しごと大全 / 教育・保育の仕事
幼稚園教諭の仕事内容と年収|保育士との違いと認定こども園
別名:幼稚園教員、保育教諭
幼稚園教諭は、満3歳から就学前の子どもに対して、幼稚園教育要領にもとづく教育を行う仕事です。保育士とよく比較されますが、根拠となる法律も所管官庁も違います。認定こども園化が進むなか、両方の資格が求められる場面が増えています。
- 平均年収442.6万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率2.86倍
- 求人賃金(月額)23.3万円令和7年度
- 平均年齢39.1歳
- 就業者数14.3万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間166時間
幼稚園教諭と保育士は何が違いますか
幼稚園教諭は文部科学省所管の教員免許で、対象は満3歳から就学前。幼稚園は学校教育法上の「学校」で、教育を行う場です。標準的な教育時間は4時間程度で、預かり保育が別に用意されます。
保育士は厚生労働省(こども家庭庁)所管の国家資格で、対象は0歳から就学前。保育所は児童福祉施設で、保育を必要とする子どもを預かります。保育時間は原則8時間です。
認定こども園では、この両方の機能を持つため、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を持つ「保育教諭」が求められます。どちらか一方しか持っていない場合の特例制度が設けられてきましたが、両方を揃えるのが基本の方向です。
幼稚園教諭の1日は、登園の受け入れから始まり、クラスでの活動、昼食、降園までを担任として受け持ちます。子どもが帰ったあとは、翌日の活動の準備、保育の記録、保護者への連絡、行事の打ち合わせに時間を使います。預かり保育を担当する日は、降園後も子どもと過ごす時間が続きます。
有効求人倍率2.86倍をどう活かすか
求職者1人に対して求人が2.86件。免許を持っていれば、園を選びやすい立場にあります。保育士の3.37倍と同様、需要が供給を上回っています。
確認すべきは、その園が認定こども園に移行しているか、移行予定かです。移行すると保育時間が長くなり、0〜2歳児のクラスが加わります。想定していた働き方と変わる可能性があります。
もうひとつは行事の規模です。幼稚園は運動会、発表会、作品展など行事の比重が大きく、準備の負担が園によって大きく違います。月間労働時間166時間は保育士の163時間よりやや長く、こうした準備の負担もこの差に表れていると考えられます。
園を比べるときは、1クラスの人数と担任が一人か複数か、補助の職員がいるかを確かめてください。同じ年齢のクラスでも、人の配置によって一人あたりの負担は大きく変わります。持ち帰りの仕事が出ないように、行事の準備をどの時間に行っているかを聞いておくのも判断の材料になります。
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年収と待遇はどうなっていますか
平均年収442.6万円は、保育士の427.6万円をやや上回ります。求人賃金は月額23.3万円で、保育士の23.9万円とほぼ同水準です。
公立幼稚園の教諭は地方公務員で、給与体系が安定しています。私立は学校法人ごとに差があり、同じ地域でも待遇が大きく変わります。
処遇改善等加算は認定こども園にも適用されるため、移行した園では待遇が改善しているケースがあります。求人を見るときは、加算の区分と実際の手当の支給実績を確認してください。
私立の園の求人では、基本給と各種の手当の内訳、賞与の実績、昇給の仕組み、退職金の制度の有無を確かめておくと、長く働いたときの見通しを比べやすくなります。
幼稚園教諭から他の仕事に移れますか
保育士資格を取得すれば、保育所や認定こども園、小規模保育、企業主導型保育へ移れます。幼稚園教諭免許を持つ人向けの保育士試験の一部免除制度があります。
小学校教員は、教員免許の取得が別途必要ですが、教育という性質は近い位置にあります。学童保育指導員は、対象年齢が上がる形で経験を活かせます。
教育の外に出る場合も、児童発達支援や放課後等デイサービス、子ども向け教室、保育関連企業の本部職といった選択肢があります。
教員免許更新制は2022年7月に廃止されました。以前に免許を取ってしばらく現場を離れていた人も、更新の講習を受けずに復帰を考えられるようになっています。ブランクのある人を対象にした研修を設けている園もあるため、復職を考える場合は応募先に確かめてみてください。ただし、更新制のもとで免許が失効した扱いになっている場合は、改めて授与の申請が必要になることがあるため、文部科学省や都道府県の教育委員会の案内で自分の免許の状態を確かめておくと安心です。
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幼稚園教諭に向いている人と、就職前に確かめたいこと
子どもと遊ぶことが好きなだけでなく、活動のねらいを考えて準備し、子どもの様子を記録して次の計画に生かすという、教育としての組み立てを楽しめる人に向いています。ピアノや製作、運動遊びなど、得意なことがあると保育の幅が広がります。
保護者との関わりも大切な仕事です。送り迎えの時間の会話、連絡帳、面談、行事を通じて、子どもの様子を伝え、家庭の心配ごとを聞きます。相手の立場を考えて丁寧に伝える力が、信頼関係を築く土台になります。
応募前には、園の教育方針と、日々の活動の進め方を見学で確かめておくと安心です。自由な遊びを中心にする園と、決まった活動を多く取り入れる園では、担任として準備する内容や一日の流れが大きく違います。
勤務時間と休みも確かめたい点です。長期休みのある幼稚園でも、預かり保育や研修、行事の準備で出勤する日があります。夏休みなどの期間の勤務の扱いや、有給休暇の取り方を面接で聞いておくと、一年の働き方を見通しやすくなります。
関連する資格
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幼稚園教諭の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
幼稚園教諭に近い仕事
職業データの傾向が幼稚園教諭に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
保育士0歳から対象。求人倍率3.37倍
- 保育補助者資格なしで働ける
学童保育指導員小学生が対象。放課後の時間帯
小学校教員教員免許が必要。発達段階が上がる
中学校教員教科担任制。免許は教科ごと
英会話教師子ども向け教室も多い
よくある質問
認定こども園化が進んでいるため、両方を持つ「保育教諭」がもっとも選択肢が広くなります。求人倍率は幼稚園教諭2.86倍、保育士3.37倍でいずれも売り手市場です。
取れます。幼稚園教諭免許を持つ人を対象とした保育士試験の一部免除制度があります。認定こども園で働く場合、両方を揃えることが基本の方向です。
平均年収442.6万円、求人賃金は月額23.3万円です。公立幼稚園の教諭は地方公務員で給与体系が安定しており、私立は学校法人ごとに差があります。
月間労働時間166時間は保育士の163時間よりやや長く、運動会や発表会などの行事準備が負担の中心です。行事の規模は園によって大きく違うため、応募前に確認してください。
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