「配置基準より手厚い保育」は、何人多いのか。保育士が求人と見学で確かめる5つの点
保育士の求人には「配置基準以上の保育士を配置」「ゆとりある人員体制」といった言葉がよく出てきます。けれど、基準より何人多いのかまで書かれていることは多くありません。
この記事は、求人を見る前・面接・見学の3つの場面で使えるように、確かめる点を5つに分けました。1つ目で計算のしかたを押さえると、残りの質問がしやすくなります。
1. いまの配置基準は、何歳児が何人に1人?
| 年齢 | 配置基準(子ども:保育士) | 見直しの内容 |
|---|---|---|
| 0歳児 | 3:1 | 変更なし |
| 1歳児 | 6:1 | 5:1への改善を加算で推進(2025年度以降) |
| 2歳児 | 6:1 | 変更なし |
| 3歳児 | 15:1 | 2024年度に20:1から見直し |
| 4・5歳児 | 25:1 | 2024年度に30:1から見直し |
まずこの表を、気になる園のクラス編成と並べて見てください。
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2. 「基準より手厚い」は、何人多いかを計算する
クラスの子どもの数を基準の数で割ると、基準上の保育士の数が出ます。
4歳児クラス28人 ÷ 25 = 1.12 → 基準上は2人
1歳児クラス12人 ÷ 6 = 2人
実際にクラスに入っている保育士がこれより多ければ、その差が「手厚さ」です。園全体では端数の扱いが変わるので、目安として使ってください。面接では「〇歳児クラスは何人の先生で見ていますか」とクラス単位で聞くと、比べやすい答えが返ってきます。
3. 旧基準のまま運営している園もある?
あります。2024年の改正の通知では、当分の間は従前の基準により運営することも妨げないとされています。
そのため、同じ地域でも、4歳児クラスを25:1で組む園と30:1のままの園が並ぶことがあります。求人に書かれていなければ、「今年度の4・5歳児クラスは、新しい基準で配置していますか」と聞いて構いません。

4. フリーの保育士と、休憩・事務の時間の回し方
人数が基準どおりでも、休憩や書類の時間に抜けられる人がいなければ、実際の余裕は生まれません。次の3つを聞いておくと、毎日の動き方が見えてきます。
- クラスに入らないフリーの保育士が何人いるか
- 休憩は何分取れていて、そのあいだ誰が入るか
- 連絡帳や指導案を書く時間が、勤務時間内にあるか
持ち帰りの仕事の見分け方は保育士が「持ち帰り仕事なし」の園を見分ける5つの質問にまとめています。
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5. 見学では、部屋の大人と子どもの数を数える
見学の日は、各部屋の大人の数と子どもの数をそっと数えてみてください。2の計算と比べると、話と実際が合っているかが分かります。
朝の受け入れや夕方のお迎えの時間帯は、人数が変わりやすいところです。見学をその時間に合わせられるか相談してみるのも一つの方法です。面接での聞き方は「あなたの保育観は?」に何を話すかの逆質問の例も参考になります。
今日やるとしたら
気になる園の求人を一つ開き、クラスの人数が分かる年齢について、2の計算をしてみてください。
基準上の人数が一つ分かれば、面接で聞く質問がそのまま決まります。
よくある質問
- 保育士の配置基準は、いまどうなっていますか?
- 2024年度から、3歳児は20対1から15対1へ、4・5歳児は30対1から25対1へ見直されました。1歳児は6対1から5対1への改善が、公定価格上の加算として進められています。0歳児は3対1です。
- 配置基準が変わったのに、前と同じ人数の園があるのはなぜですか?
- 改正の通知で、当分の間は従前の基準により運営することも妨げないとする経過措置が設けられているためです。園によって対応が違うので、面接で確かめるのが確実です。
- 面接で配置の人数を聞くのは失礼になりませんか?
- 働き方を考えるうえで自然な質問です。「〇歳児クラスは何人の先生で見ていますか」のように、クラス単位で具体的に聞くと答えてもらいやすくなります。
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