しごと大全 / ITの仕事
情報工学研究者の仕事内容と年収|AI・ネットワーク・セキュリティを研究する職業
別名:コンピュータサイエンス研究者、AI研究者
情報工学研究者は、コンピュータやネットワーク、ソフトウェア、人工知能(AI)などの情報技術について、新しい理論や手法を研究する仕事です。研究の成果が短い期間で製品やサービスに取り込まれることも多く、変化の速い分野です。
- 平均年収802万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率0.32倍
- 求人賃金(月額)28.3万円令和7年度
- 平均年齢42.5歳
- 就業者数9.8万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
情報工学研究者はどんな仕事ですか
研究のテーマを決め、先行する研究を調べたうえで、新しいアルゴリズムやシステムを考え、プログラムを作って実験で性能を確かめます。
成果は論文にまとめ、学会や国際会議で発表します。企業の研究所では、特許の出願や、自社の製品・サービスへの技術の移転も重要な仕事です。
研究の分野は、機械学習、画像や音声の認識、自然言語処理、ネットワーク、セキュリティ、人とコンピュータの関わりなど多岐にわたります。
実験には、公開されているデータセットや、自分で集めたデータを使います。計算に大きな資源が必要な研究では、大学や研究機関の計算機、クラウドの計算資源を使い、限られた予算と時間の中でどの実験を優先するかを考えることも研究の一部です。
統計の年収と求人倍率をどう見ればいいですか
job tag の平均年収802万円は、分野を問わず研究者をまとめた統計区分の値です。情報工学の研究者だけの年収ではありません。
ハローワークの有効求人倍率は0.32倍、求人賃金は月額28.3万円ですが、これも研究者の区分全体の値です。大学や研究機関の公募は研究者向けの求人サイト(JREC-IN Portal など)や各機関の採用ページで行われることが多く、ハローワークの数字は採用の一部を映したものです。
情報工学、とくにAIの分野では、企業が研究者を高い処遇で採用する例も見られます。勤務先による処遇の差が大きい分野と考えておくとよいでしょう。
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情報工学研究者は大学と企業で働き方がどう違いますか
大学では、自分の関心に沿って研究テーマを決め、研究費を申請して研究を進めます。研究室の学生の指導や講義、学内の業務も仕事に含まれ、研究に使える時間をどう確保するかが課題になりやすい立場です。
企業の研究所では、会社の事業につながるテーマを、事業部門と相談しながら進めます。研究の成果を製品やサービスに組み込むまで関わることも多く、開発の担当者と一緒に試作をつくる場面もあります。論文の発表をどこまで認めるかは会社によって違います。
国の研究機関では、社会の基盤となる技術や、すぐには事業にならない長期のテーマに取り組むことがあります。どの職場でも、他の機関や企業との共同研究が多く、複数の組織の研究者と協力して進める力が求められます。
情報工学研究者になるにはどうすればいいですか
大学で情報工学や計算機科学を学び、大学院で研究の経験を積むのが一般的です。大学や研究機関の研究職では博士号が求められることが多く、企業の研究所でも修士以上が求められやすい傾向があります。
採用では、学位に加えて、論文や学会での発表、公開したソフトウェアなどの実績が見られます。
エンジニアとして働きながら研究開発の部署に移る人や、社会人として博士課程に進む人もいます。
大学院を修了したあとは、任期のある博士研究員(ポスドク)や特任の職で経験を積みながら、任期のない職を目指すのが大学での一般的な道のりです。企業の研究所に就職したあとで大学に移る人や、その逆の道をたどる人もいます。
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エンジニアとはどう違いますか
エンジニアは、今ある技術を組み合わせて、決められた期限までに動く製品やサービスを作ることが中心です。研究者は、まだ確立していない方法を試し、新しい知見を生み出すことが中心です。
実際には、企業の研究所で製品化まで関わる研究者や、開発の現場で研究に近い仕事をするエンジニアもいて、境目ははっきりしていません。
有効求人倍率は研究者の区分で0.32倍と低く、研究職の募集は限られています。研究とエンジニアリングの両方の経験を持つことが、進路の選択肢を広げます。
情報工学の分野では、研究で書いたプログラムを公開し、それが多くの開発者に使われることも成果として評価されます。研究と開発の両方の目線を持っていることは、どちらの道に進む場合にも強みになります。
情報工学研究者の求人や公募で確かめておきたいことは何ですか
まず、研究テーマを自分で決められるのか、決められたテーマに取り組むのかです。企業の研究職では、配属される部署によって扱う技術が決まることが多いため、面接で具体的なテーマや最近の成果を聞いておくとよいでしょう。
次に、成果の発表の扱いです。論文や国際会議での発表、ソフトウェアの公開がどこまで認められているかは、研究者としての実績を積み上げられるかどうかに関わります。
大学や研究機関の公募では、任期の有無と長さ、更新の条件を確かめてください。計算機の環境や、研究を手伝う技術者の支援があるかどうかも、研究の進めやすさを左右します。
向いているのは、新しい論文や技術の動きを追い続けることを楽しめ、うまくいかなかった実験からも次の手がかりを探せる人です。英語の論文を読み、英語で発表する機会が多いため、英語で技術の話をすることに慣れておくと活動の幅が広がります。
関連する資格
- 応用情報技術者Amazonで本を見る
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情報工学研究者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
情報工学研究者に近い仕事
職業データの傾向が情報工学研究者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
データサイエンティストデータを分析して意思決定に生かす
AIエンジニア機械学習のモデルを開発・実装
システムエンジニア(基盤システム)サーバ・ネットワークの設計と構築
プログラマープログラムの実装が中心
医学研究者病気の仕組みと治療法を研究
よくある質問
必要な資格はありません。採用では、学位と論文・発表などの研究の実績が重視されます。
エンジニアとして働きながら研究開発の部署に移る例や、社会人として大学院の博士課程に進む例があります。
job tag の平均年収802万円は、分野を問わず研究者をまとめた区分の値です。企業か大学かなど、勤務先による差が大きい分野です。
AIやセキュリティなど、社会の需要が大きい研究分野があります。一方で研究職の募集そのものは限られており、有効求人倍率は研究者の区分で0.32倍です。
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