理学療法士・作業療法士が辞めるとき。担当患者の引き継ぎと、伝える時期の決め方
今の病院を辞めたい。ただ、担当している患者さんのことを考えると、言い出す時期が決められない。
リハビリ職の退職で一番大事なのは、担当患者のリハビリを途切れさせないことです。そのために必要な期間から逆算して、伝える時期を決めます。
理学療法士・作業療法士はいつ退職を伝えればよいか
就業規則に「退職の◯か月前までに申し出る」とあれば、まずそれを守ります。そのうえで、次の2つを見て時期を決めてください。
- 担当患者の数と状態:退院や目標の達成が近い人、長く関わる人が混ざっている
- 後任の確保にかかる時間:採用が必要なら、その期間も見込む
担当が多い人ほど、引き継ぎに時間がかかります。「辞める日」より先に「引き継ぎ終える日」を決めると、上司にも説明しやすくなります。
職場によって引き継ぎはどう違うか
| 職場 | 引き継ぐ相手 | 特に残しておくもの |
|---|---|---|
| 病院(急性期・回復期) | 同じ病棟のリハビリ職 | 評価の経過、目標、退院に向けた予定 |
| 介護施設 | 施設のリハビリ職・介護職 | 生活の中での動作の注意点 |
| 訪問リハ | 後任の訪問担当 | 住環境、家族との取り決め、訪問日時 |
訪問リハでは、利用者さんの家に後任と一緒に伺う時間を取れると、交代がスムーズになります。

引き継ぎで何を残すか
日々の記録はカルテにありますが、記録に書きにくいことこそ残してください。
- 痛みや疲れが出やすい動作と、その時の声かけ
- 本人や家族が大事にしている目標
- 他職種(看護師・ケアマネなど)との約束ごと
後任と一緒に担当患者のリハビリに入る日を、何回か取れると確実です。
次の職場を選ぶとき、何を聞けばよいか
リハビリ職は、同じ資格でも職場で働き方が大きく変わります。面接では次を具体的に聞いてください。
- 1日に担当する件数と、単位数の目安
- 記録や会議にかかる時間が、勤務時間内に収まっているか
- 新しく入った人への教育の体制(担当者がつくか、症例検討があるか)
- 訪問リハなら、移動手段と1日の訪問件数
「ノルマはありますか」より「1日の単位数の目安は」と聞くほうが、答えが具体的に返ってきます。
辞める前に確認しておくこと
有給の残日数、賞与の支給日と在籍要件、退職の申し出の期限を先に確認します。有給は退職前に有給休暇は全部使えるのかにまとめています。
今日やるとしたら
今の担当患者を、引き継ぎに時間がかかる人とそうでない人に分けて書き出してください。
それで、引き継ぎに必要な期間の見当がつきます。
よくある質問
- 理学療法士はいつ退職を伝えればいいですか?
- 就業規則の期限を守ったうえで、担当患者を後任に引き継げる期間を取るのが目安です。担当が多い場合や、訪問リハで利用者さんとの調整が要る場合は、早めに伝えるほうが揉めにくくなります。
- 担当患者に退職を伝えてもいいですか?
- 伝える時期と伝え方は、職場と相談してから決めてください。後任が決まる前に伝えると、患者さんが不安になることがあります。
- 作業療法士や言語聴覚士も同じ進め方でいいですか?
- 基本は同じです。担当患者の評価と計画を文書で残し、後任と一緒に状態を確認する時間を取ることが中心になります。
この記事に関係する職業
仕事内容・平均年収・求人倍率は、それぞれの職業ページにまとめています。