応募しただけで、今の会社に知られる手続きはあるのか。雇用保険・住民税・源泉徴収票をめぐる5つの思い込み
在職中の転職活動で「役所の手続きから会社に知られるのでは」と心配する人は少なくありません。ただ、手続きごとにいつ・誰が動かすのかを並べてみると、心配しなくていい場面と、気をつけたい場面ははっきり分かれます。
よく聞く5つの思い込みを、手続きの流れと並べて確かめていきます。
応募や面接の段階で、役所から会社に連絡が行くことはあるのか?
| 手続き | 動くとき | 今の会社が関わるか |
|---|---|---|
| 雇用保険 | 退職時(喪失)・入社時(取得) | 退職の手続きだけ |
| 健康保険・厚生年金 | 退職時・入社時 | 退職の手続きだけ |
| 住民税 | 退職時・入社後 | 特別徴収を続けるなら異動届を書く |
| 源泉徴収票 | 退職後に発行 | 発行するだけ |
転職サイトへの登録、応募、面接は、民間のサービスと企業の間のやりとりです。表のとおり、公的な手続きが動くのは退職と入社のときです。
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思い込み1・2:雇用保険から転職活動が伝わる?
1.「応募すると、ハローワークから会社に連絡がいく」 民間の転職サイトで応募しても、ハローワークの手続きは動きません。
2.「転職先で雇用保険に入ると、前の会社に通知される」 入社時の資格取得届は、転職先がハローワークに出すものです。前の職場で使っていた被保険者番号を引き継ぐため、雇用保険被保険者証やマイナンバーを求められますが、前の会社に届く手続きではありません。
思い込み3:住民税の手続きで、転職先が伝わることはある?
ここは気をつけたい場面です。住民税を転職先の給与から引き続き天引き(特別徴収)してもらう場合、前の会社が給与所得者異動届出書に必要なことを書いて新しい会社に渡し、新しい会社が市区町村に出す流れになります。この過程で、転職先が前の会社に伝わることがあります。
知られたくなければ、退職時に残りの税額を最後の給与からまとめて引いてもらう(一括徴収)か、自分で納める普通徴収に切り替える方法があります。お金の準備は退職したあとの住民税は、いつ、いくら払うのかで計算できます。

思い込み4:源泉徴収票を出すと、前の会社に連絡がいく
源泉徴収票は、前の会社から受け取って自分で転職先に出す書類です。転職先が年末調整に使うもので、前の会社へ問い合わせが行く手続きではありません。出し方は年の途中で辞めたら、源泉徴収票はどこへ出す?で整理しています。
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思い込み5:マイナンバーで、応募先まで会社に見られる
マイナンバーは、雇用保険や社会保険、税の手続きで会社が役所に届け出るために使います。会社がマイナンバーを使って、あなたがどこに応募したかを調べられる仕組みではありません。
手続きよりも、知られるきっかけになりやすいのは、社内での会話や会社のパソコン・スマートフォンの使い方です。在職中の転職活動が会社にバレる5つの原因も合わせて確かめてください。
今日やるとしたら
直近の給与明細を出して、住民税が天引きされているかを確かめてください。
天引きされていれば、退職のときに一括徴収・普通徴収・特別徴収の継続のどれにするかを選ぶ場面があります。転職先を知られたくないかどうか、今のうちに決めておくと退職の手続きで迷いません。
よくある質問
- 転職サイトに登録すると、役所から今の会社に何か届きますか?
- 転職サイトへの登録や応募は、民間のサービスと企業の間のやりとりです。雇用保険や社会保険、住民税の手続きは退職や入社のときに動くもので、登録や応募の段階では動きません。会社に知られるきっかけは、社内での会話や会社の端末の使い方などのほうが多く見られます。
- 住民税の手続きで、前の会社に転職先が分かることはありますか?
- 特別徴収を新しい会社で続ける場合、前の会社が給与所得者異動届出書に必要な事項を書いて新しい会社へ渡す流れになるため、転職先が伝わることがあります。知られたくない場合は、退職時に残りを一括で差し引いてもらうか、自分で納める普通徴収にする方法があります。
- 転職先に源泉徴収票を出すと、前の会社に連絡がいきますか?
- 源泉徴収票は前の会社から受け取り、自分で転職先に出す書類です。転職先が年末調整に使うもので、前の会社へ連絡がいく手続きではありません。
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