技師長への最初の一言から、当直表の相談まで。臨床検査技師・診療放射線技師が退職を伝えるときの文例7つ

資格職の転職 公開 2026-10-05

検査室の顕微鏡

検査室の朝の打ち合わせが終わり、技師長の手が少し空いた時間。退職の話は、たいていこういう短い時間に「少しお時間をいただけますか」と声をかけるところから始まります。

この記事は、その一言目から、ほかの部署へ伝えるまでを場面ごとの文例7つにしたものです。〇〇の部分を自分の事情に置き換えて使ってください。いつ伝えるか、何を引き継ぐかは退職日から逆算する、臨床検査技師・診療放射線技師の引き継ぎにまとめています。

面談の時間をもらうときは、用件を半分だけ伝える

立ち話や、ほかの技師がいる場所で切り出すと、話がすぐ広まりがちです。まずは時間だけをもらいます。

文例1 技師長、今後の勤務のことでご相談があります。今週どこかで15分ほどお時間をいただけますか。

「辞めます」とは言わず、「今後の勤務のこと」と半分だけ伝えておくと、相手も時間を取る心づもりができます。院内チャットやメールで頼む場合も、本文はこの程度にとどめ、退職の話は顔を合わせてからにします。

技師長より先に、仲のよい同僚や主任に話すのは控えたほうが無難です。人づてに伝わると、それだけで話がこじれることがあります。

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最初の一言では、何を言えばいい?

最初に伝えるのは、辞める意思と、希望する退職日の2つです。「辞めようか迷っている」と相談の形にすると、引き止めの話し合いが長くなりやすくなります。

文例2 〇月末で退職させていただきたいと考えています。就業規則を確認して、今日お伝えしました。

理由は、短く、前向きな言い方で足ります。

文例3(やりたいことがある場合) 〇〇の検査(または〇〇の撮影)にもっと関わりたく、その経験が積める職場に移ることにしました。

文例3'(家庭の事情の場合) 家庭の事情で、夜間の当直が難しくなりました。この先も続けられる働き方を考えて決めました。

人間関係や給与への不満は、事実であっても、ここで詳しく話す必要はありません。話すほど「そこを直すから残って」という流れになりやすいためです。

当直・オンコールの話は、聞かれる前に自分から出す

検査室や放射線部門で退職を伝えると、技師長がまず考えるのは当直表とオンコールの穴です。こちらから先に案を出すと、話が前に進みます。

文例4 〇月の当直は、組まれている分は担当します。〇月分からは外していただけると助かります。オンコールの〇〇(緊急のCTやMRIなど)は、引き継ぐ方が決まれば、一緒に入って手順をお伝えします。

担当している装置や検査、精度管理、委員会の仕事を書き出したメモを持っていくと、面談が具体的な相談に変わります。

法律の上では、期間の定めのない雇用なら、退職の申し入れから2週間で雇用が終わるとされています(民法627条1項)。ただ、就業規則に「1か月前まで」などの定めがある職場もあり、当直表も先まで組まれています。規則を確かめたうえで、できるだけ早めに伝えるほうが揉めにくくなります。

引き止められたら、どう返す?

引き止めの言葉は、だいたい決まっています。返し方を先に用意しておくと、その場で慌てずにすみます。

言われがちなこと返し方
人が足りないから、もう少し待てないか文例5
当直を減らすから残ってほしい文例6
認定資格を取らせたばかりなのにお礼を伝え、決めたことは変えない
次が決まってから考え直したら退職日はもう決めていると繰り返す

文例5 ご迷惑をおかけするのは承知しています。そのぶん、〇月末までに〇〇と〇〇の手順書をまとめて、引き継ぎを終えるようにします。

文例6 条件まで考えていただき、ありがとうございます。ただ、今回は働き方そのものを変えたいと考えて決めたので、気持ちは変わりません。

資格取得の費用を病院が負担していた場合は、返還の取り決めがないか、就業規則や当時の書類を確かめておきます。

検査室に並んだ試験管

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「次はどこへ?」と聞かれたら。ほかの部署には、いつ伝える?

文例7 〇〇県内の病院(検査センター)です。名前は、入職して落ち着いてからお伝えさせてください。

転職先を言う義務はありません。同じ地域の医療機関どうしは、人の行き来や取引でつながっていることがあり、名前は落ち着いてから伝えても失礼にはあたりません。

医師や看護部、ほかの部署へいつ伝えるかは、技師長に決めてもらうのが無難です。自分から先に話すと、部門としてのお知らせの順番が崩れることがあります。面談の最後に「皆さんへは、いつ、どなたからお伝えするのがよいでしょうか」と一言確かめておきます。

今日やるとしたら

就業規則の「退職」の項を開き、何か月前までに申し出ることになっているかを確かめてください。

その日付から逆に数えると、文例1を技師長に伝える日が決まります。

よくある質問

退職は、技師長より先に部長や医師に伝えてもいいですか?
一般には、直属の上司である技師長に最初に伝えます。人づてに伝わると話がこじれやすいためです。職場で手順が決まっている場合は、そのルールに従ってください。
当直表がすでに組まれている月に辞めてもいいですか?
組まれている分はできる範囲で担当すると伝えると、話がまとまりやすくなります。期間の定めのない雇用なら、法律上は申し入れから2週間で終わるとされていますが(民法627条1項)、就業規則の定めも確かめてから日程を決めてください。
認定資格の費用を病院に出してもらいました。辞めると返さなければいけませんか?
取り決めの有無と内容によって変わるため、ここでは断定できません。まず就業規則や当時の書類を確かめ、分からない場合は人事や、労働局の総合労働相談コーナーに相談してください。

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