「1日18単位」はノルマなのか。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が求人で単位数を確かめる質問と計算
「1日18単位はノルマ」と言われることがありますが、18単位は厚生労働省の通知にある算定上の標準の数字で、どの職場でも必ずこなす決まりではありません。何単位を目標にするか、達しなかったときにどうなるかは、職場ごとに違います。
この記事では、通知にある数字の意味を確かめ、単位数を1日の時間に直して、求人票と面接で何を聞けばよいかをまとめます。
18単位は、どこに書かれている数字か?
令和8年3月の厚生労働省の通知(診療報酬の算定上の留意事項)では、疾患別リハビリテーションの実施単位数について、次のように書かれています。
- 従事者1人につき、1日18単位を標準とする
- 週当たりは108単位まで
- 1日当たりは24単位を上限とする
また、疾患別リハビリテーション料は、患者に20分以上個別に訓練を行った場合を1単位とし、患者1人につき1日6単位(一部の患者は9単位)までとされています。
つまり18単位は「これくらいが標準」という目安、24単位は「これ以上は数えない」上限です。
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1日の時間に直すと、どれくらいになるか
1単位を20分として、所定労働時間8時間(480分)の職場で計算してみます。
| 1日の単位数 | 訓練の時間 | 残りの時間 |
|---|---|---|
| 15単位 | 300分(5時間) | 180分 |
| 18単位 | 360分(6時間) | 120分 |
| 21単位 | 420分(7時間) | 60分 |
| 24単位 | 480分(8時間) | 0分 |
残りの時間で、カルテの記録、患者さんの移動、カンファレンス、家族への説明、委員会の仕事をします。残りが1時間を切ると、記録が残業に回りやすいと考えておくと、求人を比べやすくなります。
自分の職場に当てはめるときは、実際の所定労働時間と、記録にかかる時間を入れて計算してください。
求人票の「単位数」の書き方を、どう読むか?
求人票やホームページでは、単位数がいくつかの書き方で出てきます。
- 「平均◯単位」:実績の平均なのか、目標なのかで意味が変わる
- 「ノルマなし」:個人の目標がないのか、部署全体の目標はあるのかを確かめる
- 「インセンティブあり」:何単位を超えるといくらつくのかで、年収の見え方が変わる
書かれていない場合も、見学や面接で聞いて構いません。年収を比べるときの考え方は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の年収は、4つに分けて計算すると職場の差が見えるにまとめています。

見学・面接で聞きたい質問
聞き方は「ノルマはありますか」より、次のように具体的にすると答えてもらいやすくなります。
- スタッフ1人の1日の平均単位数と、多い日・少ない日の幅はどのくらいですか
- 個人やチームの単位数の目標はありますか。達しなかったときは、どう扱われますか
- 記録は勤務時間内に終えられることが多いですか
- 入職してすぐの時期は、何単位くらいから始めますか
- 訪問リハビリの場合、1日の目安件数と移動時間、件数に応じた手当の計算方法はどうなっていますか
答えが数字で返ってくる職場ほど、実態を把握していると考えられます。
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今日やるとしたら
気になっている求人を1つ選び、上の表に自分の職場の所定労働時間を入れて、書かれている単位数だと記録の時間がどれだけ残るかを計算してください。
数字が書かれていなければ、見学で聞く質問のメモに2番を入れておきます。
よくある質問
- 1日18単位は必ずこなさなければいけませんか?
- 厚生労働省の通知では、従事者1人の実施単位数は1日18単位を「標準」とし、週108単位まで、1日24単位を上限としています。これは算定の目安と上限で、何単位を目標にするかは職場ごとに決めています。求人票や面接で、目標の有無と未達のときの扱いを確かめてください。
- 1単位は何分ですか?
- 疾患別リハビリテーション料は、患者に20分以上個別に訓練を行った場合を1単位として算定します。18単位なら、訓練だけで少なくとも360分(6時間)になります。
- 訪問リハビリの求人は、何を見て比べればいいですか?
- 訪問は1日の件数や移動時間で書かれていることが多いです。1日の目安件数、移動手段と移動時間、件数に応じた手当(歩合)の計算方法、キャンセルが出たときの扱いを確かめると比べやすくなります。
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