自動車整備士のイラスト

しごと大全 / 技術・技能の仕事

自動車整備士の仕事内容と年収|EV化で仕事はどう変わるか

別名:整備士、メカニック

自動車整備士は、車両の点検、整備、修理を行う仕事です。有効求人倍率5.46倍と人手不足が続く一方、EV化と電子制御の高度化で、求められる技術が大きく変わりつつある職種です。

  • 平均年収503.8万円残業代・賞与を含む
  • 有効求人倍率5.46倍
  • 求人賃金(月額)26万円令和7年度
  • 平均年齢40.6歳
  • 就業者数37.6万人令和2年国勢調査
  • 月間労働時間166時間

自動車整備士はどんな仕事ですか

車検と法定点検が業務の柱です。これに加えて、故障の診断と修理、部品の交換、板金塗装との連携、納車前の点検整備、顧客への説明を担当します。

働く場所は、ディーラー、民間整備工場、カー用品店、運送会社やバス会社の自社整備部門、レンタカー会社など。ディーラーは特定メーカーの車種に詳しくなり、民間工場は多様な車種を扱います。

職業データでは「現実的」4.238と、高い数値が出ています。手を動かして物を直す仕事の典型です。

同じ整備士でも、大型のトラックやバスを扱う職場、二輪車を扱う職場では、使う工具や必要な資格の種類が変わります。どの車を扱いたいかを先に決めておくと、職場を選びやすくなります。

自動車整備士の1日はどう進みますか

朝は、その日に入庫する車の予定と作業の内容を確かめ、担当を割り振ります。予約の車検や点検の車を受け入れると、受付の担当やサービスアドバイザーから、お客様が気にしている症状や希望を引き継ぎます。

作業中は、点検の項目に沿って足回りやブレーキ、灯火類などを確かめ、交換の必要な部品があればお客様に連絡して了承を得てから作業します。故障の診断では、診断の機器で記録された異常の情報を読み取り、実際に車を動かして症状を再現しながら原因を絞り込みます。

作業のあとは、整備の記録を書き、試運転や完成の確認をして車を引き渡します。お客様に作業の内容や次に気をつけたい点を説明する場面もあり、専門の言葉を分かりやすく言い換える力が求められます。

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EV化で仕事はどう変わりますか

電気自動車にはエンジン、変速機、排気系がありません。オイル交換や点火系の整備といった、従来の定期整備の一部がなくなります。整備の絶対量が減る方向に働きます。

一方で、増える仕事もあります。高電圧バッテリーとインバータの取り扱い、電子制御ユニットの診断、先進運転支援システム(ADAS)のセンサー校正(エーミング)。これらは専用の機器と知識が必要です。

低圧電気取扱業務特別教育や、メーカーの高電圧作業資格が必要になる場面が増えています。従来の機械整備だけでは、対応できる範囲が狭くなっていくと見られます。

資格はどう取りますか

三級、二級、一級と分かれます。実務の中心は二級自動車整備士で、これを持つとほぼすべての整備作業を単独で行えます。求人の条件としても二級が基準になります。

受験には、自動車整備士養成施設を修了するか、実務経験を積む必要があります。未経験で整備工場に入り、働きながら三級→二級と取得していくルートが一般的です。

自動車検査員は、指定工場で車検の完成検査を行える資格で、二級取得後に実務経験を経て講習を受けます。これを持つと工場内での役割と待遇が変わります。

資格の勉強は、試験の時期と工場の繁忙期が重なると進めにくくなります。資格取得の支援がある職場では、受験の費用だけでなく、講習や試験の日を勤務として扱うのか、休みを取って受けるのかも確かめておくと計画を立てやすくなります。

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待遇と働き方はどうなっていますか

平均年収503.8万円、求人賃金は月額26万円。月間労働時間166時間と、やや長めです。車検の集中する時期(3月、9月)に繁忙期が来ます。

整備士不足は深刻で、求人倍率5.46倍。若手の入職が減っていると言われ、平均年齢は40.6歳です。この需給のなかで、待遇改善に動く企業が増えています。

未経験からの入職も可能です。資格取得支援を設ける工場が多く、求人倍率の高さがそれを後押ししています。応募時には、資格取得支援の内容、扱う車種(EV・ハイブリッドの比率)、エーミング設備の有無を確認してください。設備の有無が、身につく技術に直結します。

自動車整備士は経験を積むとどんな道に進めますか

工場の中では、自動車検査員として車検の検査を担う道や、若手を指導する主任、工場の運営を任される工場長へ進む道があります。ディーラーでは、お客様の窓口として整備の内容と費用を説明し、作業の段取りを組むサービスアドバイザー(サービスフロント)に移る人もいます。

技術を深める方向では、メーカーが実施する技術の研修や社内の技能の認定を重ね、難しい故障の診断を任される立場を目指す道があります。EVやハイブリッド車、ADASの整備に強いことは、今後の職場選びで強みになりやすい分野です。

整備の現場を離れても、部品の販売会社、損害保険の事故車の調査、中古車の査定、整備の専門学校の講師など、車の構造と整備の知識を生かせる仕事があります。

向いているのは、手順を守って確実に作業を進められ、うまく直らないときに原因を一つずつ切り分けていける人です。夏の暑さや冬の寒さの中での作業もあるため、工場の空調や設備の状況も、職場を選ぶときに見ておきたい点です。

関連する資格

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自動車整備士の仕事の傾向

  • 現実的4.24
  • 研究的3.59
  • 社会的3.33
  • 慣習的3.27
  • 企業的2.94
  • 芸術的2.78

職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。

自動車整備士に近い仕事

職業データの傾向が自動車整備士に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。

よくある質問

EV化で自動車整備士の仕事はなくなりますか

オイル交換や点火系など従来の定期整備の一部は減ります。一方で高電圧バッテリーの取り扱い、電子制御ユニットの診断、ADASのセンサー校正(エーミング)が増えています。対応できる技術を持てるかが分かれ目です。

自動車整備士の資格はどれを取るべきですか

実務の中心は二級自動車整備士です。これを持つとほぼすべての整備作業を単独で行え、求人の条件としても基準になります。未経験で入って働きながら三級→二級と取るルートが一般的です。

自動車整備士の年収はどのくらいですか

平均年収503.8万円、求人賃金は月額26万円です。有効求人倍率5.46倍と人手不足が深刻で、待遇改善に動く企業が増えています。

整備工場を選ぶときに何を見ればいいですか

資格取得支援の内容、扱う車種(EV・ハイブリッドの比率)、エーミング設備の有無です。設備の有無が、身につく技術に直結します。

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自分で探すか、声がかかるのを待つか

自動車整備士の有効求人倍率は5.46倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。

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