しごと大全 / ITの仕事
データエンジニアの仕事内容と年収|分析やAIに使うデータを集め、整え、流し続ける技術者
別名:ビッグデータエンジニア
データエンジニアは、業務システムやアプリ、機器のセンサーなどに散らばるデータを集めて使える形に整え、分析やAI開発を支える基盤を作って運用する仕事です。job tag の統計では平均年収609.8万円、有効求人倍率1.96倍、求人賃金は月額32.7万円。いずれもIT運用やAIエンジニアと共通の統計区分から出た数字なので、この職種単独の水準として読むのは避けたほうが安全です。
- 平均年収609.8万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率1.96倍
- 求人賃金(月額)32.7万円令和7年度
- 平均年齢42.2歳
- 就業者数20.7万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間160時間
データエンジニアは毎日どんな作業をしていますか
中心になるのは、データを分析できる状態にする下ごしらえです。集めたままのデータには、抜けている値、同じ記録の重複、「サーバー」と「サーバ」のような表記の揺れ、西暦と和暦の混在などが残っています。これをルールを決めて直し、同じ作業を毎回手でやらずに済むようプログラムにします。
もう一つの柱が、データをためて取り出す仕組みづくりです。売上や在庫、アプリの操作ログ、IoT機器の計測値を定期的に取り込み、変換し、データウェアハウスやデータレイクと呼ばれる保管場所に置く流れ(データパイプライン)を設計して組み立てます。
作ったあとは、処理が夜中に止まっていないか、数字が急におかしくなっていないかを監視し、失敗したら原因を調べて再実行します。個人情報を含むデータなら、誰がどこまで見られるかの権限や、氏名を伏せる加工も担当範囲に入ります。
データサイエンティストやAIエンジニアとは、どこで役割が分かれますか
データサイエンティストがデータを分析して事業の判断材料を引き出す役なら、データエンジニアはその手前で、正しいデータを必要なときに届ける役です。分析の質は材料の質に左右されるため、両者は同じチームで動くことが多くなります。
AIエンジニアとの境目は、学習用データの扱いにあります。モデルを作るのはAIエンジニアでも、学習に使うデータを継続して集め、更新し続ける仕組みはデータエンジニアの受け持ちになりやすい部分です。人数の少ない組織では、一人が複数の役割を兼ねることも珍しくありません。
肩書がシステムエンジニアのまま、実際にはデータ基盤の仕事をしている人もいます。求人を探すときは職種名だけでなく、「データ基盤」「DWH」「ETL」「データパイプライン」といった言葉で仕事内容を確かめると、該当する求人を見つけやすくなります。
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求人賃金32.7万円と平均年収609.8万円、どちらを目安にすればいいですか
job tag でも、データエンジニアだけを集計した就業者の統計はないとされています。表に載せた平均年収、就業者数20.7万人、有効求人倍率1.96倍は、IT運用やAIエンジニアなどを含む区分の値で、データエンジニアの実態をそのまま映したものではありません。
有効求人倍率はハローワークの求人と求職者から計算されます。データエンジニアの採用は、民間の転職サービスや企業の採用サイトを通じたものが多いと考えられるため、1.96倍という数字だけで採用の強さを測るのは難しいところです。
job tag では、収入や労働時間はシステムエンジニアと大きくは変わらない一方、スキルの高い人が少ないため中途採用で高い給与を得る人もいると説明されています。求人賃金の月額32.7万円は募集時点の額として参考にしつつ、実際には応募先ごとの提示額と、設計から任されるのか運用中心なのかという担当範囲をあわせて比べてください。
SEやインフラエンジニアからデータエンジニアに移るには?
最初に固めたいのはSQLです。集計や結合を書けるだけでなく、大量のデータで遅くならない書き方や、テーブルの分け方を考えられる水準が求められます。あわせてPythonでの加工処理と、AWS・Google Cloud・Azureなどクラウドのデータ関連サービスを触っておくと、求人の要件と重なる部分が増えます。
現職でのバッチ処理の開発、データベースの設計や移行、ログの集計といった経験は、そのまま説明できる実績になります。金融、医療、製造など特定の業界の業務知識があると、中途採用では有利に働くとされています。
資格では、Google認定プロフェッショナルデータエンジニアが職種名に直結するものとして知られています。国内の試験では、情報処理推進機構(IPA)のデータベーススペシャリストやシステムアーキテクトが関連知識の証明になります。
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データエンジニアの働き方と、この先の需要は?
勤務先は、システム開発を請け負うSIer、データ分析の専門会社、事業会社のデータ部門などです。作業の多くはパソコンで完結するためテレワークと組み合わせやすい一方、機密性の高い顧客データを扱う案件では、入退室が管理された部屋や顧客先で作業することもあります。
DXやIoT、生成AIの活用が広がるほど、データを集めて整える仕組みの必要性は高まります。job tag でも専門的なスキルを持つ人材は不足しているとされ、当面は仕事の機会が多い状態が続くとみられています。
ただし、クラウドのサービスが進化し、パイプラインの構築そのものは以前より手間がかからなくなってきました。今後は組み立てる作業より、データの正しさをどう保証するか、どこまで誰に使わせるかといった設計と管理の比重が増えていく可能性があります。
関連する資格
- Google認定プロフェッショナルデータエンジニア
- データベーススペシャリスト
- システムアーキテクト
- 応用情報技術者
- 基本情報技術者
データエンジニアに近い仕事
職業データの傾向がデータエンジニアに近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
データサイエンティスト整えたデータを分析する側。いちばん近い協業相手
AIエンジニア学習データの供給で深く関わる
システムエンジニア(基盤システム)サーバやクラウドの土台を設計する。技術の重なりが大きい
運用・管理(IT)システムの監視・運用。基盤運用の経験が生きる
システムエンジニア(受託開発)業務システム開発からデータ領域に移る人もいる
プログラマー実装力を土台にデータ処理の開発へ進める
よくある質問
必須の資格はありません。Google認定プロフェッショナルデータエンジニアのほか、IPAのデータベーススペシャリストやシステムアーキテクトが知識の証明になります。選考では、どんなデータ基盤を作り、どう運用したかという実績が重視されやすい職種です。
IT未経験からすぐに就くのは簡単ではありません。中途採用ではシステムエンジニアなどIT職からの転職が多いとされています。まずSQLとデータベースを扱う開発や運用の仕事で経験を積み、そこからデータ基盤の担当に移る道が現実的です。
job tag の統計では平均年収609.8万円、求人賃金は月額32.7万円ですが、IT運用なども含む区分の値です。job tag では収入はシステムエンジニアと大きくは変わらないとされ、クラウドの大規模基盤を設計できる人は高い提示を受けることもあります。
定型的な構築作業は、クラウドのサービスやAIの支援で手間が減っていくと考えられます。一方で、データの品質管理や権限設計、業務に合わせた基盤の設計は人の判断が必要な部分として残りやすいとみられます。仕事の中身が変わる可能性は高いものの、需要がどう動くかを断定できる段階ではありません。
データエンジニアを考えている方によく読まれています
データエンジニアの転職を進めるときに読むもの
データエンジニアの転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「市場価値」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
自分で探すか、声がかかるのを待つか
データエンジニアの有効求人倍率は1.96倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。
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