退職したあとの住民税は、いつ、いくら払うのか。辞める月別の払い方と、残しておくお金の計算

退職とお金の手続き 公開 2026-09-26

重ねて置かれた封筒

「退職して収入がなくなれば、住民税もかからなくなる」と思われがちですが、実際には退職したあとも住民税の請求は届きます。

総務省によると、住民税は前の年の1月から12月までの所得をもとに計算されます。今払っているのは去年の所得の分で、今年の所得の分は来年払うことになります。この記事では、辞める月で払い方がどう変わるかと、手元に残しておくお金の計算を、手を動かしながら確かめられるようにまとめます。

住民税は、どうやって払っているのか

会社員の住民税は、多くの場合、毎年6月から翌年5月までの12回に分けて給与から天引きされています。これを特別徴収といいます。

退職すると天引きができなくなるので、残りの税額をどう払うかを決める必要があります。自分で納付書を使って払う方法は普通徴収といいます。

税率は、所得割が10%(道府県民税4%、市町村民税6%)、均等割が標準で年4,000円です。このほか、森林環境税(年1,000円)も住民税と一緒に納めます。

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辞める月で、払い方はどう変わるか

辞める時期残りの税額の払い方
1月1日〜4月30日原則として、最後の給与や退職金から5月分までを一括で差し引く
5月5月分が最後の給与から引かれれば、その年度の分は払い終わる
6月1日〜12月31日申し出れば最後の給与などから一括。申し出なければ普通徴収

名古屋市や大阪市の案内では、1〜4月に退職した場合は、給与などが残りの税額より多ければ一括で差し引くとされています。6〜12月に退職した場合は、本人の申し出によって一括にするか、普通徴収に切り替えるかが決まります。

机の上に置かれた電卓

手元にいくら残しておけばよいか? 計算してみる

6〜12月に辞めて普通徴収になる場合、残しておきたい額は次の式で見当がつきます。

特別徴収の月額 × 残りの月数(退職した翌月から5月まで)

月額は、毎年5〜6月ごろに会社から渡される「特別徴収税額の決定通知書」や、給与明細の住民税の欄で分かります。

  • 例:月額15,000円、9月末に退職
  • 残りの月数:10月〜翌年5月の8か月
  • 15,000円 × 8か月 = 120,000円

普通徴収の納期は市区町村によって違いますが、大阪市の案内では6月・8月・10月・翌年1月の年4回です。年度の途中で切り替わった場合は、残りの納期にまとめて払うことになるので、1回の額が大きくなることがあります。

翌年6月に届く住民税を、忘れないためには?

退職した年に得た給与の分の住民税は、翌年6月ごろから請求されます。退職した年の1月から退職月までの給与をもとに計算されるので、年の後半に辞めるほど、翌年の額は大きくなりやすくなります。

次の仕事が決まっていれば、転職先の給与から天引きされることが多くなります。決まっていなければ、自宅に納付書が届きます。失業給付を受ける場合の手続きの順番は、失業給付はいくら、いつから受け取れるのかにまとめています。

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転職先で天引きを続けてもらうことはできるか?

できます。大阪市の案内では、前の会社が異動の届出書を出すことで、転職先で特別徴収を続けられるとされています。

ただ、退職から入社まで間があくと、その間の分が普通徴収に切り替わることがあります。辞める前に、前の会社の担当者に「転職先で天引きを続けたい」と伝えておくと、手続きが進めやすくなります。退職後の健康保険の選び方は、退職後の健康保険はどれを選ぶかを参考にしてください。

今日やるとしたら

給与明細か決定通知書を出して、住民税の月額を1つ書き写してください。

その数字に、退職予定月の翌月から5月までの月数をかければ、残しておくお金の目安が出ます。

よくある質問

退職して無職になっても、住民税は払わないといけませんか?
住民税は前の年の1月から12月までの所得をもとに計算されるので、退職して収入がなくなっても、前の年に所得があれば請求が届きます。払うのが難しいときは、住んでいる市区町村の税の窓口に早めに相談してください。
9月末に退職したら、住民税はどうなりますか?
6月から12月に退職した場合は、残りの税額を最後の給与などから一括で差し引くよう申し出ることができます。申し出なければ、残りは市区町村から届く納付書で自分で払う普通徴収になります。9月末退職なら、残りはおおむね10月から翌年5月までの8か月分です。
転職先で住民税の天引きを続けてもらえますか?
できます。前の会社と転職先が手続きを進めることで、転職先で特別徴収(給与からの天引き)を続けられます。退職から入社まで間があくと、その間の分が普通徴収に切り替わることがあるので、前の会社の担当者に確認しておくと安心です。

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