退職日から逆算する、臨床検査技師・診療放射線技師の引き継ぎ。当直表・精度管理・被ばく線量の記録まで

資格職の転職 公開 2026-09-28

並べられたシャーレ

検査室や放射線部門の当直表は、1〜2か月先まで組まれていることがよくあります。退職を伝えるのが遅くなると、辞める月の当直を誰が埋めるかで話がこじれやすくなります。

この記事は、退職日をカレンダーに書き込み、そこから逆に日付を入れていく使い方を想定しています。3か月前・2か月前・1か月前・最終週の4つに分けて、臨床検査技師と診療放射線技師が引き継ぐものを並べました。

いつ伝えるのがいいのか?

期間の定めのない雇用なら、民法では退職の申し入れから2週間で雇用が終わるとされています。ただ、就業規則で「1か月前」「3か月前」と決めている病院も多く、実際には当直表の都合が大きく影響します。

目安は退職日の3か月前です。この時期なら、次の当直表を作る前に相談できます。公立病院の職員は地方公務員なので、民法ではなく自治体の規則に沿って手続きが進みます。人事の窓口に、提出する書類と締め切りを先に聞いておきましょう。

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逆算スケジュール表

時期やること
3か月前上司(技師長など)に退職の意向を伝える。退職日の候補を2つ持っていく
2か月前担当している装置・検査・委員会の一覧を作り、後任の候補と共有する
1か月前当直・オンコールの最終日を確定する。有給休暇の残りを使う日を決める
最終週物品の発注や業者の連絡先を渡す。貸与品を返す。線量計やIDカードも忘れずに

有給休暇の日程の組み方は、退職前に有給休暇は全部使えるのかにまとめています。

引き継ぐのは「患者」より「装置と仕組み」

臨床検査技師・診療放射線技師の引き継ぎで抜けやすいのは、次の3つです。

  • 装置:始業点検の手順、不具合のときの連絡先、保守契約の窓口
  • 精度管理:内部精度管理の記録の場所、外部精度管理調査の申し込み時期
  • 物品:試薬・造影剤・フィルムなどの発注のタイミングと在庫の見方

自分では当たり前になっている作業ほど、書き出さないと伝わりません。一覧にしたら、後任と一緒に一度実際に手を動かしてみると、抜けが見つかります。

検査室の作業台に並ぶ器具

被ばく線量の記録は、どうなるのか?

放射線業務に就く人の線量には上限があり、電離放射線障害防止規則では、5年間で100ミリシーベルト、1年間で50ミリシーベルトを超えないこととされています。事業者は測定した線量を記録し、長期間保存することが義務付けられています。

ただ、その記録が自動的に次の職場へ届くわけではありません。次の職場で過去の線量を聞かれたときに困らないよう、退職前に自分の記録を確かめ、写しをもらえるか担当部署に聞いておくと安心です。

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次の職場を探すときに見ておきたいこと

辞める理由が当直の負担なら、次の職場の当直体制は必ず確かめたい点です。一人当直か、当直明けの勤務はどうなるかは、求人票だけでは分からないこともあります。見方は臨床検査技師・診療放射線技師の求人は、どこを見れば当直の重さが分かるかを参考にしてください。

今日やるとしたら

カレンダーに退職日の候補を書き、その3か月前の日付に「技師長に相談」と入れてください。

日付が決まると、当直表のどの月から外してもらうかが見えてきます。

よくある質問

臨床検査技師や診療放射線技師は、何か月前に退職を伝えればいいですか?
期間の定めのない雇用なら、民法では2週間前の申し入れで終了するとされていますが、就業規則で1〜3か月前と決めている病院が多くあります。当直表の組み方も考えると、3か月前を目安に相談すると調整しやすくなります。公立病院の職員は地方公務員なので、所属する自治体の規則を確かめてください。
被ばく線量の記録は、転職先に引き継がれますか?
線量の記録は、事業者に長期間の保存が義務付けられていますが、自動的に次の職場へ届く仕組みではありません。次の職場で過去の線量を聞かれることがあるので、退職前に記録の写しをもらえるか、担当部署に確かめておくと安心です。
有給休暇が残っていますが、引き継ぎが終わらないと使えませんか?
引き継ぎを理由に有給休暇の取得を拒むことはできないとされています。揉めずに辞めるには、有給に入る前に引き継ぎを終える日程を先に示すのが現実的です。

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