが、長く続けるうえでの分かれ目になります。
消防と病院のどちらを選ぶ場合も、夜勤の回数、研修の受けやすさ、資格を生かした処置をどれだけ担当できるかを比べておくと、資格を取ったあとの働き方を具体的に描けます。
転職で救急救命士の資格を生かしたい場合、消防の採用試験の年齢の上限を過ぎているかどうかで、選べる道が大きく変わります。上限を過ぎている場合は、病院、民間の患者搬送事業者、救護の仕事を中心に探すことになります。
関連する資格
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救急救命士の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
救急救命士に近い仕事
職業データの傾向が救急救命士に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
よくある質問
入れません。消防で働くには自治体の消防職員採用試験に合格する必要があります。資格を持っていると採用後に救急隊で活躍しやすくなります。
働けます。2021年の法改正で、医療機関に勤める救急救命士が救急外来などで救急救命処置を行えるようになり、病院での採用が広がっています。
ハローワークの求人賃金は月額22.2万円です。消防職員の場合は自治体の給与条例で決まり、統計には表れにくい点に注意してください。
養成課程のある大学や専門学校で学んで国家試験に合格するルートと、消防職員として救急業務の経験を積んでから養成所で学ぶルートがあります。
救急救命士の転職を進めるときに読むもの
救急救命士の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
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