年度途中でも辞められるのか。教員・幼稚園教諭の退職を、公立・私立・講師の立場別に整理
教員や幼稚園教諭は、年度末まで辞められない。そう思い込んで、限界まで続けてしまう人は少なくありません。
実際には、年度末に合わせる人が多いのは担任の交代を年度の区切りに合わせやすいからで、それしか選べないわけではありません。進め方を決めるのは、時期よりも「自分がどの立場で雇われているか」です。
まず自分の立場を確かめる
| 立場 | 主に確認するもの | 相談する相手 |
|---|---|---|
| 公立の教員 | 自治体・教育委員会の退職手続き | 校長・教頭 |
| 私立の正規教員・幼稚園教諭 | 就業規則の退職の申し出期限 | 園長・学校長、法人の事務 |
| 講師(任期・契約期間あり) | 雇用契約の期間と途中退職の扱い | 雇用契約を結んだ学校・法人 |
自分がどれに当たるか分からなければ、辞令や雇用契約書を見てください。契約期間の欄があるかどうかで、私立の正規か講師かが分かります。
公立の教員は、自治体の手続きに沿う
公立の教員は地方公務員なので、退職も自治体の手続きに沿って進みます。書類の出し方や期限は自治体によって異なるため、校長や教頭に確認してください。
体調を崩している、家庭の事情があるといった場合は、年度末まで無理をする必要はありません。まずは管理職に状況を伝え、どこまで続けられるかを相談します。
私立の教員・講師は、契約の期間で変わる
期間の定めのない雇用(私立の正規教員・幼稚園教諭)なら、民法では申し入れから2週間で雇用が終了するとされています(第627条)。実際には、就業規則の期限と引き継ぎの期間を考えて、それより前に伝える人がほとんどです。
期間の定めのある契約(任期付きの講師など)では、途中で辞めるには「やむを得ない事由」が必要とされています(民法第628条)。学校側と話し合い、合意のうえで退職日を決めるのが現実的です。

年度末に合わせるなら、いつ伝えるか
年度末退職なら、次の年度の人事や学級編成が動き出す前に伝えるのが一般的です。秋から冬にかけて次年度の意向を聞く面談がある学校・園なら、その場で伝えると話が進めやすくなります。
担任の引き継ぎでは、配慮が必要な子どもへの声かけ、保護者との約束ごと、自分しか知らない行事の手順など、書類に書きにくいことを残します。3月は忙しくなるので、2月までにメモを作り始めると慌てずに済みます。伝え方の順番は退職はいつ切り出すかにまとめています。
辞めたあと、教員免許はどうなるのか
文部科学省によると、令和4年7月1日の時点で有効だった教員免許状は、休眠状態のものも含めて、手続きなしで有効期限のない免許状になりました。一度教職を離れても、免許があれば後から学校や園に戻る道は残ります。退職前の有給の扱いは退職前に有給休暇は全部使えるのかにまとめています。
今日やるとしたら
辞令か雇用契約書を開いて、契約期間の欄があるかどうかを確かめてください。
それで、上の表のどの行に当たるかが決まります。
よくある質問
- 教員や幼稚園教諭は、年度の途中で辞められますか?
- 辞められないわけではありません。ただし公立は自治体の手続き、私立は就業規則と雇用契約の内容によって進め方が変わります。担任をしている場合は引き継ぎに時間がかかるため、早めに管理職に相談するほうが揉めにくくなります。
- 退職はいつまでに伝えればいいですか?
- 年度末で辞める場合、次年度の人事や学級編成が動き出す前に伝えるのが一般的です。具体的な期限は学校・園や自治体で異なるので、就業規則や管理職に確認してください。
- 辞めたら教員免許は失効しますか?
- 文部科学省によると、令和4年7月1日時点で有効だった教員免許状(休眠状態のものを含む)は、手続きなしで有効期限のない免許状になっています。自分の免許の状態が不安なら、授与を受けた都道府県の教育委員会に確認してください。
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