しごと大全 / 事務の仕事
総務事務の仕事内容と年収|一般事務との違いはどこか
別名:総務係事務員、庶務
総務事務は、設備や備品、契約、社内規程、行事、株主総会など、会社全体の運営を支える仕事です。一般事務と混同されがちですが、有効求人倍率は1.14倍と、一般事務の0.29倍より大きく開いています。
- 平均年収525.2万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率1.14倍
- 求人賃金(月額)23.7万円令和7年度
- 平均年齢44.9歳
- 就業者数105.7万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間159時間
総務事務と一般事務は何が違いますか
一般事務は各部署の定型業務を担当します。総務事務は、会社という組織そのものを回す業務を担当します。ここが最大の違いです。
具体的には、什器・備品の管理と発注、オフィスの賃貸契約や移転、社用車や保険の管理、文書と規程の管理、株主総会や取締役会の事務、社内行事の運営、防災と安全衛生、来客対応や慶弔対応。中小企業では人事・労務や経理も兼ねます。
「何でも屋」に見えますが、扱うのが契約・規程・法令なので、実際には判断を伴う業務が多く含まれます。この点が、一般事務との求人倍率の差の背景の一つと考えられます。
向いているのは、細かな依頼を抜け漏れなく処理し、社内のさまざまな立場の人と穏やかにやり取りできる人です。同時に、契約の条件や規程の文言のように、読み飛ばすと後で問題になる部分を丁寧に確かめられる慎重さも求められます。
有効求人倍率1.14倍という位置づけ
求職者1人に対して求人が1.14件。一般事務0.29倍、受付事務0.96倍、人事事務0.97倍と比べて最も高く、事務職のなかでは入りやすい部類です。
求人賃金は月額23.7万円。一般事務21.6万円より高く、人事事務26.1万円、経理事務25.2万円より低い、という中間の位置にあります。
事務職を希望していて求人が見つからない場合、総務は現実的な選択肢です。一般事務の経験がそのまま応募材料になります。
一般事務から総務事務に移るときは、文書の管理、備品の発注、来客対応など、すでに経験している業務を具体的に挙げると、応募先が担当を想像しやすくなります。
広告
どんな資格が効きますか
第一種・第二種衛生管理者は、一定規模以上の事業場で選任が義務づけられているため、会社側に需要があります。総務が担当することが多い資格です。
防火管理者(甲種・乙種)も、建物の規模によって選任義務があります。講習を受ければ取得できるため、負担が軽いわりに実務で効きます。
日商簿記は、経理を兼務する中小企業では直接評価されます。契約や規程を扱うため、ビジネス実務法務検定も選択肢になります。
資格は入口として役立ちますが、選任されたあとの実務も見られます。衛生管理者なら職場の巡視や衛生委員会の運営、防火管理者なら消防計画の作成や避難訓練の実施など、資格を使って何をしてきたかを説明できると評価につながります。
総務のキャリアはどう広がりますか
総務は会社全体を見る立場なので、人事、経理、法務、経営企画へ横に広がりやすい位置にあります。中小企業で兼務していた経験は、大企業に移るときに「全体を知っている人」として評価されることがあります。
逆に、専門性が見えにくいという弱点もあります。転職時には「総務を担当していた」ではなく、「何件の契約を管理し、どの規程を改定し、何人規模の移転を担当した」と具体化する必要があります。
近年は、オフィスのIT環境整備(情報システム兼務)、ハイブリッドワークの制度設計、BCP(事業継続計画)といった領域が総務に寄ってきています。こうした経験は、転職の際に強みとして伝えやすくなります。
広告
総務事務の1日と、毎年めぐってくる仕事
1日の仕事は、郵便物の仕分けと配布、来客や電話の対応、備品の発注と納品の確認、社内からの問い合わせへの返答などから始まります。会議室の予約の管理や、名刺・社員証の手配といった細かな依頼も、総務の窓口に集まってきます。
日々の業務の合間に、契約書の管理台帳の更新、各種の届け出、請求書の処理、規程の改定案の作成といった、期日のある仕事を進めます。オフィスの設備が故障したときは、業者の手配と修理の立ち会いを担当することもあります。
1年の中では、株主総会や取締役会の準備、健康診断の実施、防災訓練、年末年始の行事、契約や保険の更新などが決まった時期にめぐってきます。年間の予定表をつくり、準備を前倒しで進められるかどうかが、忙しさの波を小さくするこつです。
総務事務の求人票で確かめたいこと
いちばん大事なのは、担当範囲です。同じ「総務」の募集でも、総務の専任なのか、人事・労務や経理を兼ねるのか、受付や秘書の業務を含むのかで、求められる経験も忙しさも大きく変わります。
次に、総務部門の人数です。1人で総務を担う会社では、何でも任される反面、相談相手がいない場面が増えます。複数の担当がいる部署では、分担が決まっている代わりに、担当以外の業務に触れる機会が限られることがあります。
株主総会や規程の管理など、会社法や労働関係の法令に関わる業務がある場合は、どこまで任されるのかを面接で聞いておくとよいでしょう。未経験の業務があっても、前任者からの引き継ぎや、社労士・弁護士など外部の専門家との連携の体制があれば、学びながら担当しやすくなります。
関連する資格
- 第一種衛生管理者Amazonで本を見る
- 第二種衛生管理者Amazonで本を見る
- 防火管理者(甲種・乙種)Amazonで本を見る
- 日商簿記2級Amazonで本を見る
- ビジネス実務法務検定Amazonで本を見る
PR Amazonのアソシエイトとして、JOBLINKAは適格販売により収入を得ています。
総務事務の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
総務事務に近い仕事
職業データの傾向が総務事務に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
人事事務採用・労務。総務と兼務も多い
一般事務分野を特化しない定型事務
経理事務簿記が効く。中小では兼務
秘書役員の支援。総務部所属も多い
営業事務調整と対応。求人倍率1.31倍
生産・工程管理事務製造現場の管理事務
よくある質問
総務事務です。有効求人倍率は総務1.14倍に対し一般事務0.29倍。求人賃金も総務23.7万円、一般事務21.6万円と総務のほうが高い水準です。
第一種・第二種衛生管理者と防火管理者が実務で効きます。いずれも会社に選任義務があるため需要があります。経理を兼務する中小企業では日商簿記も直接評価されます。
なれます。一般事務や営業事務の経験がそのまま応募材料になります。求人倍率1.14倍と事務職のなかでは求人が出ている職種です。
評価されますが、具体化が必要です。「総務担当」ではなく、管理した契約件数、改定した規程、担当したオフィス移転の規模などを数字で示すと通りやすくなります。
総務事務の転職を進めるときに読むもの
総務事務の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「市場価値」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
自分で探すか、声がかかるのを待つか
総務事務の有効求人倍率は1.14倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。
総務事務の経験と希望を置いておくだけで、合う職場から声が届く転職サービスを準備しています。
求人を探し続けなくても、条件に合う企業から「話しませんか?」が届きます。
名前や勤務先は、あなたが「話したい」と返すまで企業に見えません。
最終更新: