しごと大全 / 技術・技能の仕事
建築設計技術者の仕事内容と年収|意匠・構造・設備の違いと一級建築士への道
別名:建築設計士、建築構造設計技術者
建築設計技術者は、建物の用途と敷地の条件をもとに計画を立て、図面と仕様にまとめ、工事が設計どおりに進んでいるかを確かめる仕事です。平均年収679.1万円、有効求人倍率2.83倍、求人賃金は月額33.8万円。意匠、構造、設備で担当が分かれます。
- 平均年収679.1万円残業代・賞与を含む
- 有効求人倍率2.83倍
- 求人賃金(月額)33.8万円令和7年度
- 平均年齢43.4歳
- 就業者数24.3万人令和2年国勢調査
- 月間労働時間166時間
建築設計の仕事は何を担当するのですか
意匠の担当は、用途や規模、法規の制限をふまえて平面と外観を組み立て、仕上げや納まりを決めます。建築主との打ち合わせを重ねながら、企画の段階から実施設計まで形にしていきます。
構造の担当は、地震や風、積雪に耐える骨組みを計算し、部材の寸法と配置を決めます。設備の担当は、電気、給排水、空調の方式と容量を決め、建物のなかに配管と配線の経路を通します。
図面ができても仕事は終わりません。確認申請の手続きや、工事が図面どおりに行われているかを確かめる工事監理が続きます。現場からの質問に答え、変更が出れば設計に反映します。
建築士の資格はどう取るのですか
建築士には一級、二級、木造の区分があり、一級は国土交通大臣、二級と木造は都道府県知事の免許です。扱える建物の規模と用途が、区分ごとに定められています。手がけたい建物が決まっているなら、必要な区分も自然に決まってきます。
令和2年の制度改正で、実務の経験は試験の受験要件から免許登録の要件に移りました。大学などで指定された科目を修めて卒業すれば、実務を経る前に試験を受けられるようになっています。
一級建築士として経験を積んだ先には、構造設計一級建築士と設備設計一級建築士があります。一定の規模を超える建物では、これらの資格を持つ人による確認が求められます。
平均年収679.1万円と求人倍率2.83倍をどう見ますか
679.1万円は残業代と賞与を含む平均です。組織設計事務所、ゼネコンの設計部、ハウスメーカー、小規模な設計事務所では、給与の決まり方も働き方も大きく異なります。
ハローワークの求人賃金は月額33.8万円です。一級建築士の資格を条件にした求人は提示額が上がる傾向があり、資格への手当を設けている会社もあります。設計と工事監理のどちらを任されるかでも、条件は変わります。
有効求人倍率2.83倍は、求職者1人あたり3件近い求人がある状態です。資格を持つ層の高齢化も進んでおり、資格と実務の両方がある人は動きやすい状況が続いています。
建築設計の働き方はきついですか
月間労働時間は166時間で、技術職のなかでは長めです。設計の変更と申請の期限が重なる時期は、作業が夜に伸びやすい仕事です。平均年齢は43.4歳で、経験を重ねた人が続けている職種でもあります。
一方で、BIMのように3次元で設計する道具が広がり、図面どうしの整合を取る手間は減ってきています。働く時間を見直す動きは、業界全体で進みつつあります。設計の情報を現場と共有しやすくなった点も、変化の一つです。
住宅、商業施設、公共建築、改修と、扱う建物によって仕事の質はまったく変わります。手がけてきた用途とこれから関わりたい分野を条件として示しておくと、打診が来たときに比べやすくなります。
関連する資格
- 一級建築士
- 二級建築士
- 木造建築士
- 構造設計一級建築士
- 設備設計一級建築士
- 建築設備士
- 技術士(建設部門)
建築設計技術者の仕事の傾向
職業情報データベース(job tag)の職業興味の数値。5点満点。
建築設計技術者に近い仕事
職業データの傾向が建築設計技術者に近い順に並べています。求人が見つからないときは、この範囲まで広げると選択肢が増えます。
建築施工管理技士現場で工程と品質をまとめる立場
土木設計技術者道路や橋など土木構造物の設計を担当
土木施工管理技術者土木工事の現場で工程と品質を管理
土地家屋調査士土地と建物の調査、測量と登記申請
土木・建築工学研究者工法や材料そのものを研究する立場
住宅・不動産営業建物を売る側。設計と接点が多い
よくある質問
設計の補助は資格がなくてもできますが、一定の規模を超える建物の設計と工事監理は建築士でなければ行えません。実務では、資格の取得が前提とされる場面が多くなります。
建築を学んだ経験がないと難しい面はありますが、図面作成の補助やCADの担当から入る道があります。二級建築士の取得を目標にすると、進み方を組み立てやすくなります。
平均年収は679.1万円で、残業代と賞与を含む額です。ハローワークの求人賃金は月額33.8万円で、一級建築士を条件とする求人では提示額が上がる傾向があります。
新築の量は人口の動きに左右されますが、改修や建て替えの仕事は残ります。2025年4月から新築の建築物に省エネ基準への適合が原則として求められ、設計で検討する項目は増えています。
建築設計技術者を考えている方によく読まれています
建築設計技術者の転職を進めるときに読むもの
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