しごと大全 / 医療の仕事
医学研究者の仕事内容と年収|医師でなくてもなれる?基礎研究と臨床研究の違い
別名:病理学研究者、基礎医学研究者
医学研究者は、病気が起きる仕組みを明らかにし、診断や治療、予防の新しい方法を見つけるための研究を行う仕事です。医師が研究を行う場合と、生命科学などを学んだ研究者が行う場合があり、大学、研究所、製薬企業などで働きます。
- 平均年収802万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率0.32倍
- 求人賃金(月額)28.3万円令和7年度
- 平均年齢42.5歳
- 就業者数9.8万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
医学研究者はどんな仕事ですか
基礎研究では、細胞や遺伝子、動物のモデルなどを使って、病気に関わる体の仕組みを調べます。免疫、がん、神経、感染症など、テーマは細かく分かれています。
臨床研究では、患者の協力を得て、新しい治療法や薬の効果と安全性を確かめます。倫理の審査を受け、手順を守って進めることが求められます。
研究の成果は論文として発表し、研究を続けるための資金を公的な研究費や企業との共同研究で確保することも、研究者の大事な仕事です。
実験の計画を立て、手を動かしてデータを取り、結果を統計的に検討して次の実験を考える、という繰り返しが日々の中心です。研究室を率いる立場になると、学生や若手の指導、研究費の申請書づくり、共同研究先との打ち合わせに使う時間が増えていきます。
統計の年収と求人倍率をどう見ればいいですか
job tag の平均年収802万円は、分野を問わず研究者をまとめた統計区分の値です。医学研究者だけの年収ではありません。
ハローワークの有効求人倍率は0.32倍、求人賃金は月額28.3万円ですが、これも研究者の区分全体の値です。大学や研究機関の公募は研究者向けの求人サイト(JREC-IN Portal など)や各機関の採用ページで行われることが多く、ハローワークの数字は採用の一部を映したものです。
医師として診療をしながら研究する人は、診療による収入もあるため、研究専任の研究者とは収入の構成が異なります。
広告
医学研究者が働く場所にはどんな違いがありますか
大学の医学部や研究所では、自分で研究テーマを立て、研究費を獲得して研究を進めることが中心です。教育や学内の委員会の仕事も加わります。職の多くは公募で、任期の有無や期間は求人ごとに書かれています。
国や自治体の研究機関では、感染症や公衆衛生、がん、難病など、機関の目的に沿ったテーマに取り組みます。行政からの依頼に応じた調査や検査を担うこともあります。
製薬企業や医療機器メーカーの研究職では、薬や製品につなげることを目的に、会社の方針の中でテーマを進めます。チームで進めることが多く、成果を論文より特許や開発の段階に移すことで評価される点が、大学との違いです。
臨床研究を支える仕事として、治験の実施を支援する企業や、データの解析を担う生物統計の担当者などもあります。研究の経験を生かしながら、研究以外の形で医学に関わる道です。
医師でなくても医学研究者になれますか
なれます。基礎研究の分野では、薬学、農学、理学などで生命科学を学び、大学院で博士号を取得した研究者が多く活躍しています。
患者を直接診る臨床研究や、診療と一体の研究では、医師の資格が必要になる場面があります。どの段階の研究に関わりたいかで、必要な学歴や資格が変わります。
大学院を修了したあとは、任期のある博士研究員(ポスドク)として経験を積み、助教などの職を目指すのが一般的な道のりです。
社会人から研究の道に入る人もいます。臨床検査技師や薬剤師などの医療職で働きながら大学院に進み、臨床に近いテーマで研究を始める例があります。社会人向けの夜間や長期履修の制度を設けている大学院もあるため、志望先で確認してください。
広告
医学研究者の仕事はきついですか
実験は計画どおりに進まないことが多く、結果が出るまでに長い時間がかかります。細胞や動物を扱う研究では、決まった時間に作業が必要になることもあります。
任期のある職が多く、次の職や研究費を確保し続けることが負担になりやすい点は、研究職に共通する課題です。
一方で、研究の成果が将来の治療につながる可能性があり、その手応えを原動力に続ける人が多い仕事です。
向いているのは、思うような結果が出ない時期にも、原因を一つずつ切り分けて試し続けられる人です。英語の論文を読み、英語で発表する機会も多いため、英語を読む負担が少ないことも続けやすさにつながります。
医学研究者の公募で確かめておきたいことは何ですか
まず、任期の有無と長さ、更新や任期のない職への移行の条件を確認してください。次の職を探し始める時期を見通すうえで、最も大事な情報です。
次に、研究室の体制です。自分の研究テーマをどこまで持てるのか、研究室のテーマに従って進めるのか、実験の設備や技術員の支援がどの程度あるのかで、成果の出しやすさが変わります。
給与の財源が研究費から出ている職では、研究費の期間が終わると職もなくなることがあります。応募書類では、業績の一覧に加えて今後の研究計画を求められることが多く、これまでの研究とのつながりを説明できるように準備しておくことが大切です。
企業の研究職へ移る場合は、論文の数よりも、どの技術を使えて、どんな課題をどう解いてきたかが問われます。大学での研究内容を、企業の開発にどう生かせるかの言葉に置き換えて説明できるようにしておくと話が進みやすくなります。
関連する資格
- 医師Amazonで本を見る
- 博士(医学)Amazonで本を見る
PR Amazonのアソシエイトとして、JOBLINKAは適格販売により収入を得ています。
医学研究者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
医学研究者に近い仕事
職業データの傾向が医学研究者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
薬学研究者新しい薬の候補を探し開発する
バイオテクノロジー研究者生物の機能を産業に生かす研究
臨床検査技師検体や生体の検査を行う国家資格職
内科医内科の診療を行う医師
情報工学研究者AIやネットワークなど情報技術を研究
よくある質問
基礎研究では必須ではありません。生命科学などを学んで博士号を取得した研究者も多くいます。患者を診る臨床研究などでは医師の資格が必要になる場面があります。
社会人として大学院に入り、研究の経験を積む人もいます。ただし研究職の多くは博士号を求めるため、長い期間の準備が必要です。
job tag の平均年収802万円は、分野を問わず研究者をまとめた区分の値です。医師として診療もするか、大学か企業かによって収入の構成は変わります。
実験の結果が出るまで時間がかかり、任期のある職も多いため、先の見通しを立てにくい面があります。成果が将来の治療につながる可能性があることが、この仕事の大きな魅力です。
医学研究者を考えている方によく読まれています
医学研究者の転職を進めるときに読むもの
医学研究者の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
自分で探すか、声がかかるのを待つか
医学研究者の有効求人倍率は0.32倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。
医学研究者の経験と希望を置いておくだけで、合う職場から声が届く転職サービスを準備しています。
求人を探し続けなくても、条件に合う企業から「話しませんか?」が届きます。
名前や勤務先は、あなたが「話したい」と返すまで企業に見えません。
最終更新: