管理栄養士・栄養士の年収は、直営と委託でどれだけ違う? 自分の数字で確かめる計算シート
「委託の給食会社は給与が低い」「病院の直営なら安定している」。管理栄養士・栄養士の転職では、こうした言い方をよく耳にします。
ただ、実際の差は、配属先や役職、賞与、早出の回数で大きく変わります。人から聞いた印象より、手元の求人票の数字を同じ物差しに直して比べるほうが確かです。この記事の計算シートに、今の職場と気になる求人の数字を入れてみてください。
直営と委託で、給与の何が違うのか?
直営は、病院や施設に雇われて働く形です。給与は、その病院や施設の給与表に沿って決まります。
委託は、給食会社に雇われて、病院や施設の厨房に配属される形です。同じ厨房で働いていても、給与は給食会社の給与体系で決まり、配属先が変わることもあります。
どちらが高いかは一概に言えないので、次の計算で比べます。
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計算シート:年収と1時間あたりを出す
| 項目 | 記入例(架空の数字) | 今の職場 | 求人A |
|---|---|---|---|
| A 毎月の固定給(基本給+毎月の手当) | 230,000円 | ||
| B 賞与の年額(前年の実績) | 600,000円 | ||
| C 年収の目安(A×12+B) | 3,360,000円 | ||
| D 月の労働時間(早出・残業を含む) | 175時間 | ||
| E 1時間あたり(C÷12÷D) | 約1,600円 |
記入例は計算の手順を示すための架空の数字です。残業代は月によって変わるので、Aには入れずに、Dの時間にだけ含めます。

Aに入れる手当、入れない手当
Aに入れるのは、資格手当・役職手当・住宅手当など、毎月決まって出る手当です。通勤手当は、実際にかかる交通費の補填なので入れません。
求人票に固定残業代が含まれているときは、その分を引いてからAに入れます。見方は求人票の「月給」に何が含まれているのかにまとめています。
管理栄養士の資格手当は、どこで付きやすいのか?
健康増進法では、一定の規模以上の給食施設のうち、医学的な管理が必要な病院などで多くの食事を出す施設には、管理栄養士を置くことが定められています。こうした施設では、管理栄養士の資格に手当を付けていることがあります。
ただ、手当の有無や金額は職場ごとに違います。求人票の手当の欄に資格ごとの金額が書かれているかを見て、書かれていなければ面接で聞きましょう。
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早出の時間を見落とさない
給食の仕事は、朝食の準備のために早い時間から始まるシフトがあります。月に何回早出があるか、早出が所定の勤務時間に含まれているのかで、Dの時間が変わります。Dが増えればEは下がるので、年収が同じでも差が出ます。
今日やるとしたら
給与明細を1枚出して、計算シートのAとDの2つだけを埋めてください。
今の1時間あたりの金額が分かると、次に見る求人が高いのか低いのか、すぐに判断できます。辞める時期を考えている人は、管理栄養士・栄養士の退職でよくある5つの思い込みも合わせてどうぞ。
よくある質問
- 委託給食会社の管理栄養士は、直営より給与が低いのですか?
- 一概には言えません。給食会社の給与体系や配属先、役職によって変わります。求人を比べるときは、月給の額だけでなく賞与の実績や手当、早出の頻度まで含めて、この記事の計算シートで同じ物差しに直してみてください。
- 管理栄養士と栄養士で、給与はどのくらい違いますか?
- 資格手当の有無や金額は職場によって違います。管理栄養士の配置が必要な施設では手当が付くことがあるので、求人票の手当の欄に資格ごとの金額が書かれているかを確かめてください。
- 早出の時間は残業代の対象になりますか?
- 所定の始業時刻より前に指示されて働いた時間は、一般に労働時間にあたると考えられています。シフトとして始業時刻が早いのか、所定の時間の外で働いているのかを確かめておくと、給与の比べ方がはっきりします。
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