歯科衛生士が辞めるとき、小さな医院で揉めずに進めるには。伝え方と時期
今の歯科医院を辞めたい。ただ、スタッフが少なくて、自分が抜けたら回らないのが分かっている。院長にどう切り出せばいいか迷う。
小さな医院ほど、伝える順番と引き継ぎの段取りで、辞めやすさが変わります。決まりの確認から書きます。
就業規則がない医院でも、辞める時期の決まりはあるのか
就業規則の作成が法律で義務づけられているのは、常時10人以上の労働者を使う事業場です。それより小さい医院では、就業規則がないこともあります。
その場合でも、期間の定めのない雇用なら、退職を申し出てから2週間で雇用は終わると民法に定められています。就業規則があれば、まずその期限を確認してください。
ただ、2週間は法律上の最短です。予約の組み直しや後任探しを考えると、それより余裕を持って伝えるほうが、揉めずに辞められます。
院長にはどう伝えればよいか
最初に伝えるのは、理由より退職日と引き継ぎの案です。
私事で恐縮ですが、◯月末で退職させていただきたいと考えています。それまでに担当の患者さんの引き継ぎ資料を作り、後任の方に一緒に入っていただく日を取れればと思っています。
理由を詳しく話すと、そこを直すから残ってほしいという話になりやすくなります。「家庭の事情」「別の分野に挑戦したい」など、短く言える理由で十分です。

引き止められたとき、どう判断するか
給与や勤務時間の改善を提示されることがあります。判断の基準は1つです。
- 辞めたい理由が、その改善で本当に解決するか
人間関係や院の方針が理由なら、条件が変わっても状況は変わりにくいです。一度出した退職日は動かさないほうが、その後の話が早く進みます。
担当患者の引き継ぎで何を残すか
| 残すもの | 例 |
|---|---|
| メインテナンスの予定 | 次回の来院予定、間隔 |
| 口腔内の注意点 | 出血しやすい部位、知覚過敏、補綴物 |
| 患者さんの特徴 | 痛みに敏感、説明を丁寧に聞きたい人 など |
| 院内の取り決め | 担当制かどうか、予約の取り方 |
カルテにない「その人への接し方」を書いておくと、後任が助かります。
次の医院を選ぶときに見ること
歯科医院は院ごとの差が大きい職場です。見学のときに、衛生士の人数、担当制かどうか、1人あたりの予約の間隔、片付けや準備にかかる時間を確かめてください。求人票の読み方は「未経験可」はどこまで本当に未経験可なのかも参考になります。
今日やるとしたら
勤め先に就業規則があるかどうかだけ確かめてください。あれば退職の申し出の期限を、なければ辞めたい月から逆算して、伝える日を決めます。
よくある質問
- 就業規則がない歯科医院でも、辞める時期の決まりはありますか?
- 期間の定めのない雇用なら、民法の定めにより退職を申し出てから2週間で辞められます。ただし円満に辞めるには、引き継ぎに必要な期間を見込んで早めに伝えるほうが現実的です。
- 院長に引き止められたらどうすればいいですか?
- 退職日と引き継ぎの案を先に出し、考え直す余地がないことを落ち着いて伝えます。条件の改善を提示されても、辞める理由がそれで解決するかどうかで判断してください。
- 担当患者には辞めることを伝えていいですか?
- 伝える時期は院長と決めてから伝えてください。後任が決まってから、次回以降の担当が変わることを伝えるのが一般的です。
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