スカウトの「想定年収450万〜700万円」、自分はどこに入るのか。幅が決まる仕組みと、面談で確かめる順番
スカウトの文面に「想定年収450万〜700万円」と書かれていると、つい上の数字に目が行きます。ただ、この幅は「あなたに700万円出します」という意味ではありません。
幅には、企業ごとの決まり方があります。この記事では、幅の上限・真ん中・下限が何で決まりやすいかを表で並べ、面談で自分の位置を確かめる順番を書きました。
想定年収の幅は、なぜこんなに広いのか?
幅が広くなる理由は、主に次の3つです。
- 一つの役職の給与の範囲をそのまま書いている:同じ役職でも、経験年数によって額に幅があります
- 複数の等級をまとめて書いている:「担当者〜リーダー」のように、2つ以上の役割を一つの求人で募集している場合です
- 見込みの額を含めている:賞与や残業代を、ある前提で計算して足しています
どれに当たるかは、スカウトの文面だけでは分からないことがほとんどです。
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上限・真ん中・下限を分けるもの
| 位置 | 想定されやすい人 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 上限に近い | 役割が大きい人、上の等級で入る人 | その等級に求められる経験・人数のまとめ役など |
| 真ん中あたり | 求人の要件をひととおり満たす人 | 現在の年収と比べて、どのくらいの差があるか |
| 下限に近い | 要件の一部を入社後に覚える人 | 何を満たせば次の等級に上がるか |
多くの場合、自分の位置を決めるのは経験の中身と、入社後に任される役割です。現在の年収も参考にされることがあります。

想定年収には、何が含まれているのか?
同じ「500万円」でも、中身によって毎月の手取りは変わります。
- 賞与:前年の実績ではなく、見込みで足していることがあります
- 固定残業代:一定時間分の残業代をあらかじめ含める仕組みです。2024年4月施行の職業安定法施行規則の改正にあわせた厚生労働省の案内では、固定残業代を採用する場合、基本給とは分けて、何時間分でいくらかを示す書き方が示されています
- 手当:住宅手当や家族手当など、人によって出る・出ないが分かれるもの
月給の中身の見方は求人票の「月給」に何が含まれているのかにまとめています。
面談では、どの順番で聞けばいいか?
いきなり「いくらになりますか」と聞くより、次の順番のほうが答えが具体的になります。
- どの役割・等級を想定して声をかけたか
- その等級の給与の範囲と、賞与の前年実績
- 想定年収に、固定残業代や手当が含まれているか
1の答えが分かれば、2と3は自然に聞けます。面談の前に確かめておきたいことはスカウトの面談に進む前に、10分で確かめたい9項目にも並べています。
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最後は、労働条件の書面で確かめる
スカウトの金額は、選考が進むと役割に合わせて決まり直します。最終的な額は、内定のときに受け取る労働条件の書面で確かめます。基本給、固定残業代、賞与の決め方が分けて書かれているかを見てください。差があったときの話し方は内定後に年収交渉はできるのかにあります。
今日やるとしたら
届いているスカウトを1通開き、想定年収の欄に「賞与込み」「固定残業代込み」の言葉があるかだけ確かめてください。
書いていなければ、面談で最初に聞く3つのうち、3番目が決まります。
よくある質問
- 想定年収の上限で入れることはありますか?
- ないとは言えませんが、上限は求人の中でいちばん経験や役割が大きい人を想定した額であることが多いです。自分がどのあたりに入るかは、面談で想定している等級や役割を聞くと見当がつきます。
- スカウトの想定年収と、内定時の提示額が違うことはありますか?
- あります。スカウトの段階では、あなたの経歴をもとにした見込みの額で、選考を通じて役割や等級が決まり、そのうえで額が決まることが一般的です。最終的な条件は、労働条件を書いた書面で確かめてください。
- 面談の段階で年収の話をしてもいいですか?
- スカウトの面談は、お互いの情報交換の場として行われることが多く、条件を確かめるのは自然なことです。いきなり金額を求めるより、「どの等級や役割を想定していますか」と聞くと話が進めやすくなります。
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