しごと大全 / 技術・技能の仕事
自動運転開発エンジニアの仕事内容と年収|レベル4解禁後に求められている経験
別名:自動運転エンジニア、ADAS開発エンジニア
自動運転開発エンジニアは、センサーで周囲を認識し、走行の判断をして車を制御する仕組みを作る仕事です。機械よりソフトウェアの比重が大きく、ハローワークの求人賃金は月額30.6万円、有効求人倍率は2.23倍。日本では2023年4月から、レベル4にあたる走行の許可制度が始まっています。
- 平均年収725.4万円統計は職業分類に対応した広い区分の値です
- 有効求人倍率2.23倍
- 求人賃金(月額)30.6万円令和7年度
- 平均年齢41.4歳
- 就業者数13.7万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間160時間
自動運転開発エンジニアはどんな仕事ですか
カメラ、ミリ波レーダー、光で距離を測る装置などから届く情報をもとに、周囲に何があるかを把握する仕組みを作ります。歩行者、ほかの車、信号、白線を見分ける部分が認識の技術です。
認識した状況から、どの車線をどの速度で走るか、いつ止まるかを決める判断の部分と、ハンドルやブレーキを実際に動かす制御の部分があります。それぞれ別の技術者が担当することが一般的です。
開発の多くは試験の繰り返しです。実際の道路を走らせる試験に加えて、計算機の上で条件を変えながら大量の場面を再現する試験を行い、危ない場面での動きを確かめます。
求人倍率2.23倍と平均年収725.4万円をどう見ればいいですか
有効求人倍率2.23倍は、求職者1人に対して2件以上の求人がある状態を示します。募集をかけている側が多く、経験のある人は複数の条件を並べて比べられる需給です。
ただしこの2.23倍も、平均年収725.4万円も、技術者の広い職業区分をまとめた統計の値で、自動運転の開発だけを取り出した数字ではありません。相場としてそのまま受け取らないほうが安全です。
募集時の目安になるのはハローワークの求人賃金である月額30.6万円ですが、この分野は完成車メーカー、部品メーカー、ソフトウェアの会社で条件の幅が大きく、個別の求人で確かめる必要があります。
自動運転の開発に転職するには何が要りますか
多いのは、車載の制御ソフトの開発、画像や信号を処理する技術、機械学習の実装といった経験です。自動車業界の外から、ソフトウェアの技術を持って移ってくる人もいます。
選考では、担当した機能と、安全をどう検証したかを説明できるかが問われます。実車での試験に立ち会った経験や、模擬試験の環境を作った経験は、この分野で分かりやすい実績になります。
基本情報技術者や応用情報技術者は知識の土台を示す材料になり、機械学習の分野ではG検定やE資格といった民間の検定もあります。いずれも必須の資格ではありません。
レベル4の解禁後、この仕事はどうなっていきますか
実際に走っているのは、限られた区域や決まった経路での移動サービスが中心です。地域の交通を担う小型の車両や、敷地内の搬送など、条件を絞った形から広がりつつあります。
制度が整ったことで、車そのものを作る技術だけでなく、走行を遠隔で見守る仕組み、異常が起きたときの対応の手順、安全性を説明する資料づくりまで、開発の周辺の仕事も増えています。
安全に関わる部分を担うため、検証と文書化の負担は軽くありません。技術の移り変わりも速く、学び直しを前提にできるかどうかが、この分野で長く働けるかを左右します。
関連する資格
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- G検定
- E資格
自動運転開発エンジニア(自動車)の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
自動運転開発エンジニア(自動車)に近い仕事
職業データの傾向が自動運転開発エンジニア(自動車)に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
自動車技術者車体や部品そのものを設計する技術者
システムエンジニア(基盤システム)サーバやクラウドの基盤を設計する
産業用ロボット開発技術者工場で動くロボットを開発する仕事
情報工学研究者AIや情報技術を大学などで研究する
電子機器技術者センサーや制御の基板を開発する
医療機器開発技術者人命に関わる医療機器を設計する
よくある質問
必須の資格はありません。基本情報技術者や応用情報技術者、機械学習の分野の検定は知識の証明になりますが、採用では制御や画像処理の開発経験が問われます。
自動運転の分野だけが未経験でも、組込みのソフトや画像処理、機械学習の実務経験があれば移れる可能性があります。ソフトウェアの経験がまったくない状態からは難しい職種です。
job tag の平均年収725.4万円は技術者の広い区分の値で、この職業単独の数字ではありません。ハローワークの求人賃金は月額30.6万円です。
2023年4月に施行された改正道路交通法で、レベル4にあたる特定自動運行の許可制度が始まりました。実際の運行は、区域や経路を限った移動サービスが中心です。
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