しごと大全 / 医療の仕事
助産師の仕事内容と年収|平均年収566.7万円、看護師資格の上に積む専門職
別名:助産師
助産師は、妊娠・出産・産後の母子を支え、正常な分娩の介助を行う国家資格職です。看護師資格を取ったうえで助産師の国家試験に合格する必要があります。平均年収566.7万円、有効求人倍率1.25倍です。
- 平均年収566.7万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率1.25倍
- 求人賃金(月額)29.6万円令和7年度
- 平均年齢41.2歳
- 就業者数2.8万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間158時間
助産師はどんな仕事ですか
妊娠中は妊婦健診での保健指導や両親学級、出産時は分娩の介助と母子の状態の観察、産後は授乳の支援や育児相談を行います。妊娠から産後まで続けて関わるのが特徴です。
正常な経過の分娩は、助産師が自らの判断で介助できます。異常がある場合は医師と連携して対応します。
働く場所は病院の産科病棟、産婦人科クリニック、助産所、自治体の母子保健の部門などです。産後ケア事業や訪問での支援など、地域での仕事もあります。
病院の産科病棟では、陣痛が始まった産婦の経過を見守り、子宮口の開き具合や胎児の心拍を確認しながら、医師に報告するかどうかを判断します。出産の時刻は選べないため、夜勤や長時間の付き添いが前提になる働き方です。
平均年収566.7万円と看護師との差
平均年収566.7万円は看護師の524.7万円より高い水準です。助産師手当や分娩手当があること、夜勤を含む勤務が多いことが影響しています。
ハローワークの求人賃金は月額29.6万円で、看護師の26.6万円を上回ります。資格を上乗せしたぶんの評価が、募集時点の金額にも表れています。
ただし病院の産科病棟では、助産師も看護師と同じ病棟で婦人科の患者を担当することがあります。助産業務の割合は職場によって違います。
給与の差は、分娩手当が1件ごとにつくのか、夜勤手当にまとめられているのかでも生じます。求人を比べるときは、基本給だけでなく、手当の種類と夜勤の回数の目安を合わせて確認しておくと実際の収入を想像しやすくなります。
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病院の産科病棟で働く助産師の1日
日勤は朝の申し送りから始まり、担当する産婦や褥婦の状態を確認します。陣痛室や分娩室の産婦の付き添い、産後の母親の体の回復の観察、授乳の手伝い、新生児の沐浴や体重測定などを、優先順位をつけながら進めます。
午後は退院に向けた指導が多くなります。授乳や赤ちゃんの世話の方法、受診の目安、産後の体の変化などを、家族の状況に合わせて説明します。記録の作成や、医師・看護師との情報共有にも時間を使います。
夜勤では、少ない人数で分娩と病棟全体を受け持ちます。夜間に複数の分娩が重なることもあり、急な変化にすぐ対応できる判断力と体力が求められます。2交代か3交代かによって、1回の夜勤の長さが大きく違います。
有効求人倍率1.25倍と出生数の関係
求職者1人に対して求人が1.25件です。看護師の2.38倍と比べると落ち着いた水準です。
出生数の減少や分娩施設の集約が続いており、分娩件数の多い施設と少ない施設の差が広がっています。分娩介助の経験を積みたいなら、件数を確認して職場を選ぶことが大切です。
一方で、産後ケアや子育て支援、不妊治療の領域など、分娩以外で助産師の専門性を生かす場は広がりつつあります。
地域で働く場合は、自治体の新生児訪問や産後ケア事業の委託、母親学級の講師などが主な仕事になります。分娩を扱わないぶん夜勤はほとんどありませんが、家庭を訪ねて状況を判断する力や、行政の窓口と連絡を取り合う力が求められます。
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助産師になるにはどうすればいいですか
看護師国家試験と助産師国家試験の両方に合格する必要があります。看護大学の助産選択コース、看護師資格取得後に進む1年制以上の助産師養成所や大学の専攻科、大学院などのルートがあります。
法律上、助産師になれるのは女性に限られています。
開業して助産所を運営することもできます。開業する場合は、嘱託する医師や連携する医療機関を確保しておく必要があり、実際には病院などで分娩介助の経験を十分に積んでから開業する人が多い仕事です。
看護師として働きながら助産師を目指す場合は、養成所や専攻科の入試に合わせて退職や休職の時期を決める必要があります。学費や在学中の生活費の負担もあるため、奨学金や病院の修学資金の制度を早めに調べておくと計画が立てやすくなります。
助産師の求人票や面接で確かめたいこと
まず確認したいのは、年間の分娩件数と、助産師が分娩介助を担当する割合です。経験を積みたい人にとっては、件数とともに、新人や転職者への指導の体制があるかどうかも大切な判断材料になります。
次に、混合病棟かどうか、外来や母乳外来、産後ケアを助産師が担当しているかを聞いておくと、入職後の仕事の範囲がわかります。院内助産や助産師外来を設けている施設では、妊娠中から産後まで継続して関わる機会が増えます。
勤務面では、夜勤の形態と月の回数、オンコールの有無、休日の決まり方を確認します。クリニックは病院より少人数のことが多く、1人あたりの担当が広くなる一方で、妊婦一人ひとりと関わる時間を取りやすい面もあります。
分娩件数の少ない施設では、助産師が外来や婦人科、他科の患者を受け持つ時間が長くなることがあります。助産の仕事を中心にしたいのか、幅広い看護も含めて働きたいのかで、向いている職場は変わります。
関連する資格
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助産師の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
助産師に近い仕事
職業データの傾向が助産師に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
よくある質問
必要です。看護師国家試験と助産師国家試験の両方に合格しなければなりません。看護大学の助産コースで両方の受験資格を得るルートもあります。
平均年収は566.7万円で、看護師の524.7万円より高い水準です。ハローワークの求人賃金は月額29.6万円です。
現在の法律では、助産師になれるのは女性に限られています。
出生数の減少で分娩件数は減る方向にありますが、産後ケアや子育て支援、不妊治療の領域など、専門性を生かせる場は広がっています。
助産師の転職を進めるときに読むもの
助産師の転職でつまずきやすいところは、JobLinkaの「資格職の転職」にまとめています。求人の探し方、企業からどう見られるか、いまの会社にバレずに進める方法まで、職業ページとあわせて読むと判断がしやすくなります。
自分で探すか、声がかかるのを待つか
助産師の有効求人倍率は1.25倍です。倍率が低い職種ほど自分から探し続ける方式は消耗が大きく、高い職種ほど条件を出して待つほうが良い条件に当たります。どちらが自分に向いているかは、9つの質問で確かめられます。
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