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薬学研究者(創薬研究者)の仕事内容と年収|薬剤師資格は必要?
別名:医薬品研究者、創薬研究者
薬学研究者は、病気の治療に使う新しい薬の候補を見つけ、その効き目や安全性を確かめる研究を行う仕事です。製薬企業の研究所、大学、公的な研究機関などで働き、化学、生物学、薬理学など幅広い知識を使います。
- 平均年収802万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率0.32倍
- 求人賃金(月額)28.3万円令和7年度
- 平均年齢42.5歳
- 就業者数9.8万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
薬学研究者はどんな仕事ですか
製薬企業の創薬研究では、病気に関わる体の中の標的を決め、その働きを変える化合物を探して設計し、合成します。候補になった物質について、細胞や動物で効き目を調べます。
体の中でどのように吸収され、分解され、排出されるか(薬物動態)や、毒性がないか(安全性)を調べる研究も重要です。候補の多くは途中で開発が中止されます。
研究の段階を越えた候補は、人を対象にした臨床試験へ進みます。一つの薬が世に出るまでには長い年月がかかり、研究者はその初めの段階を担います。
日々の研究は、実験の計画を立て、実験を行い、得られたデータを解析して次の実験を決めるという流れの繰り返しです。研究所では化学、生物、薬理、動態、安全性などの担当がチームを組み、定期的な会議で結果を持ち寄って、どの候補を先に進めるかを話し合います。
統計の年収と求人倍率をどう見ればいいですか
job tag の平均年収802万円は、分野を問わず研究者をまとめた統計区分の値です。薬学研究者だけの年収ではありません。
ハローワークの有効求人倍率は0.32倍、求人賃金は月額28.3万円ですが、これも研究者の区分全体の値です。大学や研究機関の公募は研究者向けの求人サイト(JREC-IN Portal など)や各機関の採用ページで行われることが多く、ハローワークの数字は採用の一部を映したものです。
製薬企業の研究職は、その会社の給与制度で処遇されます。大学や公的機関では、職位と任期の有無によって条件が変わります。
大学や公的機関の求人では、任期の有無と長さ、任期後に無期の職へ移る道があるかどうかが、生活の見通しに直結します。公募の要項には、職位、任期、応募書類、求める研究分野が書かれているので、条件を一つずつ確かめてから応募してください。
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薬学研究者に薬剤師の資格は必要ですか
創薬の研究そのものに薬剤師の資格は必要ありません。薬学部の出身者のほか、化学、生物学、農学、工学などを学んだ研究者も多く働いています。
製薬企業の研究職の採用では、修士や博士の学歴が求められることが多い傾向があります。大学院での研究の内容と実績が選考で重視されます。
放射性物質や毒物・劇物を扱う研究では、放射線取扱主任者や毒物劇物取扱責任者などの資格が役立つ場面があります。
一方で、医療機関と連携する研究や、臨床の現場を知っていることが求められる研究では、薬剤師の資格や病院での勤務経験が強みになる場合があります。自分が進みたい研究の領域によって、資格の意味は変わります。
薬学研究者の将来性はありますか
抗体医薬や核酸医薬、細胞を使った治療など、薬の種類は広がっており、新しい技術に対応できる研究者が求められています。
一方で、製薬企業の研究拠点の再編や、研究を外部の企業や大学に委託する動きもあり、研究職の数は会社の方針によって変わります。
研究の経験は、臨床開発、品質管理、薬事などの関連する仕事にも生かせます。研究職にこだわるか、医薬品の分野で幅を広げるかを考えておくと、進路の選択肢が増えます。
研究の手法も変わりつつあります。大量のデータを解析する技術や、計算で化合物の性質を予測する手法が研究に取り入れられており、実験の技術に加えて、データを扱う力を身につけておくと担当できる研究の幅が広がります。
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製薬企業の研究所と大学の研究室では、働き方がどう違いますか
製薬企業の研究所では、会社が決めた疾患領域や開発の方針に沿ってテーマが設定され、チームで一つの候補を前に進めます。研究の成果は論文よりも、候補を次の段階に進められるかどうかで評価されることが多く、テーマの中止や担当の変更も起こります。
大学の研究室では、研究者が自分でテーマを立て、研究費を申請して研究を進めます。論文として成果を発表することが評価の中心になり、学生の指導や講義、大学の運営に関わる業務も担当します。研究の自由度が高い一方で、研究費の確保が継続の課題になります。
公的な研究機関は、その機関の目的に沿った研究や、行政の基準づくりにつながる研究を担うことがあります。どの場で働くかによって、テーマの決まり方と評価のされ方が違うため、自分がどんな形で研究を続けたいかを考えて進路を選ぶと納得しやすくなります。
薬学研究者を目指す前に確かめておきたいこと
研究職の選考では、大学院で取り組んだ研究の目的、方法、結果、自分が工夫した点を、専門外の人にもわかるように説明できるかが見られます。研究の内容を短くまとめた資料を用意し、何度か人に説明しておくと、面接の準備になります。
動物を使った実験や、放射性物質、毒物・劇物を扱う研究もあります。応募する研究所でどのような実験を担当する可能性があるかを確かめ、自分が続けられる内容かを考えておくことも大切です。
研究職から臨床開発、品質管理、薬事などに移る道もあるため、最初の就職先で研究以外の部署との関わりがどのくらいあるかを聞いておくと、将来の進路を考える材料になります。
関連する資格
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薬学研究者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
薬学研究者に近い仕事
職業データの傾向が薬学研究者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
医学研究者病気の仕組みと治療法を研究
薬剤師調剤と服薬指導の専門職
バイオテクノロジー研究者生物の機能を産業に生かす研究
臨床検査技師検体や生体の検査を行う国家資格職
科学捜査研究所鑑定技術職員事件の資料を科学的に鑑定
よくある質問
創薬の研究には必要ありません。化学や生物学など他の分野の出身者も多く働いています。
研究職の採用では修士以上の学歴と研究の実績が求められることが多く、関連する分野の研究経験がない状態からの転職は難しい傾向があります。
job tag の平均年収802万円は、分野を問わず研究者をまとめた区分の値です。製薬企業か大学・公的機関かによって処遇は変わります。
新しい種類の薬の研究が広がる一方で、研究拠点の再編や外部への委託も進んでいます。研究の経験は臨床開発や薬事などの関連職にも生かせます。
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